メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『ぼくのともだちおつきさま』

2012-09-26 13:31:19 | 
『ぼくのともだちおつきさま』(講談社)
アンドレ・ダーハン/作 きたやまようこ/訳

ココロがあたたまって、親しい誰かに会いたくなる
子どもにも、大人にも読んでほしい絵本。

油絵のような色合いから、後半は、エンピツと水彩絵の具のような
ラフだけど動きと温度感のある絵に。

にも太陽にも、空から吊られているヒモがあるのが可笑しい。
2人?を招待して食事したり、泊めたり。
船に乗っている子どもがどんどん成長しているように見えるのは気のせい?


「だって だまっていても たのしくて、
 いっしょに いるだけで うれしい。
 そんな きみに あえた」


「であいって すてき。
 いっしょにいると 100ばい かがやく、
 さいこうに すてきな めぐりあい」

コメント

『名前のない人』

2012-09-26 13:28:37 | 
『名前のない人』(河出書房新社)
クリス・ヴァン・オールズバーグ/絵と文 村上春樹/訳

マグリットみたいにパッキリとしたパステル画。
フシギな話。
男は何者だったんだろう?
あえて名付けるなら「夏の終わり」?
ちょうど今ごろ読むにはイイ1冊。
どこの国の郊外か、自然に囲まれたのんびりとした生活がうらやましい。


▼あらすじ
農夫のベイリーさんの車に衝突した男には記憶がない。
そのまま農作業を手伝ってくれたりして、すっかり馴染んだ頃、
丘の上から見下ろすと、ベイリーさんの家の周りだけ
秋だというのに、木が青々と茂って不自然なことに気づいた男は、
翌日涙を浮かべて去っていった。
それから毎年、ベイリーさんの家の周りだけ、なぜか1週間ほど秋のおとずれが遅れ、
男からのメッセージが置かれてゆくのだった。


クリス・ヴァン・オールズバーグのその他の作品。
『西風号の遭難』『The Polar Express』(あ!コレは読んだ/驚

コメント

『猫の預言者』

2012-09-26 13:22:18 | 
『猫の預言者』(ブックローン出版)
みやざき ひろかず/作・絵

ひさびさ、日本人による絵本を読んだ。
フシギな成り行きで、フシギな杖を作って、
南の島のてっぺんにあるフシギなホテルに導かれ、
さあて、どんな展開が待っているのか
と期待がふくらんだら・・・ちょっとユメっぽいオチだった感じ

2色刷りの水墨画みたい。
けだるい空気の漂うイラストとストーリー。
そして誤字を発見


【気になる言葉】
ハトロン紙:薬莢(やつきよう)を包む紙の意〕片面つや出しのクラフト紙。封筒・包装紙などに用いる。
トーテムポッド
黒樫
野放図
1.人を人とも思わないずうずうしい態度。横柄なこと。また、そのさま。傍若無人。
2.際限のないこと。しまりがないこと。また、そのさま。

コメント

King Of Pain

2012-09-25 13:44:08 | 音楽&ライブ
図書館で借りたCDシリーズ。
映画メモのスティングの文字を見ていたら、なんだか急にポリスを聴きたくなって借りてみた。
3枚とも、どんだけ昔から大勢に聴き込まれてきたんだってくらい、
CDケースも、ライナーノーツもボロボロになって、テープでつぎはぎだらけ
また切れてしまっている部分にわたしもテープで補修した


Outlandos d'Amour/The Police
その昔、相当聴いたアルバムなのに、聴くのは何年ぶりだろう
全部日本のバンドに上書きしてしまったから、洋楽バンドの音源を取り戻したくなってきた
レゲエが巧みに入っているのもポイント高い

So Lonely

【ライナーメモ】
「あと3年くらいのうちにビートルズがつくった世界的記録をすべて塗り変える」
スティングは、黄色と黒の縞模様のジャージを好んで着ていたから蜂ってニックネームがついたらしいw


Reggatta de Blanc/The Police
好きな曲とそうでもない曲があったから、飛ばして聴いてた記憶がある。
スティングの知的なルックスとこの声
詩的なソングライティング、シンプルでメロディアスな音。
いまだに演ってる曲もあるもんね/驚
その息の長さ、長く続けることの意義を分かっているんだな。


Greatest Hits/The Police
それぞれの経歴から、最強のトリオとなるまで脅威的多忙を極め、結婚も破綻し
追随する似たものバンドが売れ、突然のバンド活動停止メンバーがソロで飛び立つ歴史が長々と書かれている。
プラス、曲解説+歌詞の和訳だけでもう1枚付いている丁寧さ。
そいや、今書いてる映画メモの日記にもポリスのライブフィルムもあったような?

