なあむ

やどかり和尚の考えたこと

雲水道中記ー永平寺から最上へー 32

2009年12月19日 10時38分24秒 | 雲水道中記

4月7日。

勝木駅前、善助旅館。

朝のお膳を見ると、大きなおにぎりが2個ついていた。何も言わないのにお昼の分を用意してくれたんだなと思い、「ありがとうございました、このおにぎりおいくらですか」と聞くと、「いらない」と言う。ありがたいことだ、お布施の意味なのだろう。

「宿泊料金を精算して下さい」と言うと、それも「いらない」と言う。まったくのタダである。

これまで、朝食におにぎりをつけてくれたり、宿泊代をまけてくれる宿は何軒かあり、ありがたいと思ってきたが、ここでは、全くいらないという。申し訳ない気がする。

「お坊さんかお金をもらうわけにはいかない」などと言っていた。ご恩は一生忘れない。

お寺で冷たくされて、一般の宿で救われるような感じだ。

足がだいぶ正常に近くなってきた。肩がこるために頭が痛い。疲れがたまってきた。

D37704883710381a 山形に入った。旅の終わりも近い。

波渡崎、ホテル「雷屋」。

勝木~波渡崎 25.5㎞。


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