本日はヘンデル「ヴァイオリンソナタ 作品1」全6曲。このうち第2、第3、第5、第6はヘンデルの曲として疑わしいとされているようだが、多くの演奏家はこの4曲を含めて6曲をひと固まりとして演奏している。私もこの6曲にヴァイオリンを習いたてのころから親しんできた。今更違うといわれても、という気分である。さらにこの6曲の並び方、曲調の変化が好みである。
本日聴いているのは、ヨゼフ・スークのヴァイオリン、ズザナ・ルージチコヴァーのハープシコード、1975年の録音である。
グリュミオーのヴァイオリン、ロベール・ヴェイロン=ラクロワのチェンバロという組み合わせの1966年の録音も持っているが、今回はスークのヴァイオリンの透明感を味わいたかった。
第4番がもっとも弾かれる機会が多いとのことである。ゆったりとした出だしのテーマは私の好みでもある。同時に第1楽章の最後の部分の祈りのような部分も忘れがたい。第4楽章のアレグロも煌びやかでメリハリがあり、しつこさを感じない。