1973年初版 塩谷太郎/訳 吉井忠/挿絵
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
「ジュニア・ベスト・ノベルズ」シリーズもハズレなし
ただ、これから読もうとして、最初の「まえがき」に
ほぼストーリーのネタバレを書いちゃうのはどうなんだ???
【内容抜粋メモ】
登場人物
ルービッド村
<クーム・ゴーリー農場>
サム・ウイリアムズ 13歳の少年
父 ティモジー 落馬で亡くなった
母 ジェーン 厳しい信者 3人の子を百日咳で亡くした
妹 ミリアム
叔父 イライジャー・ギビンズ 母の兄 サム一家を住まわせて、毎日酔っぱらっている
<ビーバン家 下ゴーリー農場>
ジョーナス サムの親友 気が弱く、大食い
トム 父 暴力的
ベス 母 サムに優しい
3人の娘 マーサ、ルース、メアリ
エバンス家 地主 夫人、息子ジョン
ベルパー氏
妻 キャリー
娘 ジェニー、ポリー、ティリー
使用人
ペザント 酒好きな料理女
ジョン、ローズ、ネリー、サラン
●谷間の教会
サム一家は、父を落馬で亡くしてから、叔父の家に厄介になっている
叔父イライジャーはプライドが高く、仕事が嫌いで、毎日酒を飲んで酔っぱらっているため
サムが牛の乳しぼりをして、母と妹は縫物を売って、なんとか生活している
1週間に一度、日曜の安息日にペニドー村の教会に行き
1週間分のニュースを聞くのが、人々のささやかな楽しみで
ボーン家のホールを借りた上流階級の家族の噂でもちきり
立派な四輪馬車で現れた紳士と婦人、3人の娘たちの帽子や服に見惚れる人々
ベルパー氏はマンチェスターの実業家で、田舎で療養治療のためひと夏屋敷を借りた
サムとジョーナスは、教会での礼拝後に短い休みをもらう
モーゼス・ジャクスンじいさんは養子トマスに連れられて
数日で戻る気でいるが、老衰のため引き取られることになっていた
母は日曜の午後ですら家で静かに過ごし、娘のミリアムにもそうすることを強いている
ベルパー氏の娘をマネして帽子にリボンをつけたことを母に叱られるミリアム
ベルパー一家は次の週からより大きな町の教会に通うことになり
週に1度の楽しみを奪われて泣きそうな妹のために
ホールに行き、様子を見てくると約束するサム
●ホール
ペニドーの娘と婦人に泥棒かジプシーに間違われて憤慨するが
ペニドー氏から年に5ポンドで雇いたいと急にもちかけられいったん断るサム
母に相談すると止めないし、叔父は怒り
サムは父の形見の懐中時計だけを持って家を出る
●ベルパー家の召使いたち
靴磨きの仕事をあてがわれ、ジョンと同じ部屋に寝泊まりする
仕事はできるものの、これほど大きな屋敷は見るのも初めてなため
主人と料理女ペザントの靴を間違えたりして怒られる
あまりにボロな屋敷と田舎にうんざりして、マンチェスターに帰ると言い出すベルパー氏
馬車の御者の隣りに座ると、村の人々の驚いた視線にいい気分になり
お金を貯めて、いつか母と妹を楽にさせてやると決意するサム
工業都市マンチェスターの煤の臭いに閉口していると
御者:こういうのが肺の栄養になるのさ
●マンチェスター
始終、馬車が走る雷のような音に驚くサム
給金の前払いを頼みに行き、生意気だと怒ったジョンがベルパー氏にかけあうと
怠け者のジョンのほうがクビになる
●聖書研究会
3か月分の給料30シリングのうちから少額で、下着などを買いに行く
家出同然だったため、懐中時計のほかに着替えもなかった
サラン:あんたもここにいたかったら、奥様のご機嫌をとらなきゃダメよ
日曜は半日勤めで、ペザントは飲みに行き、ネリーはデート
サムとサランがようやく解放されるのは午後3時過ぎ
6時に戻ると、お客ジョージフスがきていて、1人でてんてこ舞いしているサラン
サムは貴重な日曜午後に勤労青少年聖書研究会に誘われる
ベルパー婦人はジョージフスが大のお気に入りなため、入って損はないと言うサラン
●ホイット・マンデー(聖霊降臨祭後の第一月曜日)
聖マッテア教会で、来週のホイット・マンデーの行進に参加した者は
次の木曜日にオルダーリー行きの切符がもらえる
当日、教会にはバンドも来て、初めてたくさんのコルネットの讃美歌演奏を聴いて心が震えるサム
