夜になってから目を通した記事は、「発見目前? 系外惑星の月」、「1億年の眠りから覚めた細菌」、「薄まる日本の存在感」の3編。
「発見目前? 系外惑星の月」とは系外惑星の衛生を見つけようとする現在の観測状況の報告である。ここまで観測技術や観測値の分析が行われていることに驚いている。新たな宇宙望遠鏡などの観測にも期待が集まっているらしい。
「南太平洋で、過去一億年分の深海堆積物が回収され、含まれていた細菌は培養したところ急速に増殖した。これらの細菌は、堆積物のなかで増殖せず何もせずに生き続けてきた」という。「1億年の眠りから覚めた細菌」とは断定していないが、「個々の細菌が増殖せずに何百万年も生き続けるかもしれないという見方は以前からあった。‥この惑星の地下に文字通りの「生きた化石」があふれていることを示唆する数多くの証拠が積みあがっている」、という記述があった。分かりにくい記事であるが、不思議な気がしている。
一応興味がありそうな記事には目を通した。最後に「薄まる日本の存在感 科学論文の影響力や評価を示す「注目論文数」は世界10位に後退」という記事から。
「「科学技術立国」を掲げる日本の国際的な存在感が低下している。‥科学論文の影響力や評価を示す指標でインドに抜かれて世界10位に落ちた。‥中国が米国を逆転し世界一にたった。米中合わせて50%近くを占めている。1880~90年代前半は世界3位を維持していた‥。」
「2000年代半ばから低下したのは資金だけではない。‥将来の国の研究開発を下支えする博士号取得者の現象」
などの分析が並ぶ。最後に
「選択と集中」ではなく、個々の研究レベルを上げる制作の中で取り組むべきだ。短期的な成果を求めないようにするため、若手の雇用を増やすべきだ」(橋本和仁物質・材料研究機構理事長)
「選択と集中」と研究費の削減を進める今の政府の対応ではとてもではないが、この後退を止めようがなさそうに思ってしまう。目の前にぶら下がった人参だけを成果として追い求める政策の転換が必要なのだが‥。
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