火曜の夜11時は元春レイディオ・ショー。
5月14日のオンエアは、先週に引き続き「パワー・ポップ」特集の第二弾。
DJ曰く、パワーポップの三大要素は「ポップ」「ギター・ラウド」「スウィートなメロディ」。
そんな魅力が詰まった'80年代以降から2013年までの名曲を集めた60分です。
みなさん寛いでますか?元春レイディオショー この番組は東京渋谷NHKのスタジオからお届けしています。
DJ佐野元春 これからの一時間みなさんとたっぷり楽しんでいきたいと思います。
1 Work to Do : Average White Band
リスナーからのリクエスト
春からの新生活でみんな疲れが出ている頃だと思います。DJ MOTOからそんなリスナーのみなさんへ元気の出るレコードをプレゼントしてあげてください」ということで聴いて見ました。
元春レイディオショー ベスト・ミュージックをお届けしています。
2 My Girl : The Temptations
5月のように気持ちいい 僕にはあの娘がいるから そんな風に歌ってます。まぁ、そんなふうに思える相手がいれば毎日楽しくてたまらないですよね
この後は僕の新しいアルバム『ZOOEY』から1曲聴いてください
3 愛のためにできたこと : 佐野元春&the Coyote Band
今夜のさて番組では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。題して3PICKS!
今月5月は
Stereophonics: Graffiti On The Train
Iron & Wine: Ghost On Ghost
そしてRichard Thompson: Electric
どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあります。この中から今週はアイアン&ワイン『Ghost On Ghost』を取り上げてみたいと思います。
Iron & Wine: Ghost On Ghost
サミュエル・ビームというアーティストのステージネーム
米国サウスカロライナ州出身
1974年生まれ、現在38歳。
大学時代にビジュアル・アートを学んで、ソングライティングもその頃から始めました。
現在はミュージシャンとは別に地元の大学で映画について教えているとのことです。
Iron & Wine
音楽を聴いてわかるのは、彼自身の性格がそうなんだと思いますが、とても穏やかな歌が多いです。
僕の世代ですと例えばジェームズ・テーラーとか、キャロル・キングですね。そうした人達と同じ素質を持ったソングライターだと思います。現在まで4枚のスタジオアルバムを出しています。自分の仕事をする傍ら作ったデモテープ。これがサブポップレーベルという米国では定評のあるレコードレーベルがあるんですが、最初ここと契約しました。その後、今回のアルバムでは、4ADという、これもまた才能あるミュージシャンが集まっているレーベルですね。ボン・イヴェールとかTVオン・ザ・レディオといったアーティストが契約しています。ここから新しいレコードを出しました。現在、フリート・フォクセズやバンド・オブ・ホーセズと並んで米国フォーク・ロックの分野で注目されているソングライターです。
4 Grace for Saints and Ramblers : Iron & Wine
5 The Desert Babbler : Iron & Wine
さてパワーポップ特集 先週の70年代に続いて、今夜は80年代、90年代、そして現在のパワー・ポップを特集したいと思います。
パワー・ポップの三大要素と言えばポップ、ギター・ラウド、そしてセンチメンタルなメロディ。
そのルーツとなっているのがザ・ビートルズ。ビートルズが解散した以降、現在まで数々のパワー・ポップ・バンドが登場しました。元春レイディオショー、先週に引き続いてパワー・ポップのレコードを特集をします。
まずは80年代のパワー・ポップということで僕が選んだのはマーシャル・クレンショウ。
