メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

アガサ・クリスティー探偵名作集 13 『火曜クラブ』 岩崎書店

2022-10-23 15:48:08 | 
1994年初版 訳/各務三郎 絵/田中槇子





私が初めて読むミス・マープルシリーズ
怪談のように1人1話ずつ不思議な事件の話をして犯人を推理する
私も参加したら、1つ、2つの事件の犯人は分かったv


「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します


【注意】
トリックもオチもネタバレがあります
極上のミステリーなので、ぜひ読んで犯人当てをしてみてください



登場人物
ジェーン・マープル セント・メリー・ミード村に住む独身のおばあさん
レーモンド・ウエスト マープルの甥 小説家
ジョイス・ランプリエール 女流画家
ヘンリー・クリザリング卿 元ロンドン警視庁の警視総監
ペンダー博士 牧師
ペサリック 弁護士


■作者のことば
マープルはさくら色の頬の色白のおばあさんで
私の祖母に似ている



【内容抜粋メモ】

●マープルおばさんのお客たち
真っ白な髪を頭上高くまとめて、黒いレースの帽子を乗せているマープルおばさん
毎週火曜日に集まって、迷宮入りの事件を話す会を作る それが「火曜クラブ」








●元警視総監の話
ジョーンズ夫妻の話
夕食を食べた3人が夜に苦しみ、エビの缶詰が傷んでいたらしい

その後、ジョーンズ夫人がヒ素中毒で死んだことが分かる
女好きで金遣いの荒いジョーンズ氏が書いた謎の手紙がヒント

マープルおばさんは、ジョーンズ氏に言われて
料理人が知らずにヒ素入りの砂糖つぶをトライフルにかけたと当てる








ジョーンズ氏の子どもを出産する際に亡くなった料理人が事情を告白
みんなはマープルおばさんの正確な推理に驚く


●血にそまった敷石
ジョイスがコーンウォール州のホテルの前で絵を描いていると
夫婦がやって来て、その後、派手な女性キャロルに妻マージェリーを紹介する









3人は洞穴を見に行く
その後、キャロルが行方不明になる

ジョイスは古い伝説と同じように敷石に血の跡を見る
血の跡を見たら24時間後に誰かが死ぬと言われている

海水浴場で夫人の死体が発見された

1年後、再び同じ男がキャロルと出会う場面に遭遇
妻はジョーン

マープルおばさんは、赤い水着から血がしたたり落ちていたと推理
男の本当の妻はキャロルで、妻を殺し
キャロルが妻に変装していた保険金目当ての殺人事件

ヒトは顔より着ている服で判断する心理を利用した








●アスタルテの洞
牧師が話すダートムア(『パスカルヴィル家の犬』の舞台にもなった)での事件
屋敷の主人ヘードンは東洋系の魅力を持つダイアナに夢中

フェニキア人が住んでいた遺跡のある
アスタルテ(アスタルテ神は月の女神)の洞に行き
昔、聖なる儀式が行われていたと話すと
ここで仮装パーティーをやろうという話になる







ダイアナはアスタルテの巫女に仮装し
「私に触れるとあなたは死ぬ」と脅す

ヘードンが近づいて倒れ、弟エリオットが見に行くと
心臓を刺されて死んでいたが凶器がない

凶器を探しに行ったエリオットは肩を刺されて倒れていた

マープルおばさんは、刺したのは山賊に扮していたエリオット(私も分かった
エリオットもダイアナを愛していて、兄が亡くなれば財産を相続できるため

生きて帰れない南極探検に行く前に自分の罪を告白した


●聖ペテロの指のあと
最後はマープルおばさんの話

姪メーベルが旦那を毒殺したと噂されてノイローゼになったため
姪のために捜査を始めるマープルおばさん







夫デンマンの家系は精神病の血筋があり
デンマンの父は痴呆で家で介護されている

夫婦はケンカが絶えず、メーベルは自殺しようとヒ素を買ったのが噂になった







マープルおばさん:
お医者にも名医もいれば、ヤブ医者もいる
名医でも患者のどこが悪いか分からないことが半分ある
だから、私はお医者の診断は信用しないし処方されたクスリも飲まない
(同感・・・
祖母が書いてくれたヨモギギク茶の煎じたのがどんな薬より効くんです

検死解剖の許可をとって調べたら、ヒ素は出なかった

マープルおばさん:
私はほとほと困ると、いつもちょっとしたお祈りをする
そうして見たのは、生のタラの黒い斑点~聖ペテロの指のあとと呼ばれる

デンマンのダイイングメッセージは「パイロカルピン」
犯人はデンマンの父で、息子に毒を盛った
息子が父を病院に入れようとしていたから
コップに自分の目薬を全部入れた

マープルおばさん:
人間はだれも似たりよったり
でも、ありがたいことに
みんな自分たちだけは違うと思いこんでいるようね




アガサ・クリスティー 作品と解説 各務三郎
マープルおばさんは65歳くらい
いつも編み物をしている

セント・メリー・ミード村は架空だが
モデルはダートムアのウィデコム村と言われる

似たタイプの人間は、考え方、行動も似るものとマープルおばさんは諭す

19世紀は科学がようやく一般に知れ渡り始めた時代
多くの人は怪物、魔物を信じていた
今でも私たちはUFOを信じたり、暗闇を怖がる(UFOはいるけどねw



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