なあむ

やどかり和尚の考えたこと

免停 4

2012年04月24日 20時08分17秒 | 免停

ある晩、新しいサークルのことで話を詰めようということで、焼き肉屋の2階の私の部屋に集まることになりました。

私は目の前の店でバイトがあったので、他の3人は私の部屋で待つことにしました。

店が終わり11時頃部屋に戻ってみると、3人でこたつを囲んで三人麻雀をしていました。

部屋にあったアルコールはほとんど飲み尽くし、申し訳程度にサンプルでもらったミニチュアのウイスキー1本を残してくれていました、コイツら。

それをチビチビ飲みながらとりあえず四人で麻雀をしていると、12時半頃「腹減ったなあ」という三人の意見。

私は店で食べてきたのですが、友だち思いの私は、経堂駅前に出ている屋台のラーメン屋に誘うことにしました。

四人でフラフラ歩いて駅前に着くと、何と、その日に限っていつもの屋台が出ていなかったのです。

ここが事件の分かれ目になりました。不運の始まりです。

閑静な住宅街の健全な経堂には、夜中までやっているラーメン屋はありませんでした。

一度食べたいと思ってしまうと、食べられないと分かればなおのこと食べたくなるのが人情というものでしょう。

「どうしようか」

「腹減ったなあ」

「ラーメン喰いたいなあ」

こうなると、私の友だち思いは益々膨らんできます。

「三茶(三軒茶屋)まで行けばあるんじゃない」

「どうやって行くんだよ」

「バイトの店の車がある」

「鍵は?」

「車の鍵の場所は分かってる、店の鍵はオレが持ってる」

「酒呑んだろ」

「ちょっとだけだから大丈夫だよ」

いよいよ、悲劇の始まりです。

続きは次回に。