メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

救命救急医と語る死後の世界 臨死体験

2023-11-10 13:41:08 | テレビ・動画配信
獣医アニマルコミュニケーターたま愛子×三重大学名誉教授・医学博士の今井寛先生

【猫の飼い方】窓の外を眺めている猫は外に出たいのか!?


インスタより抜粋:
亡くなる時、脳内は忙しい。

様々な物質が出て、私達を守ってくれていると言われている。

二酸化炭素もたまる。
抑制系の経路も働く。

全ては辛くないように。
だからあの時も、脳はあのコを守ってくれていたよ。

それでも心が痛いなら、アニマルコミュニケーション。
亡くなる時のことも、あのコが事細かに教えてくれるから。

あの三重大学名誉教授・医学博士の今井寛先生が
臨死体験等死後の世界について教えてくれました。
救命救急医だからこそ、知っている貴重なお話。

人の死後の世界を知ることで、ペットへの理解も深まります。

ペットが亡くなることが怖い飼い主さんも必見です。
ご自身の人生についても考えていただける内容です。

先生ご自身も面白いですが、プロフィールも面白い(笑)
相棒、神様のカルテ、踊る大捜査線、ブラックジャックによろしく等の
ドラマの医療シーンは、先生が監修しました。
一部ドラマにも先生出演(笑)!!

桑名市総合医療センター理事、
学校法人湘央学園湘央生命科学技術専門学校学校長 等





タイトルの写真が2人とも意味深でダークな感じだから
コワイ先生のこわ~いお話かと思いきや
「あやしい」話をほがらかに楽しく話す対談で
忌み嫌われ、怖れられる「死」について考えた1時間だった

概要欄には、さらに素晴らしい対談だったという
産婦人科医 池川明さん×今井寛さんの対談についてもリンクあり






こちらは、最近、YouTubeでもよく流れてくる「胎内記憶」のお話らしい
4400円の有料コンテンツ まだ見れるのかしら?

池川明さんで検索したら、私が以前よく見ていた「宇宙人は小学3年生」シリーズ
ヨンソさんとも対談しているのを観た記録があって、すっかり忘れていた/汗



【内容抜粋メモ】
(聞きながらメモしたので、間違ってたらスミマセン/謝






●救命救急医
今井さんは三次診療でずっと働いてきた

一次診療:夜間診療など
二次診療:手術や入院が必要
三次診療:命に係わる重篤な患者が運ばれるため、いろいろな科の医師が必要


画像はこちら参照





生きているものは100%死ぬ時が来る

助かるか助からないか五分五分な現場で
力を尽くしても突然死は起きる

奇跡的に助かった人が語る臨死体験を聞くと、みんな似ている

例:
不安や痛みなどない
きれいな花畑や川を見る
地球、宇宙との一体感、浮遊している

音が聞こえていた
医師が「ダメだな、コレ」というのも聞いた!


遺された者の後悔の声
目の前で突然死の場合
「別れの言葉も言えなかった」
「ケンカ別れになってしまって悲しい」などの後悔が残るが

アニコミでペットの死後の世界がとても明るいという話を聞いて
ヒトも同じだと知ることで救いになることもある

「死」に対する理解を深めることにつながればいいという思いで
今回、インスタライヴへの出演となった


死の瞬間 痛みや不安はない
エンドルフィン(脳内麻薬)
二酸化炭素も麻酔作用がある

こうした脳のはたらきで川などの幻覚を見ているとも言える

「死を遠ざけたり、嫌う文化」
今をどう生きるかを考え直し、一生懸命生きるきっかけにもなる


おだやかな死を考える時代
自宅で家族や知人に見守られながら
「ありがとう」とちゃんと言って死ぬ選択をする人が増えた

(以前観たドラマ『風のガーデン』の緩和医療みたいなものかな?

ドラマ『風のガーデン』(2008) (1~11話)


死に至る過程を見ているのがツライ

愛子:
ペットは死の前、激しく痙攣を起こすことがあり
その姿が目に焼き付き、何もしてあげられなかったという「無力感」を持つ人が多い

アニコミで聴くと、ペットによりさまざまだが
「もうその時は魂が抜けてたから、大丈夫だったよ!」とか

「いろんな体験をするって決めて生まれてきたから
 天国に行って、こんなだったよって話して、
 周りからスゴイねえ!て褒められたよ」とか

死の前にオオカミみたいに遠吠えをする例もあり
アニコミをすると「ありがとうって言ったんだよ!」と話してくれる


今井:
ヒトも心臓が止まっても脳は数分生きているため痙攣することがある
呼吸が止まると、意識はなくなる

脳が守るために、ラクにしていると思われる
しばらくすると静かにおさまるものだと知っておくのも大事

ペットロスは身近な人の死を考えるきっかけにもなる


生死のライン 家族の声かけが大事 祈りの力
たくさん祈ってもらったほうが、願いが伝わり蘇生するケースがある
「ガンバレ!」という医師の声が聞こえたと話す


救命救急医を30年以上続けた理由は?

