メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

少女・世界推理名作選集 12 仮装舞踏会の秘密 フランシス・ジャッド/作 金の星社

2023-11-17 14:21:25 | 
1962年初版 1989年 第22刷 土居耕/訳 中山正美/カバー・イラスト

「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します


【注意】
トリックもオチもネタバレがあります
極上のミステリーなので、ぜひ読んで犯人当てをしてみてください


「ジュディ・ボルトン・ミステリー・シリーズ」の作者が書いた
「ケイ・トレーシイ」のシリーズで、友だちは双子、弁護士でいとこのビルが居候している設定
ジャッドの書くミステリーは、プロットが巧みでサクサク読める


【内容抜粋メモ】

登場人物
ケイ 少女探偵 カーモント高校の生徒 16歳 茶色の瞳と金髪
トレーシー夫人 母
ロジャー 亡き父 元新聞記者
ビル 同居しているケイのいとこ 弁護士
ベティ、ウィルマ 双子の姉妹 ケイの親友
エセル・イートン 意地悪な同級生

リチャード・ラドロウ
ヘレン
ディック
チェット・ランスフォード

ベーコン 頬に傷のある詐欺師
スニード ベーコンの相棒



●赤いスカーフ
ケイは仮装舞踏会の衣装用に、雑誌の表紙のモデルを参考にして
ジプシーの衣装を手作りしている

道路で暴れ馬を止めて、馬から落ちてケガをした少年に
ケイは迷わず、大事に作った赤いスカーフを巻いて手当する









ディック・ラドロウ:
僕の姉さんが持っていたのとソックリ・・・
2年前に家出してずっと行方不明で探している
両親も亡くなった

ディックがもつ写真を見ると、ケイは最近、学校の近くで見たと思い出す
馬は競馬用のサラブレッドでブラック・プリンスという名前

いとこのビルに聞くと、ファーンワースにラドロウ一家がいて
父のリチャードは大金持ち

エセルはディックの馬に殺されそうになったと言いがかりをつけていると
チェット・ランスフォードと名乗る紳士がその立派な馬を買いたいという







その帰り、駅の待合室でヘレンを見かけるが列車に乗ってしまう
駅員に聞くと、バレンタイン行きの切符を買った(昔はなんでもバレちゃうな/驚


●ラポニ宝石店
ビルはイタリア人のラポニが経営する宝石店で事件の解決を頼まれ
礼金の代わりに宝石をもらってきて、ケイのジプシー衣装のために貸すと約束する
ラポニが困っていると、ランスフォードがビルを紹介した







後日、ラポニはランスフォードが恋人に贈りたいから宝石を返してくれと頼む
相談の結果、半分はケイ、半分はランスフォードが引き取る

バレンタインに向かう途中のレストランで、ランスフォードに会い
恋人がバレンタインにいると聞いて驚く

ランスフォードは2人組に財布をスラれても気づかずクルマで出かける


●スリの2人組
ケイはカラの財布を拾い、ナンバーを覚えてビルの運転で追うと
クルマは溝にハマり、2人組はもぬけの殻

ランスフォードは2人組にクスリを盛られて
クルマの中で失神していて、医者に運ぶ







近くの白塗りの家からヘレンが出てきて、ディックについて聞くと
自分はバーバラ・ブラウンで弟など知らないと言う

その家の女中に聞くと、バーバラは恋人を待っても来ないため自動車旅行に出かけたと話す
カーモント日報が落ちていたため、やはり学校のそばで見かけたのはヘレン
ランスフォードの恋人はバーバラでヘレンは偽名








