本日は予定にはなかったのだが、妻が松田正平展に行ってみたいと言い出したので、鎌倉の神奈川近代美術館に出かけた。12時に横浜駅を出て、鎌倉駅から小町通りを歩き、途中の漬物店で680円也のほとんど漬物ばかり定食で腹ごしらへ。これが実においしい。小さなお店の隅で8席ほどの小さな一角が食事どころになっている。ここはお勧めである。
松田正平展は2回目である。今回は前回と違い私はゆったりと見ることができた。すると前回気にとめなかった作品が、前回とは違った輝きで見えた。
「東京湾」1957年

前回訪れたときはこの黒い線が針金に見えた。鉄条網越しの東京湾の風景かと感じたのだ。作者らしからぬ作意を強く感じて素通りをした。今回あらためて見てみるとどうも違うようだ。
これはひょっとして海苔か何かの養殖棚に見えてきた。私の解釈が当たっているのか外れているのかはわからないが、養殖棚とすると作意ではなく、海の中にある自然な区切り線として目に飛び込んでくる光景、海がその黒い線であらかじめ区切られているような錯覚の風景に見えてきた。
海と空とが区切りなく続く不思議な光景を捉えたのかもしれない、と感じた。
「高萩風景」1959年

これも前回は素通りをした作品。砂浜に立つ漁具か、網を干す竿か、あるいは干物のための棚か漁業者の設置した景色なのだろう。
何か暗い海辺を当初感じたのだが、どうも違うようだ。決して明るくはないが、白い波から想像するに昼間の砂浜の光景のようだ。
白い波の上に奥行を感じさせる濃い藍色が海の広がりを想定させるようだ。単なる海辺の風景を越えて、奥行のある自然な空間の広がりに思いをいたすことが出来ると思った。

「乾燥魚」1959年
これは干物の魚、それも青魚だから鯵か何かだと思うが、なんといってもその青色が何ともいえず美しいと思えてきた。
海という生命誕生の太古からの光を思わせる落ち着いた色合いがとても好ましく目に映った。単なる思い込みに近い感想かもしれないが‥。
美術館からの帰途は、小町通りでアイスクリームを食して、そして絵で見た干物を夕食用に購入して帰宅。
家について夕方日がかげってから8キロ程の軽いジョギング&ウォーキング。
松田正平展は2回目である。今回は前回と違い私はゆったりと見ることができた。すると前回気にとめなかった作品が、前回とは違った輝きで見えた。
「東京湾」1957年

前回訪れたときはこの黒い線が針金に見えた。鉄条網越しの東京湾の風景かと感じたのだ。作者らしからぬ作意を強く感じて素通りをした。今回あらためて見てみるとどうも違うようだ。
これはひょっとして海苔か何かの養殖棚に見えてきた。私の解釈が当たっているのか外れているのかはわからないが、養殖棚とすると作意ではなく、海の中にある自然な区切り線として目に飛び込んでくる光景、海がその黒い線であらかじめ区切られているような錯覚の風景に見えてきた。
海と空とが区切りなく続く不思議な光景を捉えたのかもしれない、と感じた。
「高萩風景」1959年

これも前回は素通りをした作品。砂浜に立つ漁具か、網を干す竿か、あるいは干物のための棚か漁業者の設置した景色なのだろう。
何か暗い海辺を当初感じたのだが、どうも違うようだ。決して明るくはないが、白い波から想像するに昼間の砂浜の光景のようだ。
白い波の上に奥行を感じさせる濃い藍色が海の広がりを想定させるようだ。単なる海辺の風景を越えて、奥行のある自然な空間の広がりに思いをいたすことが出来ると思った。

「乾燥魚」1959年
これは干物の魚、それも青魚だから鯵か何かだと思うが、なんといってもその青色が何ともいえず美しいと思えてきた。
海という生命誕生の太古からの光を思わせる落ち着いた色合いがとても好ましく目に映った。単なる思い込みに近い感想かもしれないが‥。
美術館からの帰途は、小町通りでアイスクリームを食して、そして絵で見た干物を夕食用に購入して帰宅。
家について夕方日がかげってから8キロ程の軽いジョギング&ウォーキング。