Hole in My Life

【ライナーメモ】
・激動の2年を乗り切るために受けた心理療法をキッカケとして、スティングはユングに興味を持ち始めた。
・アメリカで、シングルが8週連続1位、アルバムが17週連続1位という驚異的記録を打ち立てた
 (マイケル・ジャクソンの「スリラー」があった年にも関わらず
・「かつて、ステージに立っていても、別に普段と変わらない自分でいられた。でも、今は違う。
 何か自分がモンスターになったみたいだ。輝くライトと大観衆の中では素晴らしく見えるけど、
 台所ではちょっとカンベンって感じかな」
・「スティングは時にとても口汚くなって、人の傷つきやすい神経なんて全く無視してしまうことがある。
 アンディは、時々僕からの精神的な助けが必要な状況に追い込まれていた」(ステュアート
・♪ロクサーヌ は売春婦の歌のため、放送禁止の憂き目にあうがイギリスで12位。
・♪キャント・スタンド・ルージング・ユー は自殺をテーマとしたため、放送禁止処分を受けたがイギリスで2位を記録。


熊野古道/加古隆
自然音系かと思いきや、オーケストラ音楽でちょっとがっかり。
でも、2004年の山本寛斎総指揮による『アボルダージュ』の音楽から再構成された2曲が収録されていてビックリ/驚
翔さんが主演ってことで、F氏と武道館に見に行ったんだよね。超ド派手なショーだったなあ!



King Of Pain
降りしきる雨の中に立ちつくした僕
頭の中では世界がぐるぐる回っていた
いつかは君の支配が終わると思っていたのに
苦しみの王になるのが僕の運命らしい

コメント

『ふしぎな家族』(長崎出版)

2012-09-25 13:40:29 | 
秋になったことだし、これまでの図書館巡りで出会ってメモしてきた本を
近所の図書館で借りて読むことにした。


『ふしぎな家族』(長崎出版)
ペーター・シュタム/作 ユッタ・バウアー/絵 松永美穂/訳

木と同様に、わたしは家のモチーフが好きだ。
葉祥明さんが描く、草原にポツンと建つ1軒の平屋の家とか。

本当にフシギな家族だなあ!
最初はお金がなくて放浪しているのかと思いきや、そうでもないらしい。
どんどん引っ越していって、月に住んだり、おじさんの帽子の上に住んだりして、
イマジネーションは自由にふくらんでいく。

でも、どこに住んでも必ず家族の誰かが不満。
1人暮らしをした時の少年の疲れには共感&同情。

最終的には郊外の自然あふれる中で
のんびり家族一緒に暮らすことが一番落ち着いているのは、
なんだか象徴的だった


やわらかいタッチの線と色づかいのイラストで、
椅子、赤いラグ、猫、、、最低限のモノさえあれば、
人は充分なんだって思えるのがイイ。

コメント

『カフカの絵本』(小学館)

2012-09-25 13:34:11 | 
『カフカの絵本』(小学館)
フランツ・カフカ/著 田口智子/絵 たぐちみちこ/文

  

これぐらいのサイズで、絵が好みな絵本が大好き
分厚い書籍に挟まれていたりすると、つい手にとってしまう。


「恩返し」
帰ると家に鎮座していた卵からコウノトリのような鳥が孵化した。
男はいつかこの鳥に南の島に連れて行ってもらうよう契約し、育てることにする。

「生まれてきてどうするつもりなの?」

その後恩返しをしたのかどうか気になるじゃん!?


「初めての悩み」
空中ブランコ乗りの青年は、つねに空中にいなければ落ち着かない。
移動の途中で、網棚の上で「もう1本必要だ」と言って泣き崩れてしまう。

なんて繊細な空中ブランコ芸人。
まるで空に魅せられたサン=テグジュペリみたいだ。
額に初めての皺ってなんだか悲しい。


「羊猫」
父の形見で譲り受けた羊猫は、羊でもなく猫でもなく。
仕事に失敗した主人公を慰めてくれる。

こんなステキなコが傍にいてくれたらなあ
不気味な物語りばかり書いているイメージだったカフカが
こんなにもあったかい話も書いていたなんて/驚
1回読んだだけで胸が一杯になって大好きな話になってしまった。

羊と猫それぞれに会わせてみると、
「おとなしく顔を合わせて、それぞれの存在を認めあっているだけで終わってしまった」
って、とても動物らしくもあり、羊でも猫でもない半端な存在、
どこにも属せない孤独も感じた。


どれも緻密に描きこまれた繊細でリアルな画法。
とても素晴らしい才能をもった画家さんだ。
こうした最近出版された絵本の中には『MOE』出身者もいるだろうなあ!

