メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『夢をかなえるゾウ』水野敬也/著

2010-06-13 17:05:25 | 
「変わりたい」「明日から変わろう」なんて思い続けて、ハウツー本もいっぱい読んだけど、
結局変われなかった自分に嫌気がさしてるあなたに激おススメ。

「夢が叶えられる人は特別な人」「自分は運が悪いんだ」「夢なんて忘れてしまった」
こんな人にもぜひ読んでほしいこの1冊。


『夢をかなえるゾウ』水野敬也/著 飛鳥新社
以前行った昭和カフェで見つけて、面白いとサケ友から教えてもらった本書を借りてみた。
ある日いきなりサラリーマン男性の前に現れたガネーシャ。徹底した現世利益で人気のインドの神さまです。
わたしも好き。愛嬌ある可愛いゾウさんのフォルムが、とくに♪
そのガネーシャさんがなぜか関西弁でいろいろ教えてくれる。
大食らいだし、タバコは吸うし、ギャグはすべるし、ハッキリゆって神さま的要素まったくなしw
読みながら何度も吹き出しそうになる。笑いながら、めっさ「ええこと」が書かれてる。
1ページごとに大いに感動して、そんな「ええ言葉」をケータイにメモしながら読んでたら、一気に読み終えてしまった。

金持ちになりたい。高級マンションに住みたい。女にモテたい。いかにも典型的かつ物質的な夢を持つ主人公だったが、
ガネーシャが毎日出す課題を1つずつ行動に移してゆくようになってから、なにかが少しずつ、ゆっくりと変わってゆく。。

課題の中には、わたしも日々やっていることもあったりする。
腹八分だとか、仕事終わったらまっすぐ帰宅するとか、トイレをキレイにしておくとか、人を笑わせるなどなど。
逆に、ギクっとなるような耳に痛いことも多い。中には「それってどぅーなの?」て疑問に思うこともある。
腹八分を守るために、外食先でゴハンを残すとかはアンチエコっぽいし、
みんなが幸せになるからといって、カラダに悪いモノを大量生産するのもどうかと思うし。

まあ、でもとにかく、「成功するには(幸福になるには)こうすればいい」てゆう、
これまで無限に発売され、読まれてきたハウツーもののありがちなテーマだとしても、
発想の面白さ、読みやすさで勝負したのがミソなんだな。
誰でも今日から出来ることが、結局は成功&幸福への近道なんだってゆうことを再認識できた。
古田新太さんがガネーシャ役で連ドラにもなったみたいだし、ぜひ見てみたいw


▼課題の1例(抜粋)

課題10
「決めたことを続けるための環境を作る」
変わろうと思っても変われない最大の原因は、「人は意識を変えることは出来ない」と理解していないから。
意識を変えようとただ妄想するのは「楽しい逃げ」。
本当に変えようと思ったら、具体的な何かを変えなければならない。行動。経験が大事。
それには、そうせざるを得ない環境を作ること。


課題15
「運が良いと口に出して言う」
世界は秩序正しい法則によって動いている。成功も失敗もその法則に従って生まれている。
その法則と自分のズレを矯正することが、成功するための方法であり成長と呼べる。

自然の法則にのっとって起きていることを、人は「運がいい/悪い」、「良い/悪い」に分けてしまう。
世界を支配している法則を学んで、自分の考え方を合わせる。
「すべての責任は自分にある」(松下幸之助)

「変えられるのは自分だけ」


課題22
「お参りに行く」
本当はどうしたらうまくいくか分かっているのにやらないのは、みんな面倒臭がりだから。
馬鹿らしいと思ってやらない人は、結局そこまでして成功したくない人。
少しでも可能性があることならやってみる。お参りも、お墓参りもまず感謝から。

「ウケる日記」
著者のブログもあり。

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『卑弥呼』(1974)

2010-06-13 16:00:36 | 映画
『卑弥呼』(1974)
監督:篠田正浩
出演:岩下志麻、草刈正雄、三國連太郎、加藤嘉、横山リエ ほか

ひさびさ前衛的な作品。マンガで読む歴史の話つながりで、ルカママさんから教えてもらったんだっけか?
まずは謎に満ちた時代の、謎の象徴みたいな女性を大胆にも映画化しようと試みた、その勇気に脱帽。
顔を真っ白に塗って憑依した岩下志麻は・・・どうしても鳥居みゆきに見える(彼女がパクったんだろうか?w

