なあむ

やどかり和尚の考えたこと

巣鴨の怪奇 ⑤

2010年07月14日 09時22分47秒 | 巣鴨の怪奇

その夜も、いつものように、屋台のラーメンを食べ、巣鴨に帰って一杯やって、2時近くに寝たと思います。

ぐっすりと寝ていた私を、シゲル君が激しく揺り起こして何か叫んでいます。

「三部さん起きて!、早く起きて!」

「ん?、今何時?、6時?、何だよこんな時間に」

「いいから起きて!、ボク変になっちゃった」

いつも変なのに、と思いましたが、意外にも真剣な顔をしています。

「何だよ~、何?」

彼の話はこうでした。

シゲル君が人から起こされて目を開けると、周りに大勢の人が取り囲んでいました。

「おまえは誰だ」「ここで何をやってる」

「え?」と思って目をこすって周りを見ると、そこは全く見たことのない場所でした。