Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

病院二日目その4

2018年09月04日 22時12分47秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
妻が「苦海浄土」(講談社文庫)を持ってきてくれた。半頁もいかずで寝てしまった。ベッドの上に腰掛けてみたが、2頁で横になってやはり寝てしまった。これではいつ読み終えるやら・・。
夜になり見舞い客用の椅子で再度本を手にしたところ、寝ることもなくスムーズに読み続けることが出来た。本日は第1章まで。

横浜でも、夜になるにしたがい、風がますますつよくなってきた。県下で竜巻注意情報が更新され続けている。病棟内でも風の音が響いている。風は時折雅楽の横笛のような高音を発している。季節的には野分の気分。

さて関西空港の冠水、これはもともとこういうものとして設計されたのであろうか。それにしては駐機場まで冠水とは首を傾げざるを得ない。

明日はエックス線撮影と採血。お腹を擦ると未だ痛い。肩甲骨の間の痛みは本日はあまり感じなかった。食事は明日もなしの方がよいとのこと。食欲がないので異存はない。

病院二日目その3

2018年09月04日 17時49分22秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
子規の「病牀六尺」になぞらえてみた2メートル四方の空間だが、子規と同様、孤立している空間ではない。子規ほど大勢の友人たちが直接来るわけではないが、メールやブログ、ツイッターでお見舞いの言葉もいただいた。ありがたい。
私は絶食の身、子規の「飯待つ間」のような楽しみはない。もっともあの「飯待つ間」も壮絶な書ではある。

大阪・神戸を中心に台風21号の被害がすごいようだ。高潮、暴風の映像が凄まじい。看板落下、足場パネル、クレーン倒壊、車の横転の映像には都市の怖さと、その多くが人為的事故・人災と直感している。

病院二日目その2

2018年09月04日 13時11分06秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
眼を覚ますと天井がカーテンで仕切られている。夕べ入院したのである。

カーテンで仕切られた2メートル四方の空間が私に与えられた世界へと、突如変更になった。子規の「病牀六尺」よりは病人の私は恵まれている。畳に触れないほどのきつい苦痛も、布団で身を縮めるほどの苦痛もない。治療は難しいらしいが子規のように不治で、死に至る病ではない。

だが子規の方が恵まれている点すらある。子規は頭を巡らせればあの根岸の子規庵の庭が見えた。草木も、赤く燃える葉鶏頭も、絵筆と句・歌で頭に焼き付けた。私の病室はカーテンで仕切られて視界も2メートル四方で区切られている。
ここから出るときは、便所などにいくときだけである。

深夜になって点滴の電源を切って便所にいくことを教わった。かなり煩わしい。
短時間で行ける場所は便所の他はデイルームとシャワールーム。先程デイルームから台風に流れていく雲のダイナミックで速い流れを2分ほど見られた。2メートル四方と台風の雲、極端な遠近の差であった。

病院二日目

2018年09月04日 09時05分30秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
病院二日目。体温36.3℃。寝汗は少なかった。外は大雨・洪水・強風・雷注意報。
部屋の位置が広い病院内のどこになるのか見るために、デイルームへ。

正面入り口がすぐ下に見える。傘をさした通院者、出勤する病院関係者がいっぱい。昨日私が来院した8時、一番混んでいる時間だったかもしれない。

血液を固まりにくくしている点滴のため、移動で転倒しないようにすることなどの注意、昨日よりも炎症の状況を示す血液検査の結果は良くなっている、食事ができるかどうかの判断は明日か明後日にするなどの説明があった。