これだけ時代が古いと、もう日本語も、風習も、精神文化も、現代とは根本的に違ってたんじゃないかって思うけど、
敢えて情愛に苦しむフツーの女性として描くことで、政治を動かす巫女でありながら人間的に描かれている。
もっと強くて、独裁的な女王ってゆうイメージがあるけど。

story
大王(オオキミ)の娘・卑弥呼は、唯一、日の神の言葉を聞ける巫女として崇められていたが、
母違いの弟で各国を旅して回っていたタケヒコが帰り、姉としてではなく、女として愛してしまう。
巫女の1人アダヒメもまたタケヒコの愛を求め、浮気がバレて嫉妬に狂った卑弥呼の言葉は信用を失う。
卑弥呼の言葉を疑いはじめた大王は去るべしと、ナシメは大王を殺し、卑弥呼を人の目から隠す。。


このナシメって人は・・・誰?神官のひとりか???
歴史上では記録が残らない事実ってほんとにたくさんあるんだろうなあ!
ツッコミどころ満載なのだが、ところどころに現れる異形のグループがインパクト大!
いろんな動物オブジェをくっつけてて、フシギな動きをしながら、超スローで歩いてゆくんだけど、
こんなに目立ってるのに、ほかの人には見えてますか~?!てくらい透明な扱い。

このなーーーんにもないだだっぴろい草ひとつ生えてないロケ地もどこなのか気になる。。
今作もまた、店が全ソフトをDVD化する際には消えてしまう運命か。危険だ。


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『HACHI 約束の犬』(2009)

2010-06-13 15:42:20 | 映画
『HACHI 約束の犬』Hachiko: A Dog's Story(2009)アメリカ
監督:ラッセ・ハルストレム
出演:リチャード・ギア、ジョーン・アレン、サラ・ローマー、ケイリー=ヒロユキ・タガワ、ジェイソン・アレクサンダー ほか

去年公開されてからずっと観たいと思ってたけど、やっと観れた。やっぱり泣いた/涙×500
リチャード・ギアはほんとカッコいい歳のとりかたしてるなあ!
アメリカはメトロでの通勤が主だから、こうして駅構内から出てくるご主人様を待つって設定が難しかったってゆう裏事情もあったとか。
駅から歩いて行ける距離の一軒家ってゆうのも難しかったろうけど、不自然さは感じられないのは日本人だから?
さすがに日本産まれのハチが空輸されて渡米するってのはどうかと思ったが
フジテレビジョン開局50周年記念作品。

trailer

story
日本のお寺で拾われたハチは、なぜか空輸されてアメリカに着き、箱から飛び出して迷子になっていたところを
大学教授のパーカーが見つけて家に連れて帰るが、飼い犬を亡くしたばかりで傷の癒えない妻が猛反対する。
でも、パーカーとハチの仲の良さを見るにつけ、飼うことに。
ハチは教えもしないのに、毎日定刻になるとパーカーを待つようになる。
娘は結婚して母となり、月日は平穏に流れて、パーカーはある日出かけようとすると、ハチの様子がいつもと違うことに不思議がる。
大学の授業中、パーカーは倒れて、そのまま帰らぬ人となるが、ハチはいつまでも駅前で待ち続けるのだった。。


全編にわたって静かなストーリー展開に合わせたピアノが流れている。
セリフが少なくてもわんこが観れれば満足 けど、アクション、ヒーローものに慣れた本国の観客の反応はどうだったんだろうか?
(ウィキ見たら、アメリカではDVDのみ? Vシネってやつですか?w

つい『ハチ公物語』(1987)との比較で観てしまったが、過剰な演出をなくして無理のないリメイクぶりが好感。
監督の飼い犬ハチコーが亡くなったのをキッカケに撮られたってエピソードも泣ける(ウィキ参照
撮影に使われた秋田犬は全部で3頭ということだが、どのコもとってもよくギアになついていてビックリ/驚
トレーナーに訓練された演技じゃないんだよね。撮影前によくスキンシップを図ってたか、真のわんこ好きを見抜かれたか

DVD特典はシンプルに予告とかのみ。撮影秘話とか、メイキングとかありませんか?
あれ?調べたらいろいろ入ってるのもあるじゃん!レンタル禁止なの?涙→こちら

DVDのトップメニュー画面ではハチが駅前で待ってて、四季が移り変わるというもの。
立ち上がってる姿と、伏せてる姿が可愛いすぎる。。ずぅっと観ていたいけど、
ハチがこうして待ち続けて何十年も経ったら可哀想だから、もうやめます。。


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