なあむ

やどかり和尚の考えたこと

雲水道中記ー永平寺から最上へー 26

2009年12月12日 22時05分58秒 | 雲水道中記

4月1日。

通り道、弥彦神社に参拝。随分大きな神社だった。

Image007_yahiko04_2 新潟市の手前、夕方近くに、歩道を歩いていると、一人の男性が店から飛び出してきて、私に近寄ってくる。知っている人を見るように見ている。

人違いだろうと思って知らぬふりをしていると、「やあー、ここまで来たのか」と声をかけられた。

後ろを振り向いても誰もいない。この人誰だろうと思っていると、向こうから「トラックで時々見かけたんだよ」と言う。

そうか、大型トラックで毎日西へ東へ荷物を運んでいるトラックの運転手で、いつからか、私の姿を見つけて、見守っていてくれたのだろう。

だとすえば、時々追い越しざまに警笛を鳴らして行く運転手はこの人だったのか。

大きな音に驚いて、乱暴な運転手だと恨んでいたけれど、そうではなかった。

こちらは全く気がついていないけれど、あれは、「どこまで行くのか知らないけれど、がんばれよ」という励ましの声だったのだろう。

そんなことが何度あったのだろうか。

だから、私の顔を見つけて、店から飛び出してきて、親戚でも見るように近づいて来たのだろう。

多くの、見知らぬ人に支えられていることに、気づかせてもらった。

それなのに、ろくにお礼を述べることもできなかった。

この日は、学生時代のサークルの友人、飯塚君の家にお世話になることにしていた。

家族、友人夫妻、みんなで迎えてくれて、大変なごちそうになった。

ビールがうまい。この一杯をどれほど待ち望んでいたか。

ちょうど骨休めの場所として、もう1泊させてもらい。友人とも楽しく過ごした。

(洋服を借りて、食事や呑みにも連れて行ってもらった。)

観音寺温泉~新潟市 32㎞。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