今井:
他のことが出来なかったからw
患者を助けて、元気になって「ありがとう」と言われたら
これほどの幸せはほかにない

「当たり前にゴハンが食べられるのが嬉しい」と話すのを聞くと
日常の何気ないことに感謝がわく


「人生の選択はYESかハイしかない」

今井:
答えは「はい」しかない、という時代で学んだ

やりたくないな~と言ってる人生より面白い
ジム・キャリー主演映画『イエスマン』みたいw
やらざるを得ない状況にならないと、ヒトは動かないからね

『イエスマン “YES”は人生のパスワード』予告


神さまというキーワード

愛子:
今井さんのお話には、けっこう“神さま”という言葉が出て来る
先生にとって“神さま”とは?

今井:
本が好きで、『医学生』という小説を読んだ

医者は人の誕生から死まで関わる神さまみたいに思って
医学部に入る人が多いが、そうではないと気づく

ヒトが本来持つ“治る力”がなければ、医者は無力(すごく同感!

医者は神じゃない
だが、神に近づく努力をして、自己を高めることはできる


映画『神さまのカルテ』
(映画やドラマでよく出てくる、鼻にチューブ、ぜっっっっったいムリ/汗×∞

その他、『相棒』、『踊る大捜査線』、『ブラックジャックによろしく』等
100本以上のドラマにかかわり、一部ドラマに出演もした!
ドラマのワンシーンみたく“ドクターヘリ”に乗ったこともある

今井:
フシギな縁だと思う

やらずに後悔するより、やってから考える
自分の経験だけじゃなく、なにかの後ろ盾がいるのを感じて
ヒントをくれてる気がする

なにかしら“大きな力”がはたらいている
それを“神さま”と呼ぶならそうなる


徳を積む生き方

今井:
生きる望みを持つ人を助けたい、力になりたい
自分から先に差し出す
みんながそうすれば良い循環となる
徳を積めるのは現世だけなので




Q&A

Q:2回目の心筋梗塞は危ないというが?

不整脈で突然亡くなることが多い
血圧、コレステロールなどに気をつけて
家族で支え、工夫すれば「二次予防」となる










追。

犬・猫の平均寿命のショート動画
ペットの寿命もとても長くなってきているけれども
大型犬は短命なのか


 



コメント

少女・世界推理名作選集 17 まぼろしの女 ウィリアム・アイリッシュ/作 金の星社

2023-11-10 12:19:11 | 
1964年初版 1987年 第18刷 伊藤佐喜雄/訳 野々口重/挿画

「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します


【注意】
トリックもオチもネタバレがあります
極上のミステリーなので、ぜひ読んで犯人当てをしてみてください


今作がアイリッシュの代表作で、推理小説の中でも3つの指に入る名作と知って
楽しみに読んだら、以前読んだアイリッシュ作品とほぼ似た展開で

一気に読める面白さには違いないけれども、新しさは感じなかった
この作家の得意なスタイルなんだな

殺人事件が起こって、アリバイがあいまいな男が証明しようとすると
会った人みんな「知らない」と答えるって、『アリスが消えた』と同じで
死刑が決まってから知人が犯人を探してって展開は『死刑六日前』と同じ

で、けっこう冒頭から犯人じゃないか?と思われる人物がうっすら分かる
にしても、事件を解くにあたり、最初の殺人事件が薄れるほど人が死んで
解決した後の説明でもハッキリしない部分があるのは
ジュブナイルの意訳だからなのかなあ?

きっと原書はもっと事細かい状況説明があるとしても
大体の雰囲気をサクっと楽しめるのはジュブナイルの良さでもある


【内容抜粋メモ】

登場人物
スコット・ヘンダーソン 32歳のセールスマン
マーセラ 妻
キャロル・リッチマン ヘンダーソンの愛人
ジャック・ロンバート ヘンダーソンの親友 南米の石油会社の技師
バージェス ニューヨーク警察の捜査主任
エステラ・メンドーザ 南米生まれの歌手
クリッフ ドラマー



●変わった帽子
スコット・ヘンダーソンは憂鬱に歩いて、アンセルモという酒場にフラっと立ち寄り
ウィスキーを注文する

つまみに手を伸ばして、隣りの女性の手とぶつかりそうになる
カボチャそっくりなオレンジの帽子が目立つが、それ以外は黒っぽく地味な様子






ヘンダーソン:6時10分ですね カジノ劇場の切符を2枚持っているので一緒に観ませんか?

