一つのものを指す呼び方に年齢の境界があることに気づいたのはだいぶ前のことだったと思う。今の人々と昔の人々では、同じものを違う呼び方で呼ぶ。
本堂でお参りするとき、準備してあるものを「椅子」と呼ぶ人もいれば「腰掛け」と呼ぶ人もいる。あなたはどちらか。
私の見たところ、その境界はアラ還、60歳ぐらいのように思う。もちろん境界は、単純に年齢だけではなく、ライフスタイルや都会と田舎でも差異はあるだろう。
気をつけて観察していると、境界線上にある言葉は他にもあるようだ。
おそらくは今後新しい呼び方が古い呼び方を駆逐してしまい死語になってしまう言葉の境界を、今我々は体験している。そういう意味で、それらの言葉を収集しておくことは意味があるように思えた。
物によって、その境界線にも年代の上下があるだろう。
椅子と腰掛けを一つの基準として、この言葉より境界の年代が高い言葉を「椅子の上」、低い言葉を「椅子の下」と呼んでみたらどうだろう。
個人的な遊びのようだが、もし関心のある方にはおつきあいいただいて、発見した言葉をコメントで寄せていただければありがたく思う。
ということで、例として