コメント

細胞シート

2012-09-24 15:31:07 | テレビ・動画配信
せっかく晴れたら晴れたで、朝から近所でまた工事がはじまって、
まるでヘリコプターが飛び続けているような騒音
この世に静かに暮らせる土地はないのだろうか???

家にこもっているとカラダもなまるから、今日もお出かけ。
郵便局近所の図書館福祉事務所隣区の図書館食糧買出し
ウダウダ蒸し暑い猛暑から一転して、乾いたサラサラの空気!
日差しはあるのに、焼け付くような感じじゃない。
うそみたいだね。


こないだ島忠の店員さんが、
「羽毛ふとんを普通一番上にして使ってる方が多いと思いますが、
 逆に羽毛ふとんの上に毛布をかけたほうが保温性が高いんですよ」
ってゆってたけど本当だろうか???

暑さにも寒さにも弱いから、ここのところの朝晩の冷え方に、
もう電気敷布を出したくなった、今日このごろ・・・



最近の気になるトピックス。

しろくまカフェ
なるほど、F氏が推してたワケだ、かあいい~
早速、予録しまっす♪


2355



photo1:このコーヒーを淹れる音がなんともいい感じ



photo2:トビーも癒される・・・

ライブ友さんに教えてもらったこの番組。
ずっと予録したままだったけど、ちょこちょことまとめて見てる。5分だしねw

1と11のつく日は「犬のうた」で、
2のつく日は「ねこのうた」が聴けるv
それぞれサビの部分の

ずっとこの人といられますように~/犬のうた

こいつの気持ち なぜかよくわかる~/ねこのうた
ってところでいつもじぃ~んってなる


「夜ふかしワークショップ」は毎回ビックリする視点ばかり/驚
・手に穴があく
・紙には目があるetc..

「0655」も気になるけど、そこは「ガッチャマン」の時間帯だからね



細胞シート@あさイチ
朝っぱらから、かなり生々しい臓器映像満載で思わず目をそむけてしまったけど、
自分の脚の筋肉細胞から細胞シートを作って、
弱った心臓に貼ると、心臓を拍動させる力がよみがえるってゆう
衝撃的な最先端医療には、ゲストでなくても口あんぐり!

クローンとは違い、人間のカラダが本来持っている「修復機能」を呼び起こす
“絆創膏”みたいなものなんだって。
この細胞シートをより効率的、よりスピーディに“大量生産”できる
ロボットもすでに出来ていて、実用化に向けて研究が進められている驚×∞

歯周病で溶けた歯槽骨を再生させたり、変形性膝関節症でも効果が現れていて、
ゆくゆくは、がん、糖尿病にも応用を考えているとか。
それも遠い未来じゃないみたいだし。

さらには、細胞シートを何十枚も重ね合わせることで、
新しい心臓を作ってしまおうって!SF映画みたい・・・
実際、お皿の上でピクピク動いている筋肉組織の映像は信じられなかった

もっと驚くのは、将来のために、赤ちゃんのへその緒を保存しておいて、
ギフトとして使う(家族も使える可能性がある)ってのもビックリ

医師がゆっていたように、現在は研究段階なので自己負担なし、
保険診療内で治療に使うのが目標。

なんといっても、この衝撃的な発見が日本発のアイデア&技術で、
すでに外国でも研究&臨床が進んでいるってゆうのも誇りだ。


「iPS細胞」」(万能細胞)ってのもスゴイんだね!