●仮装舞踏会
ケイはジプシー娘に扮して、黒いドミノ(仮面)をつけて会場に入る
みんなでダンスして、11時に仮面を脱ぎ、一等賞を決める







会場にケイとまったく同じ格好の女性がいて驚く
ラポニがランスフォードに渡し、ヘレンが着けているに違いない

俳優のウィルフレッド・シーラムが一等賞を発表する時
ヘレンは会場から逃げ出す







ケイは事情を話そうとして、また逃げられる
ケイの衣装が一等賞をとるが、2人いたため、別の女生徒に送られた


●ウィルフレッド・シーラム
俳優のウィルフレッド・シーラムに近づき、ヘレンについて聞くと
ラドロウ家の隣りに住んでいて、親しくしていた









ヘレンが女優に向いていると言ったために家出したと責任を感じている
父のリチャードは頑固で反対し、ヘレンに厳しくしていた
ヘレンは父の死を知らずに逃げている

ヘレンはホテルからも逃げ出し、赤いスカーフが川に浮かんでいて
身投げしたのではと騒ぎになる







ケイはホテルの支配人に聞き、ヘレンが乗ったタクシー運転手を訪ねると
波止場の近くでおろした

スリをしたのはベーコンとスニードという2人組
リチャードを騙して、財産の大半を使い果たした

2人はヘレンの行方を知っていながら、父から捜索を頼まれて
捜索費用をかさましして取っていた疑いがある

ホテルの女中に聞くと、ヘレンにはラポニという友だちがいた
ケイがジプシーの衣装の参考にした雑誌の有名モデルで
ラポニには2人組の男がつきまとっていた

宝石店主に聞くと、ビクトリヤ・ラポニは姪でニューベリーに住んでいる
ヘレンはラポニを頼ってニューベリーに行ったに違いない


●ニューベリー
ベティの叔母マリーがニューベリーに住んでいて
遊びに来てと誘われる
そこでも仮装舞踏会が開かれる(偶然が重なりすぎ

ニューベリー行きの船に乗ると、ベーコンとスニードも乗っている






それどころか、マリーおばさんのアパートの下に住んでいる!
真下で電話で脅している声が聞こえる







ディックからの手紙に古い手紙の切れ端が入っていて
ベーコンがリチャードに宛てた手紙

それをディックに知らせようと公衆電話に行くと
ベーコンがスニードと話している声が聞こえる
ディックは偽造の株券を見つけた

デパートに行くと絵が飾ってあり、ジプシーの衣装を着たビクトリヤの絵もある
そこにも2人組が来て、リチャードからせしめた金で贅沢していると話している







エセルもいて、その2人組からビクトリヤと会う約束をしてもらったと自慢する

ケイが帰宅すると、マリーおばさんの犬がスカーフをくわえて外に飛び出し
追いかけると、ベーコンが出てきてつまづき頭を打ってのびてしまう







ボーイと部屋に運び、医者を呼ぶ間、机の上の書類をまとめて
タンスに入れてカギをしめ、ポケットに入れる


●仮装舞踏会
ビクトリヤはジプシーの衣装を着たケイをヘレンと思い込む
そこに本物のヘレンが来て、父の死を伝え
弟が心配していることを伝えると誤解はすっかり晴れる










ベーコンとスニードも会場に来たところを警察に捕まる



解説
本書は、同じシリーズの『六本指のてぶくろ』の姉妹篇
ジャッドはケイのシリーズも十数篇書いて、本書がその第一作目



コメント

少女・世界推理名作選集 27 白い顔黒い手 キャロリン・キーン/著 金の星社

2023-11-17 13:52:05 | 
1965年初版 第17刷 野長瀬正夫/訳 中山正美/挿画、カバーイラスト 依光隆/ブックデザイン

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【注意】
トリックもオチもネタバレがあります
極上のミステリーなので、ぜひ読んで犯人当てをしてみてください



大人気の「ナンシー・ドルー・ミステリー・シリーズ」
これだけの大冒険&推理小説をコンスタントに書いてきたキーンてすごい女性だな/驚
そして、高校生とは思えないほどの推理力、行動力を毎回発揮するナンシーもすごい

毎回、夏休みの設定なのはご愛敬
少女探偵の周りは永遠に冒険の夏が続いている世界線なんだ


【内容抜粋メモ】

登場人物
ナンシー・ドルー 探偵好きな高校生
ジョージ 親友
ベス・マービン 親友 ジョージのいとこ
カーソン・ドルー 父 弁護士
ハンナおばさん 家政婦
ネッド・ニッカーソン BF

レイ ゴールドン・サーカスの自称占い師のインド人 コイアの父を名乗る
コイア 象つかいのインド人
アニタ・アリソン カーソンに相談に来た女性
スチーブ
ジェスパー 空き家の管理人
ピーター・プトナム 元管理人
ハリ・アビブ インドの留学生



●サーカス列車
夏休みを山のキャンプで過ごし、リバーハイツの家に帰る途中のナンシー、ベス、ジョージ
列車が大幅に遅れて、その間、サーカスの荷物を載せた列車を見に行く

