メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『キャッチボール屋』(2005)

2010-06-28 20:42:56 | 映画
『キャッチボール屋』(2005)
監督:大崎章
出演:大森南朋、キタキマユ、寺島進、松重豊、光石研、水橋研二、内田春菊、庵野秀明、三浦誠己、康すおん、峰岸徹、キム・ホジョン(特別出演) ほか
音楽:SAKEROCK 挿入歌:「夢先案内人」(唄:山口百恵)

大崎章さんの記念すべき第1回監督作品とのこと。サケが音楽を担当してるってことで気にはなってたけど、
こないだサケ友からサントラ貸してもらって、とっても良かったから、やっと観てみたv
最初からメロディが流れてきて、つい音楽に気をとられちゃったけど、ゆる~い展開にだんだんハマって、
最後はまんまと映画のストーリーの中に入り込んで、じぃ~んとした感動が残った。

story
リストラされたタカシは、学生時代の野球部員と飲んだ勢いで、昔告白できずにいた女性に連絡するつもりで東京に出てくるが、
泥酔して目を覚ましたのは公園のベンチ。何が目的でここに来たか理由をすっかり忘れてしまっていた。
「キャッチボール10分で100円」という商売をしてるおじさんから留守を頼まれて、おじさんはそのまま失踪。
「困ってるみたいだから、このアパート使ってください」という好意に甘えたのはいいが、借金がたまっている様子。
甲子園の夢が破れた男性、ランチに訪れるOL、借金取りなど、常連とも顔見知りとなって、それぞれの人生が交錯してゆく。。


野球って、人生にものすごいインパクトを与えるスポーツだね
社会人になってもまだチームの上下関係がバリバリ残ってたり、甲子園なんて大イベントが絡むと余計に、
一生ひきずりかねないところって独特だなって思う。

主人公タカシのボゥーーーっとした、反応が遅れる感じが、ちょいイライラするんだけど、
冴えない男から、なにかふっきれていく過程で、タカシのよさがチラチラ見えてくるところがズルい。
都内の公園て子どもが遊んでたり、おじさんがベンチで寝てたりってゆう個々の使い方のイメージがあるけど、
こうゆう何気ないキッカケから生まれる人とのつながりってゆうのも面白い。意外と高度な関わり方だよね。

しょんべん小僧の相方さんが盗まれて、その犯人探しがあったり、訳ありな連中のバックグラウンドが気になったり、
日常のちょっとした出来事から、それぞれの人生のトラウマにつながる出来事へと発展したりして、
ゆるい流れの中にも、伏線が効いてて、味わい深さ、懐の広がりを感じる。

監督がサケの音楽を聴いて、作品と通じるものを感じて即OK出した気持ちが分かった気がするな


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町歩き@市ヶ谷 その1

2010-06-28 16:45:55 | 町歩き
月曜に開いている施設を巡ってきたv
半蔵門駅で降りて、「イギリス大使館」を外から見ようと思ったんだけど、柵で囲まれてて見えません
千鳥ヶ淵公園側は裏手になるのかな?でも正面玄関ぽいのは発見。警備員さんがいて、じっくり眺めてはいられないが


千鳥ヶ淵戦没者墓地
庭には大輪の白百合が咲いていたり、藤棚があったり、限られたスペースだけどいろいろ植えられてた。
中央には「六角堂」という納骨堂があって、白と黄色の菊を1本100円で買って献花し、黙祷した。
句が詠まれた碑が2つあり、とても静かで、鳥も戯れてる平和な場所。

この裏に「山種美術館」があるはずだったんだけど、広尾に移転したのか。
赤いモダンな建物の「イタリア文化会館」になってた。


千秋文庫


企画展は「江戸の風景~町絵図を中心に」。古地図・城絵図・古文書が主な展示物で、
細かい部分は見えづらいため、入り口で「拡大鏡」を渡されたw
うぅーん・・・そんなに古地図に興味はないけれど、現在の地図と比較しながら見れて、変貌の様子は面白い。

絵画も数点あり。江戸の名所の絵に文章が書かれた絵巻は今でゆったら町歩きのブログみたいなものだな
2階にはいろんな形の「印章」も展示されてた。最後に旧秋田藩主佐竹さんの絵が2枚。若い方はイケメンでは?
町歩きの延長線で古地図にもハマったら、タモさんクラスの物知りになれるかな?w

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町歩き@市ヶ谷 その2

2010-06-28 16:45:54 | 町歩き
小川美術館
無料で入れる美術館。企画展は「三谷龍二絵画展」。これはよかった!!!
長野に工房を持つ(!)木工デザイナーさんで、主に木の器を造ってるみたいだけど、
美術館の奥には絵が20点ほど飾られてて、たぶん木の素材に描いた感じで、アイボリーのクロス壁とよく似合ってる。

「天秤」とか、「校舎」とか、素材も色づかいも懐かしい風合い。
黒い家の絵は、かつて自分がそこに住んでいたような錯覚さえして、惹き込まれてしまった。
ああ、こんな絵が似合う家に住んでみたい

「舟」などの模型?もステキ。唯一無二な淡い色づかいがなんともいえない。
この世に1点しか存在しないもの。「モノの価値」という意味が分かった気がした。

三谷龍二(みたにりゅうじ)


四番町歴史民俗資料館
図書館の入り口左側と、地階に展示物が並んでる。発掘された食べ物の残骸、器などや、
戦時中の銃刀、防空頭巾など、それから外国人が撮った古い写真には、崩れたニコライ堂や、頭のとれた上野大仏(こないだ見た!)も写ってた。

図書館は平日の昼間といってもサラリーマン風の人、おじさん&おばさんらで結構賑わってる。
ほかで見かけない、わたしの好きな作家の手ごろサイズの本がいろいろ見つかって、思わずメモるv
ここの本の選び方好きだなあ!


東郷公園をつっきって(ふつーの公園だったw ベンチで休んでる人多し!)、
まだ時間が早かったけど市ヶ谷から地下鉄に乗って帰宅。
喫茶店も探したけど、この辺てなくない?ランチタイムには首から社員証を下げた人たちが一杯出てきたけど、
みんなコンビニでお弁当でも買うのかな?ランチ店が少ない界隈の会社ってほんとポイント下がるよね↓↓↓


写真はイギリス大使館周辺に植えられてた白い紫陽花。

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