本日は塚本邦雄の「菊帝悲歌 小説後鳥羽院」の第4章「などあけぼのと 建暦三年1213」を楽しんだ。
鎌倉との緊張関係の亢進と合わせて定家との関係の悪化、北面の武士藤原秀能(ひでとう)の重用、藤原家隆の重用など承久の乱の後まで続く関係が顔を出す。
いかにも塚本邦雄らしい歌や濃密な文章を楽しみながら読み進めている。
夜には坂本繁二郎が最晩年に日経の「私の履歴書」として口述筆記から起こした「私の絵 私のこころ」の始めの部分に眼をとおした。絵画作品の印象とは違って、いかにも明治の人らしい坂本繁二郎の口述筆記で、違和感は否めない。ただし作品の鑑賞の一助になればという思いで眼をとおしている。
明日はみなとみらい地区の神奈川大学の校舎で「キーワードで観る美術鑑賞 色彩編」の第4回目「紫と絵画」。朝10時から12時まで。8時45分には家を出ないとバスに間に合わない。