コメント

『ニャ夢ウェイ 3』

2012-09-24 15:19:42 | マンガ&アニメ
『ニャ夢ウェイ 3』(ロッキング・オン)
松尾スズキ+河井克夫 as チーム紅卍/著

本当に読みたい本ほど後回しにするクセがあるので、
あんなに苦労して買ったのがもう3月なのに、やっとこのたび読みきりました~
(この表紙だけでも充分癒されるしね

『ロッキング・オン』での連載は見たことないので、
まず、図書館で1を借り、2をすっ飛ばして、今回の3。

オロチがメインのエッセイ的マンガなんだけど、
部長の離婚でタイムリーな話がないため、
ほとんど妄想の世界、それも始終多忙な部長がカンタンな脚本を書いて、
漫画家の河井さんがマンガに描くって手法らしいから、
そっか、これは部長の絵じゃないのか、そしてオロチの話でもない、、、
とにかく、新しく買ったアメショのにゃんこ「チース」の写真が満載なのがポイントってことかw

いろんな別の作家さん風に描かれたパロディものなんか
これはもう河井さんの努力の賜物では?
時間のなさから生み出されるスキマな作品を楽しむ感じ。

コメント

映画『岳』

2012-09-23 23:55:55 | 映画
映画『岳』
監督:片山修 原作:石塚真一
出演:
小栗旬(島崎三歩)
長澤まさみ(椎名久美)
佐々木蔵之介(野田正人)
石田卓也(阿久津敏夫)
市毛良枝(谷村文子)
渡部篤郎 (牧英紀)


trailer

朝のメールチェックをしていたら、父から珍しくメールが来ていて、
今夜『岳』の映画がOAされるとのこと。
予録はしておいたけど、ひさびさ日曜洋画劇場をタイムリーに観たら、
加藤清史郎くんがナヴィゲーター???
この長寿番組が10月の番組編成でなくなるなんて悲しい噂もあるし/涙

久美ちゃんが山岳救助隊に入るところからはじまって、
ナオタ君が父親を滑落で亡くす話(ナオタ君はこんなに泣き虫じゃないのにね
娘の結婚祝いに父と冬山に登って遭難する話などなど、
何十巻分もの話を2時間弱にまとめるのは至難の業。
むしろ、そんなに欲張らずに1話をじっくり描いたほうがよかったのでは?

三歩役の旬さんも、線が細くて、イメージとは違うけど、
きっと冬山・夏山ロケは想像以上に過酷だったんだろうなあ

原作に思い入れがあると、ついつい比べて観ちゃうけど、
一度も原作を読んでない人でも楽しめる映画に仕上げたのは、よくがんばった

雪崩が起きる「バクダン」てゆうのは、まだわたしが読んでいないところか!?
それとも、映画のオリジナル?

大盛りのナポリタンスパゲティは美味しそうだったあ!
あれをお代わりするって、久美ちゃんは根っからのガテン系か?!

コメント

大山捨松

2012-09-23 10:43:40 | テレビ・動画配信
歴史秘話ヒストリア
~明治のトップレディー・大山捨松の悩み~

幕末、新政府軍に敗れた会津藩の武家の娘は、
明治になって海外留学生の一人としてアメリカに渡る
捨松の名は、「捨てたつもりで留学させ、ずっと帰りを待っている」との意。

10年間という長い海外生活でホームシックにかかるなど脱落者も出たが、
津田梅子とともに「日本にも女性教育を根付かせよう」と夢を抱いてやっと帰国。
しかし、待っていたのは分厚い「男性社会の壁」だった。

「女は結婚しなければ、何も事を成しえない」と悩んだ末、
プロポーズしてきた宿敵・薩摩出身の大山巌(18歳も上)と結婚する。
彼もまたヨーロッパ文化を身に着けていたため気が合った。
その後は、「鹿鳴館の花」と呼ばれ、社交界を賑わせる

資金集めのバザーを開き、今でいうと1億円ものお金を集めて、
日本初の看護学校「有志共立病院看護婦教育所」が設立される。


日露戦争に総司令官として出兵した夫のため、
得意の語学力を生かして、アメリカ支援を呼びかけ、
日本の勝利という形で終わらせる。


一方、結婚を拒み、一人奮闘していた梅子は資金繰りに悩んでいたが、
捨松が支援して「女子英学塾」(現・津田塾大学)を設立、塾長となる。
後に病にふせった梅子のために、同じく病床にいた捨松が後任を探してすぐ
体調を崩して58歳で亡くなる。


日本の女性教育の大きな一歩を作った2人の女性の物語り。
信念を貫いた一生に感動した。


綾瀬はるか主演の来年の大河ドラマ「八重の桜」でも出てくるとかなんとか?
おお!西島秀俊さんや、綾野剛さんも出演するのか、
旬の俳優さんたちが一堂に見れるってちょっと楽しみv

新島八重

コメント