Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

病院13日目 和泉式部の歌

2018年09月15日 23時26分05秒 | 俳句・短歌・詩等関連
【秋風はけしき吹くだに悲しきにかき曇る日は言ふかたぞなき 】(和泉式部)

訳すと 、秋風が吹くようになるだけで「悲しい」のに、さらに空が暗く曇る日は言い表せないほど「悲しい」。
「けしき」は「兆候、きざし」と解釈してみた。

この歌、「悲しい」の解釈で昔からつまずいたままである。平安時代を背景とした男女の関係のもつれから出たことばだとは思う。現在の言葉とは意味合いが異なるように思えてならない。この場合、どんなニュアンスがいいのか、それもわからない。 わからないまま記憶に残っている歌である。

病院13日目 夕食は

2018年09月15日 21時00分07秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
食事は五分粥にしては豪華である。本日の夕食は、

五分粥は小丼1杯
大根と人参の千切りの入った味噌汁
蒸しミートローフ2片とブロッコリー2つ
南瓜サラダ
白菜と鰹節の和え物

この病院で初めて具の入った味噌汁に感激。流動食と三分粥は具のない味噌汁で、これは悲しかった。
ミートローフは歯応えも良く、ボリューム満点。
和え物は鰹節の味が嬉しかった。

体が動かせない身には十分な量である。

明日も採血がありそう。両肘から手首にかけて針の痕と絆創膏の跡と内出血の青あざが目立つ。
食事は明日から全粥。

病院13日目 字には常に劣等感

2018年09月15日 18時00分41秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
友人のご家族の訃報をもらい香典に手紙を添えた。郵便局への持ち込みは妻に依頼。

自筆の手紙は字がメロメロ。普段はパソコンの打ち出しなのだが、病院にプリンターを持ち込むわけにもいかない。読み返すと誤字が2ヵ所。良い⇒よい、始めて⇒初めて、とすべきであった。
1枚まるごと書き直す気力はなく、斜線で消して直すのも用紙が汚くなるので、そのままにした。申し訳ないとは思ったが・・・。

妻が家に来ていたみすず書房の季刊のPR紙を持ってきてくれた。院内のコンビニで推理小説を1冊。今晩の友にする。

病院13日目 今はもう秋

2018年09月15日 09時38分40秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
病院の中に閉じこもっていると、外のことに疎くなる。真っ先に気にならなくなることのひとつが天候。強い雨でも外を注意していないとわからない。風の音は低音となって建物全体がうなるようで聞きづらい。不気味な遠鳴りに聞こえる。

本日は曇り時々雨、最高気温23℃の予想。気温はすっかり秋。入院の2週間で急激にが気温が下がった。雨は時々強く降る。

今年は夏の高温で紅葉が美しいという情報があった。
山好きとはいえ、美しい紅葉の山はあまり体験していない。年に高々1~2回の山行で、いきたい山と紅葉の季節、そして仕事の合間、家庭の都合という四つの輪が重なることは滅多になかった。

体で覚えた雨の中を歩く要領は、忘れているであろう。早池峰山で濡れている岩の苔に滑って膝を痛めて以降、雨の日の山行は足がすくむようになった。