大学入学前の春休みに山形の自動車学校で仮免までとって、路上は東京の教習所に通いました。
東京の意地の悪い教官から田舎者のイジメにあいながら、何とか耐えて免許を取得しました。
初めて自分で運転したのは、夏休みに内房海岸の牛乳屋でバイトしたときです。
駅に迎えに来てくれた社長(バイトはそう呼んでいました)から、「じゃあこれ運転して」とワゴン車の鍵を渡されました。
全く初めて一人で運転するのはドキドキもので、ハンドルに汗がにじみました。
おそるおそる社長の軽トラックの後をついて行くのですが、前が暗くてよく見えません。
しばらくすると、社長が路肩に車を停め私にも停まれと指示します。
社長が近寄ってきて、引きつった笑顔で「ライトつけて」と。そうです、ヘッドライトをつけることすら知らなかったのです。何せ夜道の運転は初めてでしたから。
ライトをつけてみると、何と明るいではないですか。道理で運転しにくい訳だと納得しました。
それでも何とか、社長の自宅までたどり着き、そこに住み込みながら1ヶ月間、臨海学校の小学生に牛乳を届けるバイトをしました。
その間、車をぶつけたり擦ったり、大変ご迷惑をかけました。
そんな役立たずのバイトを社長一家は暖かく使ってくれて、夏休み4年間通うことになりました。
若くして事故で亡くなってしまった社長に、今更ながら感謝をしたいと思います。
私の車の運転はスタートからこんな様子で、で、本題はこれからなのですが、前置きが長くなりました。
続きは次回に。