メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

絵本『ミツ』 中野真典/著 佼成出版社

2022-06-04 10:31:35 | 
2019年 初版

中野真典
1975年 兵庫県生まれ 画家、絵本作家
大阪芸術大学在学中の1997年アートギャラリーで初個展
卒業後保育士として勤めた後
本格的に作家活動に入る


これもSNSでオススメされていた1冊の気がする

高齢の猫を看取るまでの話
悲しみより尊い命を感じる








クレヨンかな?
描き直しもそのまま、なんと自由な!

画面いっぱい使って春の草原のみどりの匂いがするようだ
絵本はその人にしか描けない絵を楽しめるから好きだ













とても上手く描ける人がここまで崩したのか
最初からこうなのか

短い文字が絵に溶け込む














コメント

映画『マチネの終わりに』(2019)

2022-06-04 10:06:21 | 映画
原作は芥川賞作家・平野啓一郎の同名小説

監督:西谷弘

出演
蒔野聡史:福山雅治
マネージャー三谷早苗:桜井ユキ
祖父江誠一:古谷一行 マキノの師匠
中村奏:木南晴夏 祖父江の娘

小峰洋子:石田ゆり子
小峰信子:風吹ジュン
是永慶子:板谷由夏

リチャード新藤:伊勢谷友介 ほか



石田ゆり子さん主演ということで観た
今を代表する旬の女優さん

たしかこの映画の撮影のために
英語とフランス語を習い始めて
今でも続けているんじゃなかったっけ?

パリの風景がものすごく好きになった
みたいなことをインスタでつぶやいてたのを見た

おっとりした印象のゆり子さんが
政治系のつねに走り回っているジャーナリスト役なのは意外
プライベートでも仲良しな板谷由夏さんとの共演

福山雅治さんとの大人の恋愛をしっとり描いた作品

福山さんのキャラは本人に近い感じ
お喋りが上手くて女性にモテるミュージシャン



【内容抜粋メモ】

6年前 2013年11月

記者・小峰洋子(石田)は是永慶子(板谷由夏)と
蒔野聡史(福山雅治)のギターコンサートを観る
この演奏は本人?









いきなりヨウコを口説くマキノ
ヨウコの父は映画監督 2番目の妻の子
英語とフランス語が話せる

夕飯を一緒にする
マキノと親し気なヨウコに嫉妬するマネージャー三谷早苗(桜井ユキ)
同じ長崎出身で意気投合する








誰かに似てるなとずっと思いながら観ていて
市川実日子さんだ!
その延長線上にティルダ・スウィントンも似てるかも

翌朝早く日本を発つヨウコ

レコーディングもツアーもすべて中止したいとケイコに言うと反対する
マキノ:ギターを弾くのがイヤになった

パリでテロのニュース
ヨウコも取材しているのが心配で何度もメールする

同僚フィリップも目の前で爆弾テロに巻き込まれる
エレベーターに閉じ込められたヨウコは助かる
スマホで撮影

「未来が過去を変える」というマキノの言葉を借りる



2014年
祖父江誠一(古谷一行)の演奏を聴くマキノ
13歳の時からのマキノの師匠

祖父江:
6月、マドリードにコンサートがあるから客演しないか?
私と一緒にステージに立てるのもわずかでしょうから








婚約者リチャード新藤(伊勢谷友介)とは英語で会話
新藤:NYで暮らさないか






エレベーターで撮った動画をパソで観るマキノ
リモートで会話するのも今っぽい
同僚が亡くなった話

工事の大きな音でパニック発作が起きるヨウコ これはPTSDか
しじみの美味しいレシピを教えようと思ったのに
ペットとして飼い始めた話で笑わせて会う約束をする








3か月後
青いシャツと緑のスカートの組み合わせステキ
一緒に食事する2人も絵になる
ヨウコ:お蔭で恐怖が消えた








マキノ:
地球のどこかで死んだって聞いたら僕も死ぬよ
もし死にたいと思い詰めたら、僕を殺そうとすることだ
結婚を止めに来た

ヨウコ:
私も婚約者とNYに行くつもり
知り合って20年以上になる

マキノ:
たった2回しか会ってないが
存在が人生を貫通した

こんなストレートな人いるかね

ヨウコ:マドリードのコンサートまで時間をもらますか?

土曜日のマチネの席をとっておくと約束



ギターコンサート
天才ギタリストのティボ・ガルシアがステージで弾いている
コレはクラシック演奏?

リチャードとリモートで話す
新居の話をどんどん進める

ヨウコは来ない
ステージからも見えるのか

弾きながら悲鳴をあげる 深層心理?
実際は演奏が止まっている
なにかの病気?

