霧島市国分姫城のこがの杜を紹介します。
レンゲソウの向こうにクスノキの巨木があります。こがの杜です。
小さな公園になっており、案内板があります。
鹿ヶ谷事件が失敗し、平清盛によって僧侶俊寛、平康頼、藤原成経は鬼界ヶ島に流されました。その時の船出の場所がこの付近だったと言われています。今は海岸から離れていますが、当時はここまで海だったのでしょう。
こがの杜の碑。
藤原成経の愛人であった伯耆局(ほうきのつぼね)は、成経を慕って鬼界ヶ島に渡ろうとこの地まで来ましたが、かなわずにここで亡くなったそうです。
クスノキの全容。伯耆局を哀れんで植えられたクスノキと伝えられています。
下部。
風格のある根元。
中部。
上部。まだ樹勢があります。
案内板の絵。江戸時代後期の三国名勝図会に、水田の中に楠の大樹がある、と書かれているそうです。絵から海が近かったことがわかります。