●ペザントの誕生日
6月、サムはオルダーリーまで遠足に行く
初めて汽車に乗り、目が回る
ペザントは誕生日の夜に酔っぱらって帰り、裏階段で朝まで眠り
起こしに来た婦人に「1杯どうか」とすすめる失態を演じたにも関わらず
お客にサムが見事な料理を出した話を聞くと
婦人に「自分の仕事に手を出されるのはガマンできない」と抗議し
今度はサムがクビにされてしまう
婦人から差し出された2ポンドと、ベルパー氏がくれた給料も断り
さっさと屋敷を出て行く
サラン:
コックは台所の頭よ ネリーやローズをさしおいて、あんたを頭にすると思うの?
この世に公平なんてあると思っちゃいけないわ
サムは推薦状も断ったため、町であてもなく仕事を探す
製粉工場ではつねに列ができているが、実際の釜炊きの様子を見ると
まるで地獄絵で恐ろしくなり逃げる
●馬車
親切な御者に乗っけてもらい、これまでの給料を持って田舎に戻ることにする
御者:
マンチェスターはお前みたいな田舎生まれの行く所じゃない
ウエールズまで送ってやるよ
途中で泊めてくれた村人は、お金もとらずに食べ物もくれて
田舎の良さを改めて感じ、自分の居場所は村なのだと実感する
市場で母に蝶の絵柄のお盆、ミリアムにはキレイなショールをお土産に買う
●帰郷
ようやく家に着いたのに、叔父の犬ピンチャーに吠えられ
叔父には懐中時計を盗んだ泥棒呼ばわりされる
母は父がサムに譲ると言っていたのを知っているにも関わらず
母:叔父さんの言うように、私たちには自分のものなんか何もないんだよ
頼りの母にまで味方になってもらえないショックで
二度と戻るまいと決心し、タンプ農場の牛小屋に
お盆とショールを埋めて一夜を明かす
●ブラック・ヤット
店で給料を使ってひと通りの生活雑貨と食料を買い
今は無人となったブラック・ヤットの小屋に入ると
村人に知られずに何か月か暮らすことができると分かり、掃除する
誰の指図も受けないで思い通りにできるのは生まれて初めてだった
釣りをしているジョーナスに会い、仲間欲しさにブラック・ヤットがいかに自由かを話すと
毎日、父から殴られて、コキ使われるのにウンザリしていたジョーナスも住み始める
サムは枯れた土地に野菜畑を作るつもりだが、当面はジョーナスの釣った魚やウサギを食べた
その他のことはまったく手伝わず、食べては寝ているジョーナス
雨が続き、たきぎも食料も尽きて、種イモにとっておいたジャガイモを
食べようというジョーナスとケンカになる
ジョーナス:キミは時計を持ってきた 叔父さんは牢へぶちこむと言ってるよ
サムは怒って殴り、戸を閉めてしまう
●狂ったお母さん
ジョーナスが心配になり、夜中に探すと、ミリアムがやって来る
母はサムが家を出てから病気になり、ひどい咳をするため
ビーバン家で寝ているが、サムの名前を呼んで、今にも死にそうだと言うと
ジョーナスがサムの居場所を教えてくれたため呼びに来た
ミリアム:どうしてウチにいることが出来なかったのか、私には分からないわ
獰猛なピンチャーにバケツを当てて、逃げてきたが
叔父は転んで打ちどころが悪く、そのまま死んでいた
自分のせいで死なせたと自責するミリアム
サムが母に再会すると、すっかり痩せて、髪を振り乱し、別人のようになっている
母:サムはどこ? 咳はすぐおさまるわ、ウイリアム
ミリアム:お父さんと話してるつもりなんだわ
サムはクーム・ゴーリーの主人になったが嬉しくない
ピンチャーは村人に撃ち殺され、自宅は前よりさらに荒れ果てていた
ミリアムはここに戻りたくないと訴える
妹と母を喜ばせるために、いったん埋めたお盆とショールを取りに行くと
農場を見に来たエバンス氏とはちあい、何をしに来たのか聞かれる
エバンス:
お母さんは気位が高くて厳しい人だからな
君が家を出たと聞いても驚かなかったよ
サム:母をそんな風に言うのはやめてください 母は立派な人です
●嬉しい申し出
ビーバン:
そんなだと叔父と同じことになるぞ
君は叔父さんとそっくりだ
サムはエバンスに失礼を謝りに行くと
母の病気のことを知らなかったと逆に非を認めるエバンス
エバンス:
酒が叔父さんを滅ぼした 彼も昔はいい若者だった
君はお母さんをタンプへ連れていく気はないか?
