3月31日。
良寬さんの生誕地「良寬堂」。宿で失敗したお陰で良寬さんにめぐりあえた。
新信濃川沿いで五合庵を見つけたのも、偶然と言えば偶然。
せっかくだから看板をたよりに上っていった。
国上寺から下ったところでようやく見つけた。
「ぬすびとに 盗りのこされし 窓の月」
山道を登る途中、畑で遊んでいた子どもたちが私を見つけて、照れながらも合掌してくれた。良寬さんの人徳が今も残っているのだろう。
だいぶ遠回りしてしまったことになるが、五合庵に出会えただけで感激。
岩室温泉まで行こうかと思っていたが、無理だった。観音寺温泉に泊まる。
山荘「竹武」。料金が高いが、このあたりではしかたないのだろう。
草鞋を脱いで、2階に上りかけたとき、「あのう、お食事は」と聞かれた。「えっ」と言うと、「生物でも大丈夫ですか」と。修行の身だから精進料理なのかと思ったのだろう。「何でもいただきます」と言うと安心したようだった。
その後に「あの、お飲み物は」と聞かれて、「ビール」と喉まで出かかったが、さすがに言えなかった。料理は最高。
明日は4月。
出雲崎~観音寺温泉 30㎞。