“トムおじさん”という名の象を鉄かぎを使わずに自在に動かすインド人の少年コイア
彼を叱ってムチをふるう父レイに苦言するナンシー







自称占い師で、ナンシーに恐ろしい運命が待っていると言ったそばから
サーカスの大蛇が降って来る







レイ:あなたはヘビににらまれても死なないフシギな力を持っています
と言って、昔、インドの王さまが持っていた象牙で作られた象のお守りをくれる

帰りの列車にコイアが無賃乗車していて
なんでも働くからサーカスに戻さないでくれと頼む








ナンシーは同情して、ガレージの2階に住まわせて
父からレイに手紙を書いてと頼む
コイアはポストに出してくると言って、手紙を破り捨てる








●アニタ・アリソン
自分の土地を買って、テニスコートにしたいと言われたが
夢に変な男が出てきて、絶対売ってはいけないと言っていたのが気になると相談







ナンシーのお守りを見て失神
窓に人影が見えて、スチーブ・ローチと名乗る男がアニタの付き添いだからと
そのまま強引にクルマに乗せていく

ネッドはいきなり横から飛び出してきたクルマにぶつけられたとボヤく
人相と時間帯からスチーブだと思う








●森の中の一軒家
ネッドの誘いで野球観戦に行くと、ベスとジョージもいる
スチーブも来ていて声をかけると、知らないととぼける

アニタと一緒にいるため、あとを尾けると
ドウソン農場近くの森の中の空き家に入る
中を調べると2人の姿はなく、床が落ちて、地下道を見つける

岩の壁が動いて、その先でジェスパーという男が倒れている
ジェスパー:書類を取り返してくれ でないとアニタさんに怒られる







ジェスパーは空き家の管理を頼まれている
元管理人のピーターが恨んで盗んだのではと疑う

ジョージは地下道でアニタを見かけて、レイに狙われているから
ナンシーに伝えてくれと言われた







ピーターを訪ねると大きな犬が襲ってきて、ピーターが棒で追い払う間に
コーヒーわかしの中にインド語が書かれたメモを見つけてポケットに入れる








●インドの留学生 ハリ・アビブ
ネッドの友人でインドの留学生アビブに読んでもらうと
レイからアニタへの脅迫状だった







8年前、インドの王さまが死んで、幼い王子がいたが
家来がレイとアニタに頼んで誘拐し
その報酬としてダイヤモンドをたくさんもらいアメリカに来た
レイはコイアを息子と偽ってサーカスに潜入したと分かる

ナンシーはアビブにコイアの家庭教師になってくれと頼む


●放火
カーソンはアニタから遺言状を作ってほしいと依頼された
付き添いはスチーブ

その後、アニタの家が全焼 中からアニタの死体が発見された







スチーブはジェスパーにアニタは具合が悪く
医者に注射してもらい眠っていると話した

ジェスパーは酒を飲んで寝ていたため
助けられなかったと涙して後悔する








スチーブは地下道にアニタの財産が隠してあるから
ナンシーに立ち会ってほしいと頼むが、宝石箱の中を開けると石だらけ







家のそばにピーターのシャベルが落ちていたため、本人に問い詰めると
行った時はすでに火がついていて
その場に怪しいインド人がいたと証言








●サーカス初日
レイのサーカスが近くで興行していることを知り、みんなで行くと
スチーブはアニタのいとこヘレンを連れている

団長に聞くと、コイアが消えたあとレイも辞めたが
また使ってほしいと頼みに来たレイがお守りを返してくれとナンシーに頼む
ナンシー:コイアを私に預けると約束したら返すわ 誘拐した罪も黙っていてあげる








