メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『ジャンボリー』(1957)

2010-06-27 12:51:48 | 映画
『ジャンボリー』JAMBOREE(1957)アメリカ
監督 : ロイ・ロックウッド
出演 : ケイ・メドフォード、ボブ・パスティン、ポール・カー、フレダ・ホロウェイ ほか

story
あるオーディションに居合わせた元夫婦のマネージャーは、それぞれの秘蔵っ子を売り出すために
再びタッグを組んで、「アメリカの若い恋人たち」というキャッチコピーでピートとハニーをデュオにして録音した曲が瞬く間に大ヒット!
各地をツアーしてひっぱりダコとなるが、ピートのマネージャーのグレースは「そろそろソロになるべきだ」として
愛し合ってる2人を引き離してしまう。。

'50年代のアメリカを代表するロックスターが揃って見れるミュージカル映画。
オールバックの兄さんがギターを弾きながら裏返った声で歌うのは、みんなエルヴィス風だし、
ドゥーワップのコーラスはみんな妙な動きをしてるし、セットも変わってれば、
照明が急に暗くなって顔真っ黒のまま歌ってたり、今見ると面白い

♪サヨナラ~てとこだけ日本語の歌を歌う女性歌手もいた。闘牛士の歌♪トレアドール の巻き舌もすごい。
カウント・ベイシーのバンドもみんななんて楽しそうに演奏してるんだろう!
とは言え、ほとんどあてぶりだから不自然なんだけど

各地のDJも本物かな?ニューヨーク担当の人がなぜか火星人の格好してるし/爆
ラストは絵に描いたようなハッピーエンドで歌う♪24時間 て曲もよかった。

Wait And See/Fats Domino

出演したアーティスト
FATS DOMINO
RAY PERKINS
Carl Perkins
Lymon & The Teenchords
Count Basie
ジェリー・リー・ルイス
and more...


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『美女ありき』(1941)

2010-06-27 12:42:50 | 映画
『美女ありき』Lady Hamilton(1941)イギリス
監督・制作:アレクサンダー・コルダ 音楽…ミクロス・ローザ
出演:ヴィヴィアン・リー、ロレンス・オリヴィエ、アラン・モーブレイ、グラディス・クーパー、ヘンリー・ウィルユクスン、セーラ・オールグッド ほか

ホレーショ・ネルソン

エマ・ハミルトン

story
踊り子などをしていたエマは、チャールズ・グレヴィルという貴族に見初められナポリに招かれる。
貴族夫人を夢見ていたが、夢は破れ、美術を愛するウィリアム・ダグラス・ハミルトン卿の妻となる。
援軍の要請に来たホレーショ・ネルソンと知り合い、エマの口添えでナポリ王妃に援軍の約束をとりつける。

2人が再会した時、ネルソン提督は片目・片腕を失い、エマは再び援助し彼を救う。
3度目に会った時、ネルソン提督は急病で倒れ、エマは甲斐甲斐しく世話をする。
2人は急速に親しくなり、瞬く間にスキャンダルが広まる。
英国はネルソン提督を英雄として迎え、ウィリアム亡き後は、ピカデリーの屋敷でエマと穏やかに暮らしていたが、
再び戦争が始まり、英国艦隊は勝利するが、ネルソン提督は銃弾に倒れる。


歴史上の英雄が世間体も省みず参ってしまうような美女って、一体どれくらい魅力的だったんだろう?!
歴史の裏にこんな悲恋物語があったなんて驚いた。
それを同じような不倫の境遇から晴れて結ばれたヴィヴィアン・リーロレンス・オリヴィエが演じるなんて、物事の縁てほんとうに面白い。

クラシック映画の1番好きな女優を挙げるとしたら、ヴィヴィアン・リーだ。
あとにも先にも、こんなに非の打ちどころのない美しい人は見たことがないし、これからも現れまいと思う。
高校のイベントで『風と共に去りぬ』を教室で観た時のインパクトは今でも忘れない。
この名作が飛びぬけていたために、その他の出演作をあまり重視せず、モレていたものも多かったみたい。

今作もカラーだったら、もっと彼女の輝くばかりの美しさが引き立ったのにと思うと残念。
オリヴィエとの年越しのキスシーンも、クラーク・ゲーブルとのキスシーンの激しさと比べたら、上品で地味に見えてしまった。
それでも、華やかな暮らしとは対照的に、物悲しい晩年までが、リー本人と重なることを思うと、しみじみとしてしまう。

類稀な美しさについ見とれて、彼女の演技力についての評価を忘れがちだけれども、
冒頭に老女のメイクをして、みすぼらしい姿となったエマとしてスクリーンに現れた時のショックと、
一転して、10代の初々しい花のような少女に変身する演出は観客を引きつける。

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