ヘンダーソンは住所も名前も互いに聞かない約束で誘う
予約していた有名レストランで夕食を食べてから、劇場の最前列に座る

ショーが始まるとバンド席のドラマーが女をジロジロと見る






南アメリカ出身の人気歌手エステラ・メンドーザが出てくると
女とまったく同じ帽子で驚く

歌が終わり、女が立ち上がると、ちょうどスポットライトが当たって
観客とメンドーザは同じ帽子に気づく

プライドが高いメンドーザは激怒して、ステージに戻ろうとするのを
マネージャーに止められる

女は今夜の記念だと言って、自分とヘンダーソンのプログラムをカバンに入れた
ヘンダーソンはイライラすると、雑誌でもなんでも折り曲げるクセがある

外に出ると、盲目のこじきがコップを出したところに
女が知らずに火のついたタバコを入れてしまい火傷する
ヘンダーソンはお詫びに札を入れる






またアンセルモに戻り、軽く飲んでから女と別れる


●青いネクタイ
家に戻ると、警官3人が迎える 主任刑事はバージェス
妻のマーセラはベッドで死んでいた

事情聴取が始まる
結婚して5年目 家を出たのは夕方5時半~6時の間
青いネクタイをしめようと思ったが、口喧嘩をして落としたらしく、別のをしめた
それでマーセラは首をしめられたと知らされる







●愛するキャロル
刑事はヘンダーソンにキャロルという愛人がいることも知っている
マーセラも知っていて、離婚しようとしたが断わられた

レストランと劇場を予約して妻の機嫌をとって話し合おうとしたが
出かける気がないと分かり、ケンカとなり
最初に会った女と行くと言って家を出て、その通りにした

マーセラの死亡時刻は6時8分
オレンジ色の帽子の女がアリバイを証明する唯一の証人だが、顔や姿を全然思い出せない

バージェス:
そんなまぼろしみたいな女を信じ込ませようとせず
アリバイをつくるなら、もっと上手にウソをついたほうがいい


●実地検証
その夜を再現して時間をはかるバージェス

アンセルモのバーテンダーはヘンダーソンは覚えていても、1人だったと言い切る
タクシー運転手も、レストランのボーイ長も同様でヘンダーソンは泣き出しそうになる


●有罪判決
ヘンダーソンは殺人罪で起訴され、2か月後に裁判が行われる
キャロルの名はふせられ、有罪と言われるが、あくまで否定する
裁判長は陪審の評決から電気いすによる死刑を宣告する


●刑事のこころ
ヘンダーソンはニューヨーク州の刑務所で2か月過ごす

バージェス:
私は君の無罪を信じるようになってきた
アリバイは作ったものほど隙がないものだが、君のは隙だらけだ
捜査をやり直すなら、君のために働いてくれる人間が欲しい

5年契約で南アメリカの石油会社に雇われた親友のジャック・ロンバートを呼ぶ


●親しい友だち
ロンバートはすぐ来てくれて、協力を惜しまないと約束する

ヘンダーソン:
犯人はドアの影で僕たちの会話を見ていたに違いない
ダイヤの指輪がそのままだから強盗じゃない
どうか帽子の女を探し出してくれ!


●アリバイの証人
死刑執行の予定日まで2週間あまり
ロンバートは証人以外にその場にいた人間を思い出すよう言う
劇場のドアマン、マイケル・オバノンを訪ねると覚えていなかった


●神経戦術
キャロルは毎晩アンセルモに行き、バーテンダーをじっと見つめる
店が終わると家まで尾行し、3日続けるとすっかり怯えるバーテンダー







店が休みの日も、外出先を尾行すると、バーテンダーはヨロヨロと歩き
赤の信号に気づかず横断してクルマに轢かれてしまう!(これも殺人では?汗







ロンバートは盲目のこじきを尾行して家に押し入る
盲目はいかさまで、女のことを覚えていたし、その後も別の場所で見たと言うが
やはり容姿は覚えていない

バージェスを呼ぶと、こじきは階段を踏み外して首の骨を折って死んでいる


●愛のための冒険
キャロルはグレた女の扮装をして、劇場の最前列に座り、ドラマーのクリッフを誘惑
クリッフはキャロルをたまり場に連れて行くと
地下で強い酒と麻薬入りタバコで乱痴気騒ぎをしている







