Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

冬の夕焼け

2020年11月13日 23時03分05秒 | 俳句・短歌・詩等関連

★明星の銀ひとつぶや寒夕焼       相馬遷子
★手元まで闇の来ている冬茜       廣瀬町子

 喫茶店を出て、バスに乗って帰宅した。団地の入り口についたときはほとんど日が落ちており、ほんのかすかに西の空が色づいていた。明星ではなかったが、木星が夏よりも土星に近づき明るく輝いていた。木星の輝きに土星も暗く見える。この時期、昼間に比べて日がかげると気温がぐんと低くなる。星を眺めるゆとりがなくなり、宵の明星や木星や火星などの明るい星ばかりが目につく。現在一番明るいはずの火星はまだ見えなかった。
 夕日が沈みかけると一気に暗くなる。世相が暗いと、そして社会が暗い影に覆われていると、その闇がいっそう駆け足で自分に迫ってくるようにも思う。そのようなときは家路まで足も早くなる。
 写真は先日の夕焼け。本日よりもまだ日は高かった。しかし沈むまでの時間は早い。


酒井抱一「秋草鶉図」

2020年11月13日 21時51分33秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

 酒井抱一の作品が見たくなって、山種美術館で購入した「琳派と秋の彩り」(2015年)展の図録をめくってみた。秋の植物と月を配した作品が3点あるが、「秋草鶉図」に当時は一番惹かれた。黒く変色した月はもともと銀であったために黒く変色している。銀の色を想像しながら見ると、描かれた秋草が浮き上がってくるのではないかと思う。
 制作年は特定できていないようだ。秋草の根元に身を寄せる鶉も印象的である。鶉が夜に活動するのか、わからないが、銀の月に照らされる鶉のぬくもりと毛並みが、秋の草草に溶け込んでいるように伝わってくる。

 東京国立博物館にある、「夏秋草図屏風」が有名で私も気に入っているが、この作品もまた忘れがたい。

 


戻ってきた日常

2020年11月13日 20時03分27秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 久しぶりにこれまでどおりの日課に戻ったような気がした。午前中から13時半くらいまで退職者会の作業と昼食。14時に外に出かけて、家電量販店や書店、百円ショップなどを除いたのち、喫茶店でコーヒータイム&読書タイム。18時前に帰宅してから作業の再開。
 本日もこんな時間配分ができた。ただし、出かけるにあたってはウォーキングではなく、地下鉄・バスなどを利用した。その分、読書タイムが長くなった。
 うれしかったのは、発熱の兆候はなかったこと。このまま体調がもとに戻ってほしいと思う反面、原因がわからないことに不安もある。

 夕方になって冷えてきた。