なあむ

やどかり和尚の考えたこと

境界線上の言葉

2009年05月06日 20時31分38秒 | 境界線上のことば

一つのものを指す呼び方に年齢の境界があることに気づいたのはだいぶ前のことだったと思う。今の人々と昔の人々では、同じものを違う呼び方で呼ぶ。

J0427600 代表的な例として「椅子」と「腰掛け」。

本堂でお参りするとき、準備してあるものを「椅子」と呼ぶ人もいれば「腰掛け」と呼ぶ人もいる。あなたはどちらか。

私の見たところ、その境界はアラ還、60歳ぐらいのように思う。もちろん境界は、単純に年齢だけではなく、ライフスタイルや都会と田舎でも差異はあるだろう。

気をつけて観察していると、境界線上にある言葉は他にもあるようだ。

おそらくは今後新しい呼び方が古い呼び方を駆逐してしまい死語になってしまう言葉の境界を、今我々は体験している。そういう意味で、それらの言葉を収集しておくことは意味があるように思えた。

物によって、その境界線にも年代の上下があるだろう。

椅子と腰掛けを一つの基準として、この言葉より境界の年代が高い言葉を「椅子の上」、低い言葉を「椅子の下」と呼んでみたらどうだろう。

個人的な遊びのようだが、もし関心のある方にはおつきあいいただいて、発見した言葉をコメントで寄せていただければありがたく思う。

ということで、例として

J0423057 「ハンガーと衣紋掛け」をあげておく。これは椅子の上のように思うがいかがだろうか。 


連休明け

2009年05月06日 19時35分19秒 | 松林寺

連休法事ウィークも何とか終わった。皆さんがお休みの時にこそ忙しいというインガな職業。

Dvc00132 松林寺の裏庭の垂れ桃が満開だというので、母が急きょ桃の花見を始めた。今年になって、白い桃の花の中に一枝だけ桃色の花が咲き、紅白のまだらになって殊の外きれいだ。

Dvc00131 冬の間鯉屋さんで越冬していた鯉も帰ってきた。何年か飼っていると好みの鯉もできて、ついついひいきの目を向けてしまう。他の鯉と違って餌の食べ方が下手なので、なかなか大きくなれず気をもんでしまう。

遅くまで寒かった今年の春も、急に汗ばむほどになり、ようやく本堂のストーブを片付けた。

少ーし、ホッとする今日だった。