《カフラー王のピラミッドとスフィンクス》
「クフ王のピラミッド」から出た後、バスで「三大ピラミッド」が良く見える場所へ移動した。
真ん中のピラミッドがやはり紀元前2550年頃建造されたという「カフラー王のピラミッド」だ。こちらは傾斜が少し急に造られていて、「クフ王のピラミッド」よりも少し小さいが、それでも一辺は215m、元の高さは143mあり、上部に表層の白い石灰石が残っている。一番の特徴は、大きな「スフィンクス」(鷹さ20m、長さ57m)も斜面の下に造られている事だ。
バスで「スフィンクス」の見学場所に戻った。「スフィンクス」はその場に元々あった岩山を削って造ったという。大き過ぎるので近くからだとうまく写真を写せない。この写真は、高い所によじ登って写した。
傍に石材で複数の部屋に仕切られた天井の高い場所があった。現地ガイドの説明ではミイラを造る場所だったという。
左端のピラミッドは「メンカウラー王のピラミッド」で、3つの中では最も小さく、一辺が103m、元の高さは65mあるものだった。表面の化粧石は花崗岩が使われているので少し赤っぽい色をしていた。
この後もピラミッドは造られ続けたが、次第に石材ではなく、小さな日干し煉瓦を積み上げる方法に代わって行き、崩れやすくなったと言う。これは王の権力が弱まっていったからだそうだ。
「ギザの三大ピラミッド」の見学後、パピルスを売る店に行った。日本語が上手い店員がパピルスからどうやって紙を作るか説明した。
本物のパピルスでプリントされたものは大きさにより数千円から数万円という結構な価格だったし、我が家に飾る場所もないので私は手を出さなかった。
店の説明では、最近バナナの皮から作った紙のプリントが安く売られているが、直ぐに駄目になるそうだ。行く先々で露天や売人が「10枚1000円」などと言って売っているのはバナナ製なのだろう。こちらは遥かに安いので何人かが買っていた。