本日は「奥の細道」と、ベテルギウスと、モーツアルトのレクイエムという不思議な取り合わせの一日。
病院から戻ったのちは、モーツアルトのレクイエムを流しながら、読書タイム。
夕食後には、「奥の細道」の書き写し。第34段「越後路」と第35段「一振」。「越後路」には有名な「荒海や佐渡によこたふ天河(あまのがわ)」が記されている。「一振」は、新潟の遊女と一間越しに身の上話を耳にする。「一家(ひとつや)に遊女も寝たり萩と月」の句が添えられる。
いよいよ「奥の細道」も残りは10段あまり。ここまでの教訓は、字は急いでぐちゃぐちゃと書き散らすのではなく、ゆっくりと丁寧に書くこと。これを続けると次第に「指」が思い出してくれる。「指」が覚えていてくれれば、漢字は書き続けられるらしい。
書き写しが終了したのち、久しぶりに「月刊星ナビ」を読んだ。読んだといっても3月号の特集記事のひとつ「脈動する紅い超巨星 ベテルギウス大減光の謎」。2020年前後のオリオン座のベテルギウスの減光の原因や星のモデルについて現時点でまとめられた解説記事である。
8頁の分量であるが、写真が中心のわかりやすい記事。懐かしくHR(ヘルツシュブルング・ラッセル)図(表面温度と光度関係図)などを眺めながら、昔を思い出した。50年以上前のことなので、書かれている内容が理解できれば奇跡に近い。元天文少年ではあっても入学後1年でそこから他の道に邁進した私だが、ときどきこういう見出しは気になることがある。昔はこのような転身は多かった。むろん現在も、そしてたぶん未来もそれは変わらないと思う。
これより「知っておきたい地球科学」の続きを読んでから就寝準備。