小作料が払えなくなったら、わしの農場で働いてもいい
君は働くことを嫌がらない
イライジャーは自尊心が強すぎて働かなかった
母:
お前は見た目も、性格も叔父にそっくりだった
だから厳しくしたが、間違っていたと分かった
サム:お盆とショールは、どこかへ持っていったほうがいい、母さん
母:私たちがまた一緒に教会へ行く日曜日が来るまで大事にしまっておきなさい
■あとがき
ジリアン・エイバリ
1927年 ロンドン生まれ
サーリミラー紙の記者をして、児童百科事典の編纂もした
ビクトリア女王時代のイギリスを舞台にしたジュニア小説として知られる
ウエールズ人はウエールズ語を使う
ブリトン人がアングロサクソン人に圧迫され、抗争が絶えなかった
ウエールズ人は、一般イギリス人から白い目で見られていた
19世紀末は、商工業が栄え、国力がもっとも充実した時代
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
「ジュニア・ベスト・ノベルズ」シリーズもハズレなし
ただ、これから読もうとして、最初の「まえがき」に
ほぼストーリーのネタバレを書いちゃうのはどうなんだ???
【内容抜粋メモ】
登場人物
ルービッド村
<クーム・ゴーリー農場>
サム・ウイリアムズ 13歳の少年
父 ティモジー 落馬で亡くなった
母 ジェーン 厳しい信者 3人の子を百日咳で亡くした
妹 ミリアム
叔父 イライジャー・ギビンズ 母の兄 サム一家を住まわせて、毎日酔っぱらっている
<ビーバン家 下ゴーリー農場>
ジョーナス サムの親友 気が弱く、大食い
トム 父 暴力的
ベス 母 サムに優しい
3人の娘 マーサ、ルース、メアリ
エバンス家 地主 夫人、息子ジョン
ベルパー氏
妻 キャリー
娘 ジェニー、ポリー、ティリー
使用人
ペザント 酒好きな料理女
ジョン、ローズ、ネリー、サラン
●谷間の教会
サム一家は、父を落馬で亡くしてから、叔父の家に厄介になっている
叔父イライジャーはプライドが高く、仕事が嫌いで、毎日酒を飲んで酔っぱらっているため
サムが牛の乳しぼりをして、母と妹は縫物を売って、なんとか生活している
1週間に一度、日曜の安息日にペニドー村の教会に行き
1週間分のニュースを聞くのが、人々のささやかな楽しみで
ボーン家のホールを借りた上流階級の家族の噂でもちきり
立派な四輪馬車で現れた紳士と婦人、3人の娘たちの帽子や服に見惚れる人々
ベルパー氏はマンチェスターの実業家で、田舎で療養治療のためひと夏屋敷を借りた
サムとジョーナスは、教会での礼拝後に短い休みをもらう
モーゼス・ジャクスンじいさんは養子トマスに連れられて
数日で戻る気でいるが、老衰のため引き取られることになっていた
母は日曜の午後ですら家で静かに過ごし、娘のミリアムにもそうすることを強いている
