国会前の集会が終わり、私が役員をしている退職者会の参加者のうち10名ほどで集会後の飲み会を行った。国会前から新橋駅前まで歩いて、6年前までやっていたお魚の美味しい清潔な感じのお店に言ったが、もう閉店して他の店に代替わりしていた。
やむなくガード下に新しい店を見つけ、19時半まで楽しい時間を過ごした。
本日の集会には、公式発表で1万3千人。確かに5年前の戦争法以来の多くの参加であったと思う。小室等が登壇し、作詞:谷川俊太郎 作曲:武満徹の「死んだ男の残したものは」を歌った。
私たちにはとても懐かしい曲である。実に懐かしい。1965年のベトナム戦争に対する反戦歌として、私は森山良子の歌で初めて聴いた記憶がある。中学生の頃に口ずさんでいた歌である。
第3番までは、男と女と子どもは「他には何も残さなかった」という歌詞であるが、第4番に至って「兵士」は「他には何も残せなかった」というのが、中学生の私の心に響いた記憶がある。
第5番と第6番は「安易に希望を歌っていないか」という批判が当時あった。今の時代にはこれが無いと通用しない歌なのかと、本日あらためて考えてみたが、何とも結論は出せないと思った。同時に明るい希望を歌っているかに思えて、「他には何も残ってはいない」という繰り返しのフレーズはそれを否定していると考えられる。
さまざまなことがこの時代以降にあり、すっかり捻じれてしまったオジサン世代の、暗く捻じれに捻じれた感想である。
1.死んだ男の残したものは
ひとりの妻とひとりの子ども
他には何も残さなかった
墓石ひとつ残さなかった
2.死んだ女の残したものは
しおれた花とひとりの子ども
他には何も残さなかった
着もの一枚残さなかった
3.死んだ子どもの残したものは
ねじれた脚と乾いた涙
他には何も残さなかった
思い出ひとつ残さなかった
4.死んだ兵士の残したものは
こわれた銃とゆがんだ地球
他には何も残せなかった
平和ひとつ残せなかった
5.死んだかれらの残したものは
生きてるわたし生きてるあなた
他には誰も残っていない
他には誰も残っていない
6.死んだ歴史の残したものは
輝く今日とまた来るあした
他には何も残っていない
他には何も残っていない
帰宅したら、妻から「テレビには映っていなかった。どこにいたの」とからかわれた。とりあえず無事に帰宅出来てホッとした。
右膝はなんとか痛くならずに済んだ。明日は膝を大切にして、あまり出歩かないようにしたい。