Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

オオカミ少年のたとえ

2022年11月03日 19時52分42秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 「文化の日」、朝からテレビ番組はJアラートと北朝鮮のミサイル発射報道一色、その挙句に「消失」とのこと。しかも到達予想時刻よりも遅く鳴ったという。「被害がなくて良かった」のか、「満足に作動しないJアラート」の能力に疑問を呈するのか・・当然マスコミの役割も後者であると思うのは私だけだろうか。
 しかも政府からは、それについての弁明らしきものも私の眼には入ってこない。16時の段階ではアラートの鳴った「飛翔体」は3発のミサイルとは別物だったとか、破損された一部だったということも報道されている。現在の段階では、信頼性におおいに疑問があるとしか思えない。
 総理大臣の北朝鮮非難も声高になっているが、ミサイルの追跡も位置把握もうまく出来ていなかったことの釈明も、改善へ向けた姿勢も示されない。非難が声高になればなるほど、位置把握もできないことを隠そうとの思惑も見えてくる。
 献金の一部が北朝鮮に流れているとすら報道されている統一教会への対応での信用失墜や、閣僚・政務三役の人選の問題などを外の危機を声高に叫ぶことで回避しようという、古い政治手法がまたもよみがえっている。内政の危機を「外交」や「仮想敵を作ること」で乗り越えようという安倍政治からの脱却こそが大切なことなのではないのか。
 極めて深刻な内政危機にあえいでいると思われる金正恩の軍事への傾斜に邁進する政治手法と、二重写しにならないことを切に願うものである。
 「トマホークを購入」すれば、「自国の防衛権」のためのミサイル開発という北朝鮮の言いわけと同じ土俵に乗ってしまう。戦後政治のこれまでの蓄積をないがしろにしてしまわないで欲しいと切に思う。Jアラートや総理大臣の「非難」がオオカミ少年の役割を果たさないこともまた切に願いたい。



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