その後、クリッフのアパートまで来て、フラフラしている間に
あの夜、女のことは証言するなと言われて500ドルもらった話をする

正気に戻ったクリッフはキャロルを襲おうとして、逃げ、バージェを呼ぶ
部屋に戻ると、クリッフは浴室で死んでいる
そばにカミソリを見つける


●人気歌手の部屋
ロンバートはメンドーザの好きな花束を届けて、部屋に入れてもらう
帽子のことを聞くと、怒ったメンドーザは帽子デザイナーの所に行って
世界に1つだけだと言ったのに騙されたと話す






帽子デザイナー、ケティシャに聞くと、たしかに複製品が作られたと分かる
店をやめさせたマッジ・ベートンの住所を聞き出す







田舎でみすぼらしい店をやっているマッジに問いただすと
自分と赤ちゃんを残して夫に捨てられ生活に困っている様子

帽子を売ったのはピエレット・ダグラスと聞いて、訪ねると
とても美人だが、落ちぶれた女性

金をやると、入院中に仲のいい友だちが来て、帽子をあげてしまった
名前はフローラ 住所に行ってみると、消防本部

バージェスとともにピエレットの部屋に戻ると、窓から落ちて死んでいる


●プログラム集め
死刑執行3日前 ロンバートはヘンダーソンから女がプログラムを持って帰った話を聞き
“コレクターが劇場のプログラムを高く買う”と新聞広告を打つ

死刑執行当日
ロンバートは借り事務所で3日間もあらゆるプログラムを見ていた
もう閉めようという時間になって、若い女性がプログラムを持ってくる
ヘンダーソンが言ったように右上のかどが折り曲げられている!
女は6時10分にアンセルモで会ったことを話す


●ぶきみな森の中
ロンバートは女をクルマに乗せて、州刑務所に連れて行くと言って
途中でさびしい脇道に入る







途中振り向かないようにと言って歩かせ、背中からピストルで撃ち殺そうとして
バージェスがロンバートを撃つ
バージェス:マーセラ殺害の容疑で君を逮捕する

バージェスはロンバートのクルマのトランクにずっと隠れていた
ロンバートの乗せた女は扮装したキャロル
唯一の証人がいると知って消そうとした


●捜査経過
ヘンダーソンは無罪釈放、ロンバートはすべてを自供

バージェス:
ロンバートはマーセラに遊ばれていた
南アメリカで一緒に暮らそうという約束もウソだと言って
嘲笑したため、落ちていた青いネクタイで発作的に絞殺

その罪をヘンダーソンにかぶせようとした
突然の心変わりは、ヘンダーソンへの愛が戻ったからと逆恨みしたのかもしれない

劇場とレストランの話は聞いていたが
アンセルモにふらりと立ち寄ったことまでは分からなかった

女を尾行し、ホテルで泊まると分かると
ロンバートはバーテンダー、レストランのボーイ、タクシー運転手に
金を渡して口を封じてから女を殺すつもりが
女はフラリと出て行った後だった

女を消さねばならないが、南アメリカに発たなければならない
バージェスはロンバートの身辺を洗うと
3日遅れてハバナから船に乗ったと分かった

バーテンダーは交通事故、ドラマーは自殺だったが
盲目のこじきの死体の脚には糸が食い込んだような跡があった
階段にヒモを張ったのだろう

ピエレットはカーペットの端をつかんで引っ張ると
ちょうど窓から落ちるという仕掛け
(ちょっと強引すぎないか?

フランシスは精神病院の患者で記憶喪失
故買商の店からオレンジの帽子が出てきた

売ったばあさんは、ゴミ箱から拾ったという
ゴミ箱を探して、捨てたのは店の女中
その家に精神病の奥さんがいると分かった

バージェスが女の名前を言おうとすると、キャロルは止める

キャロル:
私たちは新しい人生に出発するのよ
これ以上、まぼろしみたいな女にとりつかれないで









解説
本書は、世界のミステリー文学の中でもベスト3に数えられる名作で古典の1つになるほど


コーネル・ウールリッチ
1906年生まれ アイリッシュのペンネームで本書を書いた

20歳頃から作家志望
大学の小説コンクールに一等入選し、賞金でパリに行って使い果たし、豊かな体験を得た
チャンドラー、ハメットなどを愛読し、『黒衣の花嫁』は出世作

推理作家は描写がヘタと言われる中
アイリッシュは風俗描写、女性の姿や心理を巧みに描く
独特の哀愁が漂い読者をひきつける

『暁の死線』『深夜の追跡』は本シリーズにあり


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