≪「モンテベルデ自然保護区」観光≫(1)
山小屋風ホテルのレストランでセットメニュウの朝食を食べた。テーブルに飾られた花が綺麗で、デザートの果物が美味しかった。
①「ハミングバード」ギャラリー
7時半にホテルを出発して間も無く「モンテベルデ自然保護区」に到着した。
ここは「熱帯雲霧林」という独特のジャングルが広がり、400種類もの鳥類が生息していて、古代マヤの聖鳥だった「ケツァール」がいる野鳥愛好家の聖地だ。管理は民間団体で管理している自然保護区なのだ。
1951年に自由を求めてアメリカからやって来たクエーカー教徒が住み着いたのが最初で、1/3を開発しないで残す事にしたのが現在の自然保護区に発展した。現在は入場料と寄付金によって、11000haの林が管理されているという。
「ハミングバード」ギャラリーはこじんまりした建物だった。その軒先には、甘い蜜を入れて「ハミングバード」を誘う蜜台が幾つも下げられ、そこに入れ替わり立ち替わり蜜を吸いに「ハミングバード」が来ていた。
この「アメツバメ目」の鳥は、蜂の様にブンブン羽音を上げて飛ぶので「ハチドリ」とも言われ、体が小さく体重は2~20gしかない。毎秒55~80回の速度で羽ばたきながら空中で静止して花の蜜を吸う特技を持つ。蜜を吸う特定の花に合わせて口ばしの長さや曲がり具合が進化している。足は退化していて歩けないらしい。
心拍数は毎分1260回と多いが、睡眠時は50~180回に低下する。体温も18~40℃と変えられる。
孵化後1年以内に死ぬ個体も多いが、それを乗り越えると10年生きる個体もあるという。
実際に見ていると、とに角動きが素早くセワシナイので、写真を撮るのに一苦労した。
(ムラサキケンバネハチドリ。羽ばたいているのが分かるだろうか。この種の口ばしは少し曲がっている)
(エメラルドハチドリ。緑色が綺麗)
このギャラリーを領域にしているらしい灰色の「ハナグマ」が3匹現れ、ゴソゴソと動き回っていたが、1匹がかなり重い台によじ登ろうとして台を倒してしまい、危うく下敷きになったら大怪我を負う所だった。
私が「ハナグマ」を初めて見たのは、「イグアスの滝」を見に行ったアルゼンチン側だった。そこの「ハナグマ」の毛色は茶色に近かったが、食べ物を見つけると人間のバッグや持ち物に飛びついて取って行く姿を見た。彼等は集団で、人も恐れずに悪さをするのだ。