ベルパー氏の娘をマネして帽子にリボンをつけたことを母に叱られるミリアム
ベルパー一家は次の週からより大きな町の教会に通うことになり
週に1度の楽しみを奪われて泣きそうな妹のために
ホールに行き、様子を見てくると約束するサム
●ホール
ペニドーの娘と婦人に泥棒かジプシーに間違われて憤慨するが
ペニドー氏から年に5ポンドで雇いたいと急にもちかけられいったん断るサム
母に相談すると止めないし、叔父は怒り
サムは父の形見の懐中時計だけを持って家を出る
●ベルパー家の召使いたち
靴磨きの仕事をあてがわれ、ジョンと同じ部屋に寝泊まりする
仕事はできるものの、これほど大きな屋敷は見るのも初めてなため
主人と料理女ペザントの靴を間違えたりして怒られる
あまりにボロな屋敷と田舎にうんざりして、マンチェスターに帰ると言い出すベルパー氏
馬車の御者の隣りに座ると、村の人々の驚いた視線にいい気分になり
お金を貯めて、いつか母と妹を楽にさせてやると決意するサム
工業都市マンチェスターの煤の臭いに閉口していると
御者:こういうのが肺の栄養になるのさ
●マンチェスター
始終、馬車が走る雷のような音に驚くサム
給金の前払いを頼みに行き、生意気だと怒ったジョンがベルパー氏にかけあうと
怠け者のジョンのほうがクビになる
●聖書研究会
3か月分の給料30シリングのうちから少額で、下着などを買いに行く
家出同然だったため、懐中時計のほかに着替えもなかった
サラン:あんたもここにいたかったら、奥様のご機嫌をとらなきゃダメよ
日曜は半日勤めで、ペザントは飲みに行き、ネリーはデート
サムとサランがようやく解放されるのは午後3時過ぎ
6時に戻ると、お客ジョージフスがきていて、1人でてんてこ舞いしているサラン
サムは貴重な日曜午後に勤労青少年聖書研究会に誘われる
ベルパー婦人はジョージフスが大のお気に入りなため、入って損はないと言うサラン
●ホイット・マンデー(聖霊降臨祭後の第一月曜日)
聖マッテア教会で、来週のホイット・マンデーの行進に参加した者は
次の木曜日にオルダーリー行きの切符がもらえる
当日、教会にはバンドも来て、初めてたくさんのコルネットの讃美歌演奏を聴いて心が震えるサム
●ペザントの誕生日
6月、サムはオルダーリーまで遠足に行く
初めて汽車に乗り、目が回る
ペザントは誕生日の夜に酔っぱらって帰り、裏階段で朝まで眠り
起こしに来た婦人に「1杯どうか」とすすめる失態を演じたにも関わらず
お客にサムが見事な料理を出した話を聞くと
婦人に「自分の仕事に手を出されるのはガマンできない」と抗議し
今度はサムがクビにされてしまう
婦人から差し出された2ポンドと、ベルパー氏がくれた給料も断り
さっさと屋敷を出て行く
サラン:
コックは台所の頭よ ネリーやローズをさしおいて、あんたを頭にすると思うの?