マーシャル・クレンショウと言えば楽しいエピソードがあります。マーシャル・クレンショウがデビューした82年。最初のヒット・レコード「Someday, Someway」。この曲、僕はとても気に入って80年代、当時僕がDJしていたNHKFMの番組「サウンドストリート」でオンエアしました。その後、僕はNYに引っ越すんですが、ある日、マーシャル・クレンショウを取材しようと思ってNYにある彼のオフィスに行きました。ドアを開けてマネージメントの人を待つ間、ふっと壁を見ると、そこに額縁に入った手紙のようなものが飾ってありました。しかもよく見てみると、その手紙は日本語で書いてありました。手紙を読んでみるとこんなことが書いてありました。「僕はあなたの音楽のファンです。日本の佐野元春というDJの番組で曲を聴いて好きになりました。日本でもライヴをやってください」そんな風に書いてありました。僕は嬉しかったですね。後でマネージャーにきいてみました。「あの壁に飾ってある手紙、日本語読めるのか?」 そしたら「いや、読めないけれど、ファンレターだというのはわかる。しかも日本語というのが珍しいので飾ってあるんだ」そんな風に言ってました。そして僕が「あの手紙は僕がDJをやっているレイディオショーのリスナーファンからだよ」と言うと、マネージャーはとてもびっくりして、途端に対応が丁寧になりました。まぁ、素敵な偶然ですよね。マーシャル・クレンショウというと今でもこの話を思い出します。では2曲続けます。
6 Someday, Someway : Marshall Crenshaw
7 Whenever You're On My Mind : Marshall Crenshaw
グリーン・ピープル「中部リサイクル運動市民の会」
音楽に戻って、この後は90年代のパワー・ポップ
Weezerの音楽に行きたいと思います。
8 Memories : Weezer
パワー・ポップ 90年代のバンドで言うと何と言ってもこのバンドですね。Weezer(ウィザー)。現在まで6枚のスタジオ・アルバムを出しています。分厚いギターとセンチメンタルなメロディ。そして切ないツボをついたメロディとサウンドですよね。正にパワー・ポップの条件を全て持ってるバンドと言えます。90年代は正にこのWeezerの登場がきっかけとなって、その後、ザ・ポウジーズ(The Posies)、ティーンエイジ・ファンクラブ (Teenage Fanclub)、ジェリーフィッシュ(Twister、Jellyfish)、そうしたパワー・ポップ・バンドが注目されました。僕が選んだ90年代、パワー・ポップのバンド。ここでふたつ紹介します。Cherry Twister、Jellyfish
9 Sparkle : Cherry Twister
10 I Wanna Stay Home : Jellyfish
2曲聴いて見ました。元春レイディオショー。
先週に引き続いてパワー・ポップの特集をお送りしています。
パワー・ポップ。そのリリックを見てみると、意外と男の情けないところが出ています。先に聴いたウィザー。彼らの音楽は一時期「泣き虫ロック」なんて言われてました。人はどちらかと言えば幸福な歌よりも不幸な歌に耳を傾けたがります。自信に満ちた歌よりも情けない歌が愛されます。そんな情けない感じをハードなギターと切ないメロディで隠す。実をいうとそれがパワー・ポップの本質なんじゃないか、そんな僕の持論をコヨーテバンドのギタリスト、パワー・ポップに詳しい深沼元昭くんにきいたところ、「佐野さん、正にそうです」と言ってました。なるほど、とするとパワー・ポップ。情けない男がこの世にいる限り、パワー・ポップはこれから先も絶えることはない。そういうことになりそうです。では僕が選んだ現代のパワー・ポップ・バンドのレコードを聴いてみます。2曲続けます。
11 Kate : Bleu
12 Dreams : Vinyl Kings
番組リスナーからのコメント
ラジオから毎週DJの声が聞こえるのはとても嬉しいです。明日からまた頑張ろうという気になります。
コメントどうも有り難う。今夜も聴いてもらってますか?
