三ちゃんのサンデーサンライズ。第462回。令和6年4月7日、日曜日。
3日、台湾で大きな地震がありました。
1999年、台中で起こった大地震の際訪れた仏教慈濟基金会(慈濟会)の本部がある花蓮市が震源の近くです。
慈濟会は、東日本大震災の時も、能登地震の時も現地で大きな支援をしてくれました。
今回の地震でももちろんすぐに動き出し、支援活動を進めているようです。
日本の報道で、避難所が3時間で開設されたニュースが流れ、そこに慈濟会の名前の入ったテントが映し出されました。
そのスピードと的確さが日本の災害支援と比較されていました。学ぶところが大きいと思います。
いざという時に最も支援し合ってきた日本と台湾。今回の地震にも支援をお願いします。
その気になった時にすぐに行動しないと、気持ちはすぐにしぼんでしまいます。
さて、4月に入り、いわゆる新年度というところが多いと思います。
宗門関係もその通りで、新たなスタートを切ったことになります。
3日火曜日は、曹洞宗本庁において、今年度特派布教師の辞令伝達式が行われました。
曹洞宗管長、大本山永平寺貫主南澤道人禅師がお出ましになられ、直接一人ひとりに辞令を親授していただきました。
御年96歳を迎えられておられますが、御法体堅固にてしっかりと御垂示もいただきました。
やはり、直接辞令を手交していただくと身の引き締まる思いがしました。
特派布教師は、管長様の「告諭」を携えて地方を巡回し、そのお言葉をお伝えするという役目になります。
今年32名の布教師が任命され、それぞれが決められた任地に赴きます。
私の任地は、島根県と岡山県となりました。どちらも以前派遣されたところで、それぞれ3回目の巡回となります。
各県の日程と布教師の予定をマッチングするので、どうしても派遣されない県もあれば何度も行く県も出てきます。
いずれにせよ、派遣された場所で精一杯務めなければなりません。
加えて、布教師養成所主任講師の任命も受けています。今年で最後の予定ですので、こちらも精一杯務めます。
松林寺においても今年度の事業が始まるわけですが、本日7日の総代会、役員会にて正式な日程が決定となります。
予定とすれば、6月2日の松林寺集中講座と6月8日の大般若会、護持会総会が大きな事業となります。
私が住職になった年からスタートした集中講座は、今回で16回目を迎え、例年通り講話、音楽、落語の内容で開催します。
講師は、音楽として、新潟から篠笛奏者であり歌手の田村優子さんと、ピアノ、ギターによるコンサート。
落語は、4年ぶり2回目の口演となる六華亭遊花師匠の登場です。
講話は前回から住職が勤めています。演題は「行雲流水その2」として、永平寺修行前夜までを語ります。
昨年は前年亡くなった母を追悼して行脚の話をしましたが、今回は父のことを中心に話させていただきます。
今年も、気仙沼からと金山町から団体の参加希望が来ています。
参加ご希望の方はメール(shorin@cup.ocn.ne.jp)等でご連絡ください。
体力が続く限りとは思っていますが、こればかりは何とも言えません。
その気になったときには躊躇せずに行動した方がいいと思います。
またいつか、はなかなか訪れないものです。
すぐ行動するか躊躇するかで縁が変わるので、人生が変わってきます。
躊躇するのも縁といえば縁ですが、行動して後悔するのとしないで後悔するのでは後悔に違いがあるように思います。
先週話したように、縁と選択で人生が織りなされるとすれば、縁の数が多いほど選択肢も増えることになります。
人生は短いのですから、躊躇するのはもったいない。
『臨済録』に「用いんと要せば即ち用いよ」の一節があるようです。
『臨済録』を読んだわけではありませんが、臨済宗の師家の講演をテープで聞いて頭に残っています。
「躊躇するな」ということですね。
今週の一言
「躊躇しているほど時間はない」
今週はここまで。また来週お立ち寄りください。
「今週の一言」が急に始まりました。新年度故に。
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