白いバンを取り囲んだ警察官は、
「後のドアを開けろ」だとか、
「免許証を見せろ」だとか、
「どこの学生だ」、
「どこに行く」、
「今まで何やっていたか」などなど、たたみかけてきます。
車の底まで念入りに見回しましたが、
「ありませんね」などと落胆の声が漏れてきました。
そのうち、一人が車の中に顔を突っ込んで、
「ん、酒臭いんじゃないか?」
と言い出しました。
「酒呑んでるのか?」
「他の三人は呑んでますが、私は呑んでいません」
「本当か、息をハーッとしてみろ、調べればすぐに分かるんだからな」
「嘘つくと偽証罪になるぞ」
「ハイ、少し呑みました」
「交番に来なさい」
爆弾犯人ではありませんでしたが、酒飲み運転を捕まえて何とか溜飲を下げているようでした。
交番での様子は次回に。