もう一人
5月に入り近くにある神社で くらやみ 大きな祭り
仕事の帰りにお囃子など日本情緒を楽しみました ということいいですね。
5月には東京下町でも大きなお祭りがあります。浅草三社祭。僕も時々参加しますが
この祭りが来ると、もうすぐ夏なんだなーって感じがします。日本全国、リスナーのみなさんが住む町で面白い祭りの話があったら是非番組までコメントを送って下さい。待ってます。
時間もそろそろなくなってきました。先週・今週と2週に渡ってパワー・ポップの特集を組んできました。
最後は自分の曲のパワー・ポップを聴いてい下さい。
この曲は自分にとって女性賛歌。ヤケクソになって愛情たっぷりに歌っています。
13 スーパー・ナチュラル・ウーマン : 佐野元春 & The Coyote Band
5月14日のオンエアは、先週に引き続き「パワー・ポップ」特集の第二弾。
DJ曰く、パワーポップの三大要素は「ポップ」「ギター・ラウド」「スウィートなメロディ」。
そんな魅力が詰まった'80年代以降から2013年までの名曲を集めた60分です。
みなさん寛いでますか?元春レイディオショー この番組は東京渋谷NHKのスタジオからお届けしています。
DJ佐野元春 これからの一時間みなさんとたっぷり楽しんでいきたいと思います。
1 Work to Do : Average White Band
リスナーからのリクエスト
春からの新生活でみんな疲れが出ている頃だと思います。DJ MOTOからそんなリスナーのみなさんへ元気の出るレコードをプレゼントしてあげてください」ということで聴いて見ました。
元春レイディオショー ベスト・ミュージックをお届けしています。
2 My Girl : The Temptations
5月のように気持ちいい 僕にはあの娘がいるから そんな風に歌ってます。まぁ、そんなふうに思える相手がいれば毎日楽しくてたまらないですよね
この後は僕の新しいアルバム『ZOOEY』から1曲聴いてください
3 愛のためにできたこと : 佐野元春&the Coyote Band
今夜のさて番組では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。題して3PICKS!
今月5月は
Stereophonics: Graffiti On The Train
Iron & Wine: Ghost On Ghost
そしてRichard Thompson: Electric
どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあります。この中から今週はアイアン&ワイン『Ghost On Ghost』を取り上げてみたいと思います。
Iron & Wine: Ghost On Ghost
サミュエル・ビームというアーティストのステージネーム
米国サウスカロライナ州出身
1974年生まれ、現在38歳。
大学時代にビジュアル・アートを学んで、ソングライティングもその頃から始めました。
現在はミュージシャンとは別に地元の大学で映画について教えているとのことです。
Iron & Wine
音楽を聴いてわかるのは、彼自身の性格がそうなんだと思いますが、とても穏やかな歌が多いです。
僕の世代ですと例えばジェームズ・テーラーとか、キャロル・キングですね。そうした人達と同じ素質を持ったソングライターだと思います。現在まで4枚のスタジオアルバムを出しています。自分の仕事をする傍ら作ったデモテープ。これがサブポップレーベルという米国では定評のあるレコードレーベルがあるんですが、最初ここと契約しました。その後、今回のアルバムでは、4ADという、これもまた才能あるミュージシャンが集まっているレーベルですね。ボン・イヴェールとかTVオン・ザ・レディオといったアーティストが契約しています。ここから新しいレコードを出しました。現在、フリート・フォクセズやバンド・オブ・ホーセズと並んで米国フォーク・ロックの分野で注目されているソングライターです。
4 Grace for Saints and Ramblers : Iron & Wine
5 The Desert Babbler : Iron & Wine
さてパワーポップ特集 先週の70年代に続いて、今夜は80年代、90年代、そして現在のパワー・ポップを特集したいと思います。
パワー・ポップの三大要素と言えばポップ、ギター・ラウド、そしてセンチメンタルなメロディ。
そのルーツとなっているのがザ・ビートルズ。ビートルズが解散した以降、現在まで数々のパワー・ポップ・バンドが登場しました。元春レイディオショー、先週に引き続いてパワー・ポップのレコードを特集をします。
まずは80年代のパワー・ポップということで僕が選んだのはマーシャル・クレンショウ。
