鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

食の思い出「いわきのあんこう鍋」

2011-01-14 | 食べ物

福島県いわき市は、東北の中でも最南端にあり、太平洋に面しているので、比較的暖かく明るい町である。
常磐炭鉱があった町だが、私たちが住んだときは炭鉱は閉山となっていた。
小名浜港という港があり、遠洋漁業基地になっている。
サンマのシーズンには、新鮮なサンマがバケツいっぱい何百円と、安く売られていた。
サンマといえば塩焼きか缶詰しか食べたことがなかったが、ここで初めてサンマの刺身を食べた。
脂が乗っており、ややねっとり感があっておいしい。

いわき市は茨城県に接しており、この付近の沖の魚場ではあんこう(鮟鱇)がよく獲れる。
口の大きな、ややグロテスクな魚で、吊るし切りという方法でさばかれる。
食べ方は、なんといってもあんこう鍋である。
身だけでなく内臓やえらも食べ、捨てるところがないという。
ゼラチン質で身がしまっており、他の魚にはない食感とコクがあっておいしい鍋である。
いわきで初めて食べてから病みつきになり、ホテルや料理屋でよく食べた。
あんこうは、鹿児島でも時々売られているので、あんこう鍋を作ることがあるが、本場で食べた味には到底及ばない。

いわきの味で忘れられないものに、メヒコのカニピラフがある。
メヒコは、レストランチェーンであるが、店ごとに、猿、フラミンゴ、魚などの動物が飼われていて、これらを眺めながら食事するのが特徴だった。
メニューはカニピラフのみで(これ以外にもあったかもしれないが、食べているのを見たことがない)、殻付きのカニが大量に入っている豪華なピラフだった。
カニの身を、細い金属の棒でほじって食べる。
これに、カニ風味の具のないスープが付いた。
何年か前、長女がこのカニピラフをインターネットで注文して送ってくれ、久しぶりに食べたが、懐かしい味がした。


あんこう。(http://www.zukan-bouz.com/fish/ankou/kiankou.htmlより)


チロ(元旦の大雪の中で)。
昨日、1月13日で14歳になりました。
これからも元気でいてほしいと思います。
コメント (6)
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