Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「プラハの春」から56年

2023年02月23日 22時53分21秒 | 思いつき・エッセイ・・・

 ごく短いながら「古今和歌集仮名序」の書き写しの続き。100字に満たない段落だったが、まったくしないよりはいいだろうと思い写した。本日の個所はひらがなが割と多く、漢字は少ない。
 漢字、仮名の歴史の中で私がいつも感心するのが、音や訓の区別というよりも、訓読みの場合の送り仮名という発明である。平安時代初期には既に現在に通じる送り仮名の基本ができあがっている。この仮名序でも送り仮名の現在に通じる送り仮名のあり様が伝わってくる。この送り仮名が確立して、漢字が日本語の表記に定着できたと思う。

 さて、明日はロシアのウクライナ侵攻から1年。「ウクライナに平和を」ということで日比谷野音での集会がある。雨が降る天気予報になってしまったが、明日は退職者会の責任者の一人として参加予定。
 集会のスローガンは、「ロシアの即時撤退、原発に手を出すな、核使用という恫喝は許さない、すべての戦争と戦争準備に反対」となっている。主催は「戦争をさせない1000人委員会」等の3団体。東京駅までの銀座デモは膝の具合を見ながらの判断。

 ウクライナ和平の前提はどう考えても、ロシアが軍を撤退させることが前提になる。これではロシアは納得しないので、和平の提案にはならない、という意見があるが、武器を持たない私たちは、このような世論を盛り上げるしかない。
 1967年のプラハの春から22年後の1989年、チェコスロバキアのビロード革命がいつも私の頭の中にある。1967年のロシア軍戦車部隊以上に凶暴なロシア軍ではあるが、戦車で人を支配することはできない。このことを22年かけて証明した世界史的なチェコスロバキアの独裁政権崩壊、そして同じ年に28年間の分断の象徴だったベルリンの壁の崩壊と東ドイツ政権の崩壊、この教訓は大切である。
 歴史の教訓化が苦手と揶揄される日本であるが、そうではないことを期待するしかない。いくら「甘い幻想」と言われようと、若い人に伝え、そして手放したくない教訓である。
 


三日月と大型クレーン

2023年02月23日 20時29分02秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 本日はどこにも出かけずにパソコンと格闘で一日が終わってしまうかと心配していたが、歩いて10分ほどのところにあるドラッグストアにティッシュペーパーとトイレットペーパーの買い出しを頼まれた。往復で3000歩ほど。本日は初めての外出となった。
 しかし嵩張る二つの品物を抱えて帰宅してから、洗口液も無くなっていることに気がついた。再び買い物に出歩く気力は湧かずに来週に再度購入することで妥協成立。



 帰宅途中で、ビルの建設現場から大型クレーンの先に三日月を見つけた。もう少し昏くなると、月の下側に木星と金星が見えてくるのであるが、この時間ではまだ空の明るさに溶け込んで見ることができなかった。

 これより、マスクの細工と古今和歌集仮名序の書き写し、そしてもう少し退職者会ニュースの作成を続けてから本日の作業は終了予定。


モーツアルト弦楽四重奏曲第19番

2023年02月23日 14時58分50秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

 退職者会ニュースはやっと面積で6割余りができた程度。なかなかはかどらない。写真の処理も同時に行っているためであろうか。また図版に少々凝った細工を施し過ぎたためであろうか。凝り性の私のこだわりが強すぎるのかもしれない。
 疲れたのでひと休み。そとはなかなかいい天気である。団地の遊び場からは子どもたちの声が、陽の光りのように明るく聞こえる。



 モーツアルトの「ハイドンセット」の第18番、第19番を聴きながら作業をしていた。第19番の冒頭の序奏がとても新鮮に聴こえる。今までも幾度も聴いてきたが、こんなに印象に残ったのは初めてのような気がする。「不協和音」という呼び方がされるようになったのが、この序奏部の不協和音に由来するとのこと。確かにモーツアルトらしからぬ曲想なのかもしれない。この序奏部から主題部にいたる転換にも驚く。こんなにも曲想が明るく転換されるのが不思議でもある