トムがレイを見て襲いかかろうとして、コイアが来てなだめ、ショーにも出る
アビブが連れてきた







帰りは、ナンシーらのクルマとコイアを乗せたアビブのクルマに分かれ
そのままアビブのクルマが消え、誘拐されたと分かる

それはアビブのウソだったが、後に本当に誘拐されたとナンシーに相談し
ネッドと一緒にサーカスのそばでレイが来るまで見張っててと指示する

コイアが書いた「助けて」という手紙を少年が持ってきて
ナンシーの家の近くの幽霊屋敷にいることが分かる







罠と知りつつ行くと、スチーブがピストルで脅して、地下室に閉じこめられる
アニタがダイヤモンドを持ってることを知り、狙っていた






その後、アニタが持病の心臓発作で亡くなったため
ヘレンを替え玉にして遺言状をつくった

空き家を放火し、アニタの死体を置いた
ジェスパーに睡眠薬入りの酒を飲ませてだました
そして、今度はコイアを人質にレイからダイヤモンドのありかを聞く計画

同じ地下室にジェスパーも監禁されていた
ダイヤモンドのありかはお守りの中に隠されていると話す
アニタが最初にお守りを見て失神したのはそのため

お守りの中の紙を隠して、スチーブにはお守りを団長に預けたとウソをつき
サーカスの所までくると、スチーブはナンシーとコイアを樽に入れて
自分は道化師に化ける







警官が来て、道化師としてショーに出るが、ナンシーが飛び出してコイアを助ける
スチーブ、ヘレン、レイは逮捕され、ジェスパーも救出される

ダイヤモンドの所有権はコイアにあり、アビブとともにインドに帰る



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少女・世界推理名作選集 20 宝石盗難事件 キャロリン・キーン/作 金の星社

2023-11-17 13:15:13 | 
1964年初版 1989年 第20刷 那須田稔/訳 野々口重/挿画

「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します


【注意】
トリックもオチもネタバレがあります
極上のミステリーなので、ぜひ読んで犯人当てをしてみてください


キャロリン・キーンと言えば、「ナンシー・ドリュー・シリーズ」の作者
探偵好きなダナ姉妹の物語も気になっていたので選集に入ってて嬉しい

最近はずっと「世界の文学」などの名作を読んでいたから
登場人物をかえただけで展開や書き方は同じに感じるけれども
そういうスタイルで書かれたシリーズなんだよね


【内容抜粋メモ】

登場人物
ルイズ・ダナ スターハースト女子高校生 本好き
ジーン ルイズの妹 スポーツ、冒険好き
グランダル先生
レティ・ブリッグス 嫉妬深くて意地悪な少女
ソニヤ・オラブ アメリカに亡命してきた少女
トランリー ソニヤの兄

ネッド 姉妹の叔父
ハリエット 叔母
フェアウェザー ネッド船長の友人
バイッコム ゆすり屋


●探偵好きなダナ姉妹
クリスマスの劇の演出をグランダル先生から頼まれたルイズは
美しいソニアにマドンナ役を頼む







ソニアは額につける用の本物のダイヤモンドを持っている
いつもソニヤをいじめているレティは羊飼いの役と聞いて憤慨する

叔父のネッドから手紙が来て、友人のフェアウェザーが
インディアン・マウンテンの土地と館を買い
ハイフォート(高い砦)と呼ばれる場所に遊びに誘った
ネッドおじさんは休養で行くのに姉妹も同行することになる


●バイッコム
ソニアの国の秘密を握っていて、ソニアと兄トランリーをゆすっている
本国に送還されたら殺されてしまう
ソニヤはこれまで様々な事件を解決してきた姉妹に協力を頼む

カーテンの影で会話を聞くと、バイッコムはソニヤらの持つ莫大な宝石を狙っている様子
部屋に戻るとダイヤのブローチが紛失し、部屋は荒らされた後







生徒たちはクリスマスプレゼントを交わす
そこにソニヤのダイヤを質屋に入れた質札が出てくる








●学校祭
演劇の時間なのに、質屋にブローチを返してもらいに行ったジーンが戻らない
ギリギリダイヤが届いて、額につけたソニヤは注目をさらう

質屋の主人に聞くと、預けたのはマギーという少女
ジーンがバッグにブローチを入れると
バイッコムがすって、ジーンが奪い返した際、ケガをした







クリスマス休暇になると、生徒はみな家族のもとに帰る
ソニヤは兄と過ごすという

マギーはダナ姉妹の家の女中コーラの親類の娘で
ブリッグス氏のもとで働いていると聞き
レティが女中に言いつけて、姉妹を困らせるためにやったと推測








●2人の仲間
姉妹の泊ったホテルにバイッコムと仲間のソーン、リナーもいたと分かる
デパートではそのうちの1人が模造品の宝石を山ほど買い
タバコを火薬売り場に投げ捨てて火事騒ぎを起こす


