Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

温暖化なのに「異様」に寒い

2023年12月12日 22時45分10秒 | 思いつき・エッセイ・・・

 20時過ぎから再び雨が降り出した。雨の音からすると昨夜から今朝にかけて降った雨よりも強いような気がする。しかしレインアイよこはまの画面では雨は降ってないことになっており、不具合が生じているようだ。気象庁のホームページはレインアイよこはまよりも見難いのではっきりしないが、時間換算雨量で30ミリ程度の雨の区域が通過したようである。風が少し強くなっている。
 予報では短時間で止むことになっている。
 明日は少し気温が下がるらしいが、例年の冬よりはまだ暖かい。

 世界で戦争が露出。国際政治の舞台で、当事国が捻じれて、私からしたら「お前がそれをいうか」という言説が双方から出てくる。犯罪者が犯罪者を擁護し、裁こうとしている。
 日本では、国会議員が所得を隠す犯罪を行い、圧倒的多数のおごりを背景に国会の場は隠ぺいの場に堕し、自浄作用が働かない。
 さらに大阪万博でも税金を五輪の時のように湯水のごとく使い、不足分は協会に押し付け、業者に不渡り手形を渡すようなものである。

 「民主主義と倫理と論理が破綻した世界と日本」という、救いようのない、誰もが見たくないドラマが進行している。ドラマの俳優を選んでいるのは観客なのだが、観客は誰もそのことに目を背けて、気がつきたくないという不条理な劇である。

 温暖化している気象にもかかわらず、このドラマには背筋の凍る異様な寒さを感じる。驕った俳優の芝居ほどつまらないものはない。政治家の無責任な驕りは貧困と分断をもたらし、果てには無謀な戦争に国民を追いやる。


読了「図書12月号」

2023年12月12日 20時34分43秒 | 読書

 岩波書店の広報誌「図書12月号」を読み終えた。読み終えたのは次の10の諸編。

・【表紙】昭和天皇            杉本博司
敗戦を終戦と言い含める日本国の戦後処理はいまだに終っていない。歴史は歴史を咀嚼した人々によって築かれる。今私たちがそうしているように。歴史はいつもあらぬ方向へと向かう。

・世界戦争の時代に思う         柄谷行人

・コロナ・ライオン・ウクライナ     さだまさし

・ひらかれた古代史へ      吉村武彦・川尻秋生・松本武彦・清水克行
歴史という現象を作り出すのがホモ・サピエンスの本質なのではないか。なぜ人間は歴史を作るのか。歴史というのは変化していく家庭なんだけれども、その中には変化しない過程もじつは含んでいて、その両方を見ていくことが、これからは大切なんだと思います。そこにヒトという生物の本質が表れる・・・。

・ケインズ生誕140年に想う      赤木昭夫

・水俣、石牟礼さんへの旅        梯久美子
あれほどの闘いを繰り広げながら、自分たちだけが正義だとは石牟礼さんは思っていなかったのだ。・・水俣は複雑な土地である。その複雑さを引き受けることは、自身が引き裂かれることだった。引き裂かれつつ書き続けたのが石牟礼道子という人だった。

・落語会における素数          橘 蓮二

・本をひらくということ         小林エリカ

・ささやかなゼイタク          近藤ようこ

・岡倉覚三の残したものと1900年パリ万博  新関公子
(バリ万博で)岡倉の指導が推測される西洋的奥行空間や人物の性格描写のある日本画も理解されなかった。日本の歴史画が通じる訳もない。洋画的改良日本画も、琳派的改良西洋画も世界に通じなかったことを、岡倉はどう受け止めたのだろう。ともかく1900年以降の岡倉の関心は、絵画指導から自己の詩作や著述活動へと移っていく。・・・福地復一は岡倉失脚の黒幕として今日悪者扱いされているが、当時は日本にようやく誕生した近代的デザインの実践的理論的指導者として大活躍した実力者だった。その短い生涯が惜しまれる。


浴槽で聞く冬の雨

2023年12月12日 10時53分39秒 | 思いつき・エッセイ・・・

 昨晩から降り続いた雨はようやく今朝の10時ころに上がった。一時は最大で時間雨量に換算して20ミリ程度の雨が続いた。久しぶりに雨の音を聞きながら入浴。災害級の雨の場合を除いて、雨の音を聞きながらの入浴はいいものである。
 北側の道路に沿って幾本も植わっているプラタナスにはまだ枯葉が残っている。地面にもその落葉が大量にある。落葉・枯葉に当たる雨の音はこの季節でないと聞こえない。寂しい音であると同時に、例年ならばきりっとした冬の寒気の音で湯がより暖かく感じる。思わず湯船の中で背筋を伸ばしてしまうこともある。
 雨の音を聞きながらの入浴は、聴覚がよく働く。普段は聞こえない街の中のさまざまな音が聞こえてくる。消防車や救急車の音だけでなく、電車の音、踏切の音、犬の遠吠え、時にはキジバトの鳴き声なども聞こえる。風が弱い時のほうがかすかな音もよく聞こえてくる。

 そして例年の冬ならば、雨が上がった後のしっとりとした湿気も良い。風呂場から出たときの寒気を和らげてくれる。乾燥した冬の空気を和ませてくれる。