パリで成功した日本人シェフの妻美佐子の半生と夫と夫の浮気相手、自分の過去の男との葛藤を描いた小説。
主人公は、和歌山の資産家の息子と結婚し、食べ歩きの中でフランス料理に目覚め、夫の不貞を詰りながら自分も東京のフランス料理のシェフと浮気をし、離婚するが元夫からはまとまった金と毎月相当な仕送りを受け取り、東京で遊び歩く中で若いフランス帰りの年下のシェフと知り合って再婚し、前の男の出資でフランス料理店を出して成功し、パリに出店してトラブルを乗り越えて成功するというようなストーリーです。結局、この主人公は、いつも上流社会の中にいて、苦労といっても結局は元夫や前の男の経済的援助で貧しい思いをすることはなく、病気もするけど奇跡的に助かり続け、むしろずっとやりたいことを気ままにやり続けてる感じがします。これで、酷い目にあったとか、相手の男が悪いとかいわれてもなぁと、男性読者としては、やりきれない思いがします。
作者も最後主人公の処遇に困ったのか、どうなったのかよくわからないぶん投げたようなラストですし。
林真理子 中央公論新社 2008年8月25日発行
主人公は、和歌山の資産家の息子と結婚し、食べ歩きの中でフランス料理に目覚め、夫の不貞を詰りながら自分も東京のフランス料理のシェフと浮気をし、離婚するが元夫からはまとまった金と毎月相当な仕送りを受け取り、東京で遊び歩く中で若いフランス帰りの年下のシェフと知り合って再婚し、前の男の出資でフランス料理店を出して成功し、パリに出店してトラブルを乗り越えて成功するというようなストーリーです。結局、この主人公は、いつも上流社会の中にいて、苦労といっても結局は元夫や前の男の経済的援助で貧しい思いをすることはなく、病気もするけど奇跡的に助かり続け、むしろずっとやりたいことを気ままにやり続けてる感じがします。これで、酷い目にあったとか、相手の男が悪いとかいわれてもなぁと、男性読者としては、やりきれない思いがします。
作者も最後主人公の処遇に困ったのか、どうなったのかよくわからないぶん投げたようなラストですし。
林真理子 中央公論新社 2008年8月25日発行