Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

新涼

2022年08月29日 22時16分09秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 杖をついて歩いていて気がついたことがある。自然とうつむいて歩いてしまうこと。当然前をしっかり見ていない。1mほど先の足元を見て歩いている。スマホ歩きに似た歩きになっている可能性があるかもしれない。目の前にスマホ歩きの若者が現れ、ハッとすることも多くなった。しかしスマホ歩きよりは視界は広い。たいていこちらのほうが先に気がつく。スマホ歩きのほうが後から私に気がつくようだ。

 暑さが少し和らいできたので、バスも横浜駅の一つ手前で降り、地下街を歩かずに喫茶店や公園のベンチまで歩いてみた。人通りは少なく、直射日光にも晒されず、10分ほどならば汗もかかずに歩くことが出来た。
 帰りは、書店や家電量販店をのぞく必要があったので、地下街や人通りの多いところを歩かざるを得なかった。しかし早くは歩けないものの、できるだけ時間をかけることなく歩いた。

 本日は久しぶりに茶碗にウーロン茶葉を直接入れ、熱い湯を注いで飲んでいる。最高気温が26.9℃、現時点では23℃を下回っているらしい。熱いお茶が美味しく感じるような気温になったのが嬉しい。

★古稀の杖つけば新涼集まれる     竹下陶子
★新涼の水の重たき紙コップ      山本紫黄

 第一句、暑さにたじろいでいたものの、思い切って杖を突いて外に出ると、以外に暑さを感じない。風、太陽、草の色、蝉の声など自分を包む大気が、すでに秋を漂わせている。そんな風に取ってみた。
 第二句、喫茶店で出される水も暑さでグイっと飲むのではなく、一口ずつ飲むようになる。コップを持つ手に水の重みを認識する瞬間が生まれる。秋の重みというべきか。 



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