●インディアン・マウンテンのハイフォート別荘へ
管理人のトライオンの小屋にレティがいて驚く
先に着いているはずフェアウェザー氏が全然来る気配がなく心配する

別荘は、西部開拓時代に軍隊の砦に使われた歴史があるが
今はすっかり改造されて、昔の暖炉も近代式になっている


●ふしぎな足音
夜中に足音がして、見ると、大きな足跡がついていて
北の壁で止まっている

近所でヒゲの変装をしたバイッコムを見かける


●ブリントン夫人
女中メリー・ベルを連れてやって来たブリントン夫人は
ハイフォートの土地と館が自分のものだと主張して姉妹らと対立する







その後、宝石が盗まれたと騒ぎ、姉妹らのせいにするが
館の中と同じ足跡を外にも見つける

館に銃弾が撃ち込まれて大騒ぎとなるが
ウサギを撃とうとして誤ったレティの仕業

足跡があった所にクリスマスツリーを立てて飾ると
翌日には無残に倒れていた

町へまた飾り付けを買い出しに行くと
レティがトラウトという有名な探偵に情報を集めてやっていると自慢する








●ソニヤとトランリー
今度はこの2人が、この館はもともとオラブ家のもので
誰かがニセの書類をつくり、ブリントン氏に売ったと話す


●誘拐
2人組は、フェアウェザーと運転手にクスリを盛って
穴倉に縛って閉じこめ、フェアウェザーに無理やり手紙を書かせる









ソニヤのつけていたダイヤは模造品だと分かる
レティを問い詰めると、姉妹を困らせるために女中に盗ませて質屋に売ったが
模造品のことは知らないという

フェアウェザーから「ハイフォートには行けなくなった」という手紙が来るが
宛名がクラッド・ネッド船長と間違えている

逆さから読めば「ダーク・デン」
2人は誘拐されて、どこかの穴倉に閉じこめられていると推理する


●屋敷の秘密
ソニアと兄は貧しい人たちにクリスマスプレゼントを配るのに
姉妹を誘い、帰り道、馬ソリから落ちてしまった姉妹は
館を改めて見ると、長い別棟があるのに気づく
その屋根の上を誰かが歩いているのを見るが取り逃がす


●イヴのパーティー
フェアウェザーから電話があり、“ハンターズアイランド”にいるとのこと
そんな名前の島はないため、警察に電話がある島を探してもらう

クリスマスの朝、プレゼントが入った靴下の中に
“今すぐ館から立ち去れ”という脅迫のメモが入っている

ブリントン夫人は自分の宝石類を段ボール箱に詰めて
メリー・ベルに郵便局から出してもらい
姉妹らが盗んだことにして追い出そうと計画する


●暖炉の秘密
トランリーは夜中に館の暖炉の中をしきりに調べているのを見る
郵便局に行くと姉妹宛てにまた脅迫の手紙が来ていた

ブリントン夫人は宝石が盗まれたと騒ぐが
トランリーが弁護士を呼ぶと言うと黙る

レティが郵便局でメリー・ベルを見かけたことを聞いて
女中に聞き出すとみんなブリントン夫人の仕業と話す







ブリントン夫人は荷物をまとめて出て行くと
トランリーは暖炉を調べていた理由を話す

昔、オラブ家の忠実な家臣が大切な書類を暖炉の中に隠したと聞いたが
すっかり改装されていたため、自分たちの持つ宝石を暖炉の中に隠そうと思った

銀行に預けたほうが安全だと説得されるトランリー
だが、箱に詰めた宝石はすべて模造品とすりかえられていた


●変装した私立探偵
レティが親しくなった探偵はヒゲで変装したバイッコム
クルマを追うと森の中に乗り捨てられている

道路の途中に“ハーターズ・ハイランド”という看板を見つけ
フェアウェザーはここにいると確信する

グランダル先生から手紙が来て、質屋に入れられた宝石のにせものを作った男がいて
トラウトの偽名を使ったバイッコムから報酬を受け取ったことが分かる

警察と捜索隊をつくり、フェアウェザーと運転手を助ける
宝石は館の暖炉のどこかに隠されたのだと思い、いくつも壊すが出てこない

最初の足跡があった場所の床板がはずれ、その下に昔使った暖炉が出てきて
その奥から宝石と書類が見つかるが、大切な1枚だけない







警察は悪漢らを逮捕し、残りの1枚も出てくる
バイッコムは宝石の模造品を作らせ、邪魔な姉妹に脅迫の手紙やメモを書いた

ブリントン夫人はなにも権利がないと分かり
フェアウェザーはソニアと兄に代金を支払い
権利をもらうと、週末にみんなで遊びにおいでと誘う


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