前回に続いて、南九州市川辺町の史跡を紹介します。
南薩縦貫道南九州神殿インターの近くにある虎御前供養塔です。右下には六地蔵塔があります。
虎御前供養塔。
仇討ちで有名な曽我兄弟の兄、曽我十郎の恋人であった虎御前の供養のために建てられたと伝えられており、鎌倉時代の作と推定されています。
三層塔の上に薩摩塔が乗った、珍しい石塔です。
薩摩塔は九州西岸に分布する石塔で、中国浙江省の石材が用いられており、中国商人や地元有力者によってもたらされたと考えられています。
上の壷型の一面に像が彫られています。
鹿児島県で最初に発見されたため、この名があり、鹿児島県で5基確認されています。近くの水元神社にもあります。
右から見る。下は4面に像が彫られています(水元神社は6面)。
神殿下里の地蔵尊(六地蔵塔)です。
1417年の平山城、松尾城の戦いで戦死した人の霊を慰めるために建てられました。
上の六地蔵。