ヨウコの家を訪ねる
同僚のジャリーラはスラム街で取材してひどい怪我

マキノ:ヒトを笑顔にするのは料理

さり気なく料理ができる男性もポイント高いね

ヒトを笑顔にする2番目と言ってギターを弾く
英語の本がたくさんある心地良い部屋だな
ちゃんと長年暮らしてる感が出てる

テロの起きた場所に亡くなった人々の写真やロウソクがたくさん積まれている

マキノ:
若い時は何を弾いても怖くなかった
見えないことを楽しんでいた
今は怖くなって

マドリードで天才ギタリストに会った
褒めるでもなくけなすでもなく
孤独って影響力を失ったのを知ることなんですかね

ヨウコ:
私は影響を受けている
私はマキノさんが死んだら後を追ったりせず
たくさんの人に伝えたい
すべて終わったら日本に行きます

長いキスシーン
青い窓明かりがキレイ








帰国したヨウコ
迎えに行く予定が祖父江が脳出血で手術

ヨウコに連絡しようとしてタクシーにケータイを忘れたと気づく
まだスマホじゃないのか

ケータイを取り戻して、ヨウコからのラインに気づいて
これまでの会話を読むミタニ
たとえ親しくてもパスワード教えるのはアウトだわ/汗×5000

待ち合せのヨウコを見ながら声をかけないで
別れるメールを送る

こんな大事な話をメールでしないと疑わないとね
自分で確かめないと

映画やドラマで悲しいシーンは必ず雨が降る

ケータイを水たまりに落としたとウソをつく
データ消えた?








ホテルのエレベーターでまたパニック発作が起きる
他人ごとに見えなくて辛い・・・

代わりのケータイを渡し
迎えに行けなかった留守電がかかるのはミタニのケータイ
こんなことしても自分は満たされないのにヒドイな・・・

意識が戻っても手が震えている祖父江
後遺症が残るかもしれない

祖父江:
もう演奏前に眠れない夜で苦しむことがなくなって
ホッとしている


新しいケータイにデータを移動したと渡す
その後のメールが別れを前提にすれ違う
アンジャッシュのコントみたくなってるよ

長崎で会えないなら東京で待つ と留守電



母・小峰信子(風吹ジュン):
イェルコの映画が政治的に利用されて脅迫されていたから
妻子を守るために別れた
会えないことがイェルコの愛情だった



4年後! 2018年
祖父江の葬儀はキリスト式
マネージャーてプライベートもずっと一緒だから夫婦みたいなものだねえ

あれ? 本当に夫婦になっちゃったの/驚
執念がスゴイな/汗 娘までいるし
ずっとウソを心にしまっておくのも地獄だろうに

祖父江の娘・中村奏(木南晴夏)から形見としてクロスのネックレスをもらう
マキノは音楽の神さまから認められているから続けてほしいと言っていたのを伝える

トリビュートアルバムに参加してくれと頼むケイコ
復帰コンサートも断ろうとして押し切られる

ヨウコは結婚してNYに行った
ヨウコにも息子がいる

どちらも夫婦関係は上手くいってない

子どもがいたら恋は難しいな
今作はサッドエンドか
日本でももうちょっとハメを外した恋愛ものを描いても良いのでは?

イェルコの映画『幸福の硬貨』とタイトルをつけて曲を書く

リチャードの浮気がバレる
マキノのほうが好きなことへの嫉妬

離婚して就活するヨウコ

トリビュートアルバムのレコーディングをするマキノ
サナエはマキノのデビューで演奏したホールをおさえる

サナエ:マキノの名脇役でありたいとずっと思っていた


親権でもめるヨウコ
4年経ってもヨウコさん全然変わってない

サナエと会うヨウコ
トリビュートアルバムを渡して
自分がメールを書いたと明かす
マキノにもメールする

サナエ:
正しく生きるのが目的じゃない
人生の目的はマキノ

じゃあ、身を引いたほうがマキノのためだったじゃん
みんなどのみち自分が大事なんだよね

ヨウコ:あなたの幸せを大事にしなさい

復活コンサートに来てほしいと頼むがそのまま去る

叫んだ時にコップを割って手を切るマキノ




5か月後 2019年
まだ夫婦関係続けられてるってスゴイな

サナエ:私のことは気にしないで好きなようにして

今さらそう言われても

息子と遊ぶリチャードとヨウコ
時間になると新しい妻の迎えが来る

これからはいろんな家族の形があっていいのでは?
みんなで子どもを育てる的な
でも母国が遠いと物理的に離れることになるね

荷造りして、この部屋を引き払うのか
室内でも靴ってリラックス出来ない気がする

冒頭のシーンにつながる



復帰コンサートは大成功
客席にヨウコを見つける
こんなに暗い席から見つけるってすごい目がいいな

マキノ:
マチネの終わりにもう1曲
特別な曲を演奏します
幸福の硬貨をあなたに捧げます


だだっ広い公園で別々に散歩している2人が出会うのもまた映画ならでは

意外にハッピーエンドだった
よかったよかった










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