マーシャル・クレンショウと言えば楽しいエピソードがあります。マーシャル・クレンショウがデビューした82年。最初のヒット・レコード「Someday, Someway」。この曲、僕はとても気に入って80年代、当時僕がDJしていたNHKFMの番組「サウンドストリート」でオンエアしました。その後、僕はNYに引っ越すんですが、ある日、マーシャル・クレンショウを取材しようと思ってNYにある彼のオフィスに行きました。ドアを開けてマネージメントの人を待つ間、ふっと壁を見ると、そこに額縁に入った手紙のようなものが飾ってありました。しかもよく見てみると、その手紙は日本語で書いてありました。手紙を読んでみるとこんなことが書いてありました。「僕はあなたの音楽のファンです。日本の佐野元春というDJの番組で曲を聴いて好きになりました。日本でもライヴをやってください」そんな風に書いてありました。僕は嬉しかったですね。後でマネージャーにきいてみました。「あの壁に飾ってある手紙、日本語読めるのか?」 そしたら「いや、読めないけれど、ファンレターだというのはわかる。しかも日本語というのが珍しいので飾ってあるんだ」そんな風に言ってました。そして僕が「あの手紙は僕がDJをやっているレイディオショーのリスナーファンからだよ」と言うと、マネージャーはとてもびっくりして、途端に対応が丁寧になりました。まぁ、素敵な偶然ですよね。マーシャル・クレンショウというと今でもこの話を思い出します。では2曲続けます。
6 Someday, Someway : Marshall Crenshaw
7 Whenever You're On My Mind : Marshall Crenshaw
グリーン・ピープル「中部リサイクル運動市民の会」
音楽に戻って、この後は90年代のパワー・ポップ
Weezerの音楽に行きたいと思います。
8 Memories : Weezer
パワー・ポップ 90年代のバンドで言うと何と言ってもこのバンドですね。Weezer(ウィザー)。現在まで6枚のスタジオ・アルバムを出しています。分厚いギターとセンチメンタルなメロディ。そして切ないツボをついたメロディとサウンドですよね。正にパワー・ポップの条件を全て持ってるバンドと言えます。90年代は正にこのWeezerの登場がきっかけとなって、その後、ザ・ポウジーズ(The Posies)、ティーンエイジ・ファンクラブ (Teenage Fanclub)、ジェリーフィッシュ(Twister、Jellyfish)、そうしたパワー・ポップ・バンドが注目されました。僕が選んだ90年代、パワー・ポップのバンド。ここでふたつ紹介します。Cherry Twister、Jellyfish
9 Sparkle : Cherry Twister
10 I Wanna Stay Home : Jellyfish
2曲聴いて見ました。元春レイディオショー。
先週に引き続いてパワー・ポップの特集をお送りしています。
パワー・ポップ。そのリリックを見てみると、意外と男の情けないところが出ています。先に聴いたウィザー。彼らの音楽は一時期「泣き虫ロック」なんて言われてました。人はどちらかと言えば幸福な歌よりも不幸な歌に耳を傾けたがります。自信に満ちた歌よりも情けない歌が愛されます。そんな情けない感じをハードなギターと切ないメロディで隠す。実をいうとそれがパワー・ポップの本質なんじゃないか、そんな僕の持論をコヨーテバンドのギタリスト、パワー・ポップに詳しい深沼元昭くんにきいたところ、「佐野さん、正にそうです」と言ってました。なるほど、とするとパワー・ポップ。情けない男がこの世にいる限り、パワー・ポップはこれから先も絶えることはない。そういうことになりそうです。では僕が選んだ現代のパワー・ポップ・バンドのレコードを聴いてみます。2曲続けます。
11 Kate : Bleu
12 Dreams : Vinyl Kings
番組リスナーからのコメント
ラジオから毎週DJの声が聞こえるのはとても嬉しいです。明日からまた頑張ろうという気になります。
コメントどうも有り難う。今夜も聴いてもらってますか?
もう一人
5月に入り近くにある神社で くらやみ 大きな祭り
仕事の帰りにお囃子など日本情緒を楽しみました ということいいですね。
5月には東京下町でも大きなお祭りがあります。浅草三社祭。僕も時々参加しますが
この祭りが来ると、もうすぐ夏なんだなーって感じがします。日本全国、リスナーのみなさんが住む町で面白い祭りの話があったら是非番組までコメントを送って下さい。待ってます。
時間もそろそろなくなってきました。先週・今週と2週に渡ってパワー・ポップの特集を組んできました。
最後は自分の曲のパワー・ポップを聴いてい下さい。
この曲は自分にとって女性賛歌。ヤケクソになって愛情たっぷりに歌っています。
13 スーパー・ナチュラル・ウーマン : 佐野元春 & The Coyote Band