Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「貴は賤を以て本と為す」

2023年12月21日 20時40分09秒 | 読書

 久しぶりに老子から。

貴は賤を以て本(もと)と為し、高(こう)は下(げ)を以て基(もとい)と為す」。(「老子」第39章)

貴いものはかならず賎(いや)しいものを根本とし、たいものはかならず低いものを基本としている。
 保立道久氏は、「王は元は賎しく低い身分から出自したはずだ」と大胆に解釈している。

 今の政権与党の議員や、七光りを頼りにしている世襲議員に説教しても詮無いこと、無駄であるとは思うが、果たしてこの言葉の意味を嚙みしめる能力を持っているだろうか。

 「聞く力」、これが本気の所信ならば歓迎したいものであるが、問題は「誰の声を聞く」か、である。拠って立つべき「声」を、「賎しい者」の声として踏みにじってしまっては、大切な声は聞こえなくなる。拠って立つべき「声」を「聞く力」の無いことを自ら露呈してしまった政治家には早々に退場してもらわないといけない。

 


「文学が裁く戦争」第5章

2023年12月21日 19時41分38秒 | 読書



 横浜駅そばのいつもの喫茶店で「文学が裁く戦争 東京裁判から現代へ」(金ヨンロン)の第5章「経済大国と混迷する戦争裁判観(1980年代)」を読了。
 いつものオフィス街の喫茶店は比較的空いていた。横浜駅までは、久しぶりに歩いたので喫茶店では読書の途中でしばらく寝てしまった。それでも第5章は読み終えた。
 第5章まで取り上げたのは22作品。そのうち、堀田善衛「審判」、大岡昇平「長い旅」は読んでみたいと思った。多分図書館で借りたなければ読めないと思われる。

 本日の横浜駅は平日にもかかわらず、混雑していた。普段の土曜日・日曜日の8割程度以上の人混みであったと思う。地下街の喫茶店も満員。