Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「幽霊・妖怪画大全集」(そごう美術館)

2013年08月22日 21時35分03秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
         

 本日は目の休養もかねて、のんびりと過ごそうとしていたら「暑いからそごう美術館にお化け屋敷がわりに行こう」という発議。夏休みの混雑も想定したが、何もせずに家でじっとしているよりはずっと有意義であることは間違いがない。

 収穫は何だったろうか。まず、45分の冷房の効いた会場は確かに背筋がとても冷えた。涼しくなる目的は充分達することが出来た。
 そしてコレクター吉川観方のコレクションとそれを寄贈された福岡市博物館にあるとてつもない量の幽霊・妖怪図の数々ということか。
 今回はこの1万2千点のコレクションのうちからわずか160点といっても、展覧会の量としては充分見ごたえがある。それも円山応挙、長沢廬雪、歌川広重、歌川国芳、月岡芳年、河鍋暁斎、伊藤若冲となかなかすごいものである。このすごさにやはり背筋がゾクゾクした。

 構成は、
プロローグ 笑う骸骨
第1章   幽霊画の世界
 1-1  幽霊画の世界
 1-2  歌舞伎の幽霊画
第2章   妖怪画の世界
 2-1  百鬼夜行と妖怪図巻
 2-2  鬼
 2-3  天狗
 2-4  人間
 2-5  妖怪動物園
 2-6  実録 化物退治

 図録は購入しなかったが、チラシの二面の図で取り合えず雰囲気を味わってもらおう。
 特に第1章の幽霊図は円山応挙にはじまるさまざまな幽霊図のオンパレード。これでもかこれでもかといろんな作者や幽霊のさまざまなパターンが並んでいる。さすがにちょっと怖いが、それこそ幽霊図の全パターンを見せてもらって満腹という感じをうけた。
 この展覧会、絵画史のジャンルとしての価値もあるだろうが、風俗史や社会学的な興味も引き起こすコレクションと思えた。

 そして最後にコレクターで画家でもある吉川観方の作である「お岩」「お菊」の図。チラシの3ページ目でが、これは有名な幽霊となる「お岩」が念入りに化粧をしている様子と、隣の部屋に住む「お菊」に声をかけてお菊が壁越しに応答しているというありえない場面を想定した絵である。
 これがなかなか印象深い一対の絵であった。

 会場の解説はとても丁寧で、どのような場面なのかや作られた背景など細かな説明が貼り付けてある。通常の絵画展よりは少し照明が暗いのは古い作品の保護と言う側面がありそうであるし、幽霊の雰囲気からは理解が出来る。
 ところが私の目がやはりつらい。説明の細かな字がとても読みづらい。眼科の視力検査ではこれまでと同じように視力はあった。やはり疲れ目、ひょっとして眼精疲労なのだろうか。
 会場を出たあと、喫茶店で一服したが目の奥が何となくだるい。緊張したためなのだろうか。痛いというほどではないが、疲労感が残った。
 ということで、本日はこのへんでもう眠ることとしよう。

         

目がかすんで‥

2013年08月22日 11時28分33秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 実は昨日までの3日間目がかすんで、全体に白っぽく見え、ものが見にくくなっていた。近くも遠くも全体にかすんで、ぼやけた状態が続いた。ウォーキングをしている時も遠くの景色がかすんで見にくかった。とりわけ信号が見ずらかった。家の中ではパソコンの画面とスマホの画面が見にくかった。何度も目をこすりながら画面を見る作業を続けていた。日常生活に若干影響がある状態と云えた。ただし今朝は調子がいい。これまでどおりに見える。
 以前から緑内障の治療にかかっている眼科の医師からは、年齢相応に白内障気味といわれている。今朝、月に一度緑内障の治療でいつも通っている眼科で受けた視力の検査、眼底の検査結果、眼圧もこれまでと変わらないとのこと。診断としては「疲れ目としかいいようがない、心配はないと思う」ということで、緑内障の点眼薬の他に疲れ目のときに処方する点眼薬1本を追加で出してくれた。薬代は300円追加なりということで安くて助かった。この点眼薬が本当に有効かどうかは不明だが、とりあえず使ってみることにした。
 特に日常生活上の注意点はいわれなかったが、パソコン画面を見続ける時間は短くした方が良さそうだ。