なあむ

やどかり和尚の考えたこと

寿命について

2009年05月13日 21時26分35秒 | ふと、考えた

経済には疎いのでよく分かりませんが、損か得かは、基準になる0に対して、それよりプラスになれば得、マイナスであれば損ということになるのでしょうか。

人の寿命でも、長生きすれば得したような、若くしてなくなれば損したような受け止め方になってしまうことがあるように思います。

その場合、何歳が基準、0となっているのでしょうか。やはり平均寿命でしょうか。あるいはそれぞれの受け止め方でしょうか。

しかし、心臓が、我々が「動け、動け」というから動いているわけでもないように、どんなに動けといっても、止まるときは止まってしまう。いつ止まってもおかしくない心臓が今動いていることはまことに不思議なことではあります。

だいたいにして、我々がこの世に生を受けたこと自体、偶然たまたまのようなものであり、そんなに立派な理由があったわけでもないでしょう。生まれるか生まれないかは、非常にあやふやな確率だったのではないか。

我々の命の基準は、生まれる以前にあったということです。

生まれたこと自体が得したことなのですよ。

生まれる以前に自分があったわけではないのだから、0から生まれたことですでにプラスであり得なのです。そのことをまず自覚しましょう。それ以上に何でもかんでも欲しがるのは欲というものです。この欲が人間を苦しめている。

何十年か生きている、それだけで充分儲けもんです。ありがたい。