伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

救急蘇生法の指針2020(市民用)・(市民用・解説編)(改訂6版)

2023-09-05 21:20:39 | 実用書・ビジネス書
 心停止を中心に、容態が急変した人に対して、市民が行える対応を解説した本。
 「市民用」が本文というか、説明で、「市民用・解説編」はこれにQ&Aと市民に対する一次救命処置教育についての提案・説明を追加しています。
 心停止していない場合に胸骨圧迫をしてもそれで大きな害を与えること(肋骨の骨折、さらには臓器への障害)は稀なので、迷わず胸骨圧迫を開始すべきこと、近年急速にあちこちで見かけるようになったAED(自動体外式除細動器)についても迷わず使用すべき(やり方はスイッチが入ればAED自体が教えてくれる!)ことが強調されています。
 早急な対応が復帰率を大きく高めるという中で、毒物を飲んだときについては、飲んだ毒物によって初期対応が異なるので水や牛乳を飲ませたり吐かせたりしないで119番通報するか医療機関を受診するように勧めています(市民用52ページ、市民用・解説編77ページ、83ページ)。そうなのか…
 AEDの使い方には紙数を割いていますが、使い終わったAEDはどうすればいいのかは全然説明がないので、どうするんだろう(消毒とかしないまま元に戻しておくのもまずいんじゃないか…)とちょっと思ってしまいました。


日本救急医療財団心肺蘇生法委員会監修 へるす出版 2021年9月27日発行(初版は、市民用は1993年8月30日、市民用・解説編は1997年4月15日)


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