本日短時間だったが、新宿区立漱石山房記念館を初めて訪れた。訪れる人も本日は少なかったようで、静かでとてもいい時間を過ごすことが出来た。カフェ「SOSEKI」も併設されており、ここはもう一度ゆっくりと訪れたいと思った。
図書館の書庫は小さいが、漱石に言及した各種雑誌もあり、1960年代以降の漱石がどのように流布していたか、わかるような気がした。
またいわゆる漱石周辺・弟子と云われた人々の全集も揃っており、私は久米正雄の晩年の短編をいくつか読んでみた。
魯迅が漱石の作品を中国で翻訳・紹介していたことに言及があった。漱石周辺の人々の中に魯迅の名を見つけたときは意外であった。しかしすっかり忘れていたけれどもそんなことを教わった記憶がよみがえってきた。確か、仙台の学生時代に魯迅の詩の講座があり、その時に教わっていたことを思い出した。
繰り返しになるが、是非もう一度訪れたい場所であると思った。紹介してくれた友人に感謝である。