Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

優柔不断

2020年11月22日 23時07分23秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 昨日に続き、本日は風が終日強かった。強風注意報がまだ継続中。16時半に13.2mの最大瞬間風速を記録している。南西の風で昼間は西の空には厚い雲が絶えなかった。気温は20℃を少し超えた。この気温は10月下旬の気温に相当するらしい。
 明日は風が北寄りで冷たいとのこと。明日は出かける予定は今のところない。感染状況は予断を許さない状況でもあり、家に籠っていようかとも思う。ベートーベンの弦楽四重奏か、ヴァイオリンソナタを聴きながら。しかしやはり外を歩いてみたい欲求も強い。

 明日になってから、どんな気分になるか。優柔不断というべきか。


緊急地震速報

2020年11月22日 19時47分31秒 | 天気と自然災害

 午後から横浜駅の家電量販店により、特に購入物件はなかったが、パソコン売り場とプリンターなどの売り場を一回り。

 次に有隣堂で「日経サイエンス」の12月号も購入した。特集に「COVID-19ワクチンの実力」とある。もうひとつの特集も「星の地図をつくる 見えてきた天の川銀河の姿」にも興味があった。

 横浜駅はかなりの人出であった。まだボーナス商戦にはなっていないが、3連休の外出控え組が近場の横浜駅に集中したのだろうか。家電量販店の入り口で、本日が連休の中日の日曜日であると気が付いたが、そのまま入店。特に急ぎの買い物があったわけではないので、引き返してもよかったと、帰宅してから後悔。
 反省と後悔は違うらしい。後悔は「時間が経ってから訪れる精神的虚脱期の思い付き」、反省は「論理的に過去を整序づけてことの理非を論ずる思考」と私は区別している。
 コロナ対策の政府対応は、あまりに遅すぎる。政府の責任を自治体や国民に押し付けているに等しい。政府は政府としての責任を果たしてもらわないといけない。政府の責任を免除するための「自助」「自己責任」ではない。「公助」をきちんと果たしてもらいたい。政府はどんな場合も「後悔」ではいけない。常に「反省」の上に立って次の局面に対応してもらうのが、政府を構成する人間・政党の責任である。

 などと考えていたら、緊急地震速報。茨城県内で震度5弱を記録したというニュースが流れている。

各地の震度に関する情報     令和 2年11月22日19時10分 気象庁発表
22日19時06分ころ、地震がありました。
震源地は、茨城県沖(北緯36.6度、東経141.1度)で、震源の深さは約40km、地震の規模(マグニチュード)は5.8と推定されます。この地震による津波の心配はありません。
この地震について、緊急地震速報を発表しています。
この地震により観測された最大震度は5弱です。    震度5弱 茨木県東海村

 連休のさなか、被害がないといいのだが。


横浜美術館「トライアローグ展」 その2

2020年11月22日 14時47分05秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

 「トライアローグ展」では、フェルナン・レジェの作品が3点展示されていた。
「コンポジション」(1931、横浜美術館)と、「緑の背景のコンポジション」(1931、愛知県美術館)、「インク壺のあるコンポジション」(1938、富山県美術館)の3点。
 私は誤解をしていたようだ。横浜美術館のコレクション展で展示される機会の多い「コンポジション」は奥行き感をきわめて縮めた空間に押し込め、黄・青・赤の美しい原色がバランスよく、そしてリズム感をもって配置されていることで目を引くものであった。しかし描かれているものが幾何学的なもので、機械に対する親和性が気になっていた。人工物・機械的な物に対する関心の強い作家と聞いていた。
 1930年代、多くの画家の、大型の機械に対する信仰にも近い親和性というものに対して、私は違和感が強かった。色彩の配置には惹かれる作品でが、同時に、精密な機械の美しさ、機能に対する信仰が危うくもろいものであることを現代の視点で私は判断していた。
 今回同じ年に制作された「緑の背景のコンポジション」を今回の展示で初めて見て、考え方を変えたほうがいいと思った。この作品では同じように奥行き感の乏しい画面に緑・赤の原色を配置してあるが、機械ではなく植物の形態を基本としている。中央に配置された長方形、円、三角などの幾何学的な形態も、有機物の形象の単純化の中でできた形態である。このことに好感が持てた。
 「インク壺のあるコンポジション」では、赤・青・緑・黄の原色のバランスが好ましいだけでなく、卓上の人工物であるインク壺やペンだけでなく、樹木に見えるような羽、雲に見えるたばこの煙、落ち葉のような形態など、卓上に風景が現出したような作品である。人工物と自然が混在して、不思議な空間を作り出したように思えた。
 この3作品を並べることで、レジェという作家が私の第一印象だけではない、普遍性を志向した画家であることが理解できた。私にとっては収穫のあった展示であった。