■日本の童話名作選『オツベルと象~ある牛飼いがものがたる』(偕成社)
宮沢賢治/作 遠山繁年/絵
▼あらすじ
地主のオツベルは、大勢の使用人を使って、自分は贅沢な暮らしをしている
ある日、突然、白象が入ってきて、みんなビックリしたが、
オツベルは平然を装って「ここは楽しいかい?」と聞くと「楽しい」と答えるので、
「しばらくいたらいい」と誘って、巧みに足枷やらを付けて働かせた。
最初は、働く楽しみを味わっていたが、エサがどんどん少なくなり、
労働は厳しくなり、とうとう白象はとても衰弱してしまう・・・
賢治は、こんな異国風の話も書いたんだなあ!
どこの国でも、一部の富裕層(地主)が、大勢の使用人を奴隷のようにこき使う様子は、
当時の日本でもよく知られていたんだろうか?
陽気で、優しい白象が疲れ果てて「苦しいです。サンタマリア」とつぶやく場面は切な過ぎる。
でも、ちゃんと神さまが仲間たちに報せてくれて、助けてくれる。
「よかったね やせたね」と気遣う仲間たちの優しいこと!涙
これも素晴らしい物語りだった。
けっこう探して読んだと思っていたけど、まだまだ読んでいない賢治の絵本があるなら、全部読みたい。
独特な言葉づかいや、擬音の楽しさ、旧仮名の深い味わいも、賢治童話の大きな魅力だ。
インド風の素朴な挿絵にも味があって、物語りに合っている。
宮沢賢治/作 遠山繁年/絵
▼あらすじ
地主のオツベルは、大勢の使用人を使って、自分は贅沢な暮らしをしている
ある日、突然、白象が入ってきて、みんなビックリしたが、
オツベルは平然を装って「ここは楽しいかい?」と聞くと「楽しい」と答えるので、
「しばらくいたらいい」と誘って、巧みに足枷やらを付けて働かせた。
最初は、働く楽しみを味わっていたが、エサがどんどん少なくなり、
労働は厳しくなり、とうとう白象はとても衰弱してしまう・・・
賢治は、こんな異国風の話も書いたんだなあ!
どこの国でも、一部の富裕層(地主)が、大勢の使用人を奴隷のようにこき使う様子は、
当時の日本でもよく知られていたんだろうか?
陽気で、優しい白象が疲れ果てて「苦しいです。サンタマリア」とつぶやく場面は切な過ぎる。
でも、ちゃんと神さまが仲間たちに報せてくれて、助けてくれる。
「よかったね やせたね」と気遣う仲間たちの優しいこと!涙
これも素晴らしい物語りだった。
けっこう探して読んだと思っていたけど、まだまだ読んでいない賢治の絵本があるなら、全部読みたい。
独特な言葉づかいや、擬音の楽しさ、旧仮名の深い味わいも、賢治童話の大きな魅力だ。
インド風の素朴な挿絵にも味があって、物語りに合っている。