その夜も、いつものように、屋台のラーメンを食べ、巣鴨に帰って一杯やって、2時近くに寝たと思います。
ぐっすりと寝ていた私を、シゲル君が激しく揺り起こして何か叫んでいます。
「三部さん起きて!、早く起きて!」
「ん?、今何時?、6時?、何だよこんな時間に」
「いいから起きて!、ボク変になっちゃった」
いつも変なのに、と思いましたが、意外にも真剣な顔をしています。
「何だよ~、何?」
彼の話はこうでした。
シゲル君が人から起こされて目を開けると、周りに大勢の人が取り囲んでいました。
「おまえは誰だ」「ここで何をやってる」
「え?」と思って目をこすって周りを見ると、そこは全く見たことのない場所でした。