この世に公平なんてあると思っちゃいけないわ
サムは推薦状も断ったため、町であてもなく仕事を探す
製粉工場ではつねに列ができているが、実際の釜炊きの様子を見ると
まるで地獄絵で恐ろしくなり逃げる
●馬車
親切な御者に乗っけてもらい、これまでの給料を持って田舎に戻ることにする
御者:
マンチェスターはお前みたいな田舎生まれの行く所じゃない
ウエールズまで送ってやるよ
途中で泊めてくれた村人は、お金もとらずに食べ物もくれて
田舎の良さを改めて感じ、自分の居場所は村なのだと実感する
市場で母に蝶の絵柄のお盆、ミリアムにはキレイなショールをお土産に買う
●帰郷
ようやく家に着いたのに、叔父の犬ピンチャーに吠えられ
叔父には懐中時計を盗んだ泥棒呼ばわりされる
母は父がサムに譲ると言っていたのを知っているにも関わらず
母:叔父さんの言うように、私たちには自分のものなんか何もないんだよ
頼りの母にまで味方になってもらえないショックで
二度と戻るまいと決心し、タンプ農場の牛小屋に
お盆とショールを埋めて一夜を明かす
●ブラック・ヤット
店で給料を使ってひと通りの生活雑貨と食料を買い
今は無人となったブラック・ヤットの小屋に入ると
村人に知られずに何か月か暮らすことができると分かり、掃除する
誰の指図も受けないで思い通りにできるのは生まれて初めてだった
釣りをしているジョーナスに会い、仲間欲しさにブラック・ヤットがいかに自由かを話すと
毎日、父から殴られて、コキ使われるのにウンザリしていたジョーナスも住み始める
サムは枯れた土地に野菜畑を作るつもりだが、当面はジョーナスの釣った魚やウサギを食べた
その他のことはまったく手伝わず、食べては寝ているジョーナス
雨が続き、たきぎも食料も尽きて、種イモにとっておいたジャガイモを
食べようというジョーナスとケンカになる
ジョーナス:キミは時計を持ってきた 叔父さんは牢へぶちこむと言ってるよ
サムは怒って殴り、戸を閉めてしまう
●狂ったお母さん
ジョーナスが心配になり、夜中に探すと、ミリアムがやって来る
母はサムが家を出てから病気になり、ひどい咳をするため
ビーバン家で寝ているが、サムの名前を呼んで、今にも死にそうだと言うと
ジョーナスがサムの居場所を教えてくれたため呼びに来た
ミリアム:どうしてウチにいることが出来なかったのか、私には分からないわ
獰猛なピンチャーにバケツを当てて、逃げてきたが
叔父は転んで打ちどころが悪く、そのまま死んでいた
自分のせいで死なせたと自責するミリアム
サムが母に再会すると、すっかり痩せて、髪を振り乱し、別人のようになっている
母:サムはどこ? 咳はすぐおさまるわ、ウイリアム
ミリアム:お父さんと話してるつもりなんだわ
サムはクーム・ゴーリーの主人になったが嬉しくない
ピンチャーは村人に撃ち殺され、自宅は前よりさらに荒れ果てていた
ミリアムはここに戻りたくないと訴える
妹と母を喜ばせるために、いったん埋めたお盆とショールを取りに行くと
農場を見に来たエバンス氏とはちあい、何をしに来たのか聞かれる
エバンス:
お母さんは気位が高くて厳しい人だからな
君が家を出たと聞いても驚かなかったよ
サム:母をそんな風に言うのはやめてください 母は立派な人です
●嬉しい申し出
ビーバン:
そんなだと叔父と同じことになるぞ
君は叔父さんとそっくりだ
サムはエバンスに失礼を謝りに行くと
母の病気のことを知らなかったと逆に非を認めるエバンス
エバンス:
酒が叔父さんを滅ぼした 彼も昔はいい若者だった
君はお母さんをタンプへ連れていく気はないか?
小作料が払えなくなったら、わしの農場で働いてもいい
君は働くことを嫌がらない
イライジャーは自尊心が強すぎて働かなかった
母:
お前は見た目も、性格も叔父にそっくりだった
だから厳しくしたが、間違っていたと分かった
サム:お盆とショールは、どこかへ持っていったほうがいい、母さん
母:私たちがまた一緒に教会へ行く日曜日が来るまで大事にしまっておきなさい
■あとがき
ジリアン・エイバリ
1927年 ロンドン生まれ
サーリミラー紙の記者をして、児童百科事典の編纂もした
ビクトリア女王時代のイギリスを舞台にしたジュニア小説として知られる
ウエールズ人はウエールズ語を使う
ブリトン人がアングロサクソン人に圧迫され、抗争が絶えなかった
ウエールズ人は、一般イギリス人から白い目で見られていた
19世紀末は、商工業が栄え、国力がもっとも充実した時代