存在する音楽

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誰かの心に存在する音楽は
実際に音が鳴っていない時にも聴こえてくることがある

2013,10,1 元春レイディオショー

2013-10-01 19:02:48 | 佐野元春
火曜の夜11時
みなさん寛いでますか?
元春レイディオショー
この番組は東京渋谷NHKのスタジオから届けています。
今夜の元春レイディオショー、番組の推薦盤、3Picksはハリー・ニルソンの最新ボックスセット、「Complete RCA Albums Collection」を取り上げてみたいと思います。
DJ佐野元春。これからの1時間、みなさんと一緒にゆっくり楽しんで行きたいと思います。

1 Harper Lee : Little Green Cars

番組前半はインディーズ・シーンから新しいアーティストを集めています。

2 Great Escape : Washed Out

3 In the Green Wild : Julia Holter
米国西海岸の女性シンガー。現在28歳。自宅録音でユニークなサウンドを作っています。
今月の3PICKS!でも取り上げみました。来週また詳しく紹介したいと思います。

この後は米国オハイオ州のミュージシャンMark Kozelekそしてノースカロライナからのインディーズ・ロックバンドSuperchunk
元春レイディオショー番組前半はインディーズ・シーンから新しいアーティストを集めています。

4 Katowice or Cologne : Mark Kozelek & Desertshore

5 What Can We Do : Superchunk

Twitterの紹介

さて元春レイディオショー、番組では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしています。題して3picks!
今月ピックアップしたアルバムは
Harry Nilsson: Complete RCA Albums Collection

Julia Holter: Loud City Song

John Mayer: Paradise Valley

この3組のアルバムをピックアップしました。
どのレコードも心に響く良いソングライティングと素晴らしいサウンドがあります。
この中から今夜はハリー・二ルソンのレコードを取り上げたいと思います。

Everybody's Talkin' (From "Midnight Cowboy") : Harry Nilsson

番組後半はソングライター・二ルソンの特集を行います。
RCA時代のレコードを集めたコンピレーションが発売されました。この中から代表曲を聴いてみます。

グリーンピープル
五感生活 滋賀県彦根市で活動を始めたのが2007年、レンタサイクル。

ハリー二ルソンHarry Nilsson
米国NY出身のソングライター。
もし今も生きていれば現在は72歳になります。もともと銀行に勤めていたサラリーマンだったんですが、同時に音楽家を目指していました。自分の作った曲を音楽出版社やレコード会社に持って行って、そのような地道な活動を続けていました。これは60年代のことですね。そこで幸運なことに当時売れっ子のレコーディング・プロデューサーだったフィル・スペクターの目にとまって、ザ・ロネッツに曲を2曲提供しています。この時期、ニルソンはとくにかく曲を書きまくっていました。この頃に書いた曲が後にモンキーズを初めとして、有名なシンガーに取り上げられることになります。言ってみればソングライターの修行の時間でだったのではないかなっと思います。
一方二ルソンは優れたシンガーでもありました。1967年にはソロとしてデビューアルバムを出しています。このアルバムを聴いたビートルズのジョン・レノンが感激して、一緒に何かやろうと声をかけたという、そんなエピソードもあります。このアルバムはセールスはそれ程でもなかったのですが、二ルソンの素晴らしい才能はたちまち業界の中で話題となりました。その後出したセカンドアルバム。このアルバムに収録されている曲が色々なアーティストにカバーされていきました。特にこの曲ですね。「ONE」。当時、スリー・ドッグ・ナイト(Three Dog Night)がカバーして全米5位というヒットになりました。これによってニルソンは一流のソングライターとして多くの人たちに知られるようになります。また、シンガーとしてもこの時期大きなヒットがありました。先程紹介しましたが、「Everybody's Talkin' (From "Midnight Cowboy")」邦題は「噂の男」ですね。この曲が映画「真夜中のカウボウイ」のテーマに使われて、全米チャート6位というヒットになりました。このようにハリー・ニルソンはソングライターとして、またシンガーとして世間に認められる存在になります。今夜の3Picks!はハリー・ニルソン。RCA時代のレコードを集めた「Complete RCA Albums Collection」。このコンピレーションからニルソンの代表曲を聴いてみます。

6 Me and My Arrow : Harry Nilsson

7 One : Harry Nilsson

8 I Guess the Lord Must Be In New York City : Harry Nilsson

ハニー・二ルソン
70年代に入ると更に活動の幅を広げました。レコードのプロデュースを当時売れっ子のリチャード・ペリー 彼に依頼してヒットアルバムを作ります。
アルバムからはシングル曲もヒットしました。「Without You」という曲です。バッドフィンガーのカバー曲で、ニルソンが歌ったこの曲は全米でNO,1ヒットとなりました。ただ残念なのは、二ルソンは優れたソングライターであるにも関わらず、商業的ヒットになったのは、どの曲も他の人が書いた曲でした。大ヒットした「Everybody's Talkin'」はフレッド・ニールの曲。そして「Without You」はバッドフィンガーのカバーですね。
個人的には二ルソンが書いた曲。独特のユーモアのセンスがあって好きなんですけれども、評価という点でいうとニルソンの場合、シンガーとしての魅力が高いのかなってというところですね。その後、シンガーとしての魅力を前面に出して、スタンダードナンバーを集めたレコードを出します。全編ストリングス・オーケストラをバックに歌った「A Little Touch of Schmilsson in the Night (夜のシュミルソン) 」(1973)というレコードです。50年代ジャズの分野で活躍したベテランの編曲家ゴードン・ジェンキンズを起用して、とてもロマンティックなそしてとてもゴージャズなヴォーカル・アルバムを出します。「A Little Touch of Schmilsson in the Night (夜のシュミルソン) 」1973年のレコードです。このレコードもとても素晴らしい仕上がりになっています。その後、この番組でも特集したと思っています。

今夜の3Picks!はハリー・ニルソン。RCA時代のレコードを集めた「Complete RCA Albums Collection」。このコンピレーションからニルソンの代表曲を聴いています。

9 Without You : Harry Nilsson

10 Mournin' Glory Story : Harry Nilsson

11 You're Breakin' My Heart : Harry Nilsson

3曲聴いていました。

ハニー・二ルソン
デビューから70年代にかけて、すばらしい活躍を見せるのですが、実生活では離婚とかアルコールの依存などが重なって70年代中盤くらいから少しずつ調子を落とすことになります。その後、友人だったジョン・レノンをプロデューサーに迎えてレコードを作ったりもするのですが、上手くいかず、これといった音楽的な成果を残すことはできませんでした。ハリー・ニルソンは1994年1月15日、糖尿病による心臓まひで亡くなりました。1967年にRCAレコードと契約。その後10年間で13枚のスタジオ録音アルバムを残しました。今夜の3Picks!そのRCA時代のレコードを集めた「Complete RCA Albums Collection」。このコンピレーションからニルソンの代表曲を聴いてみました。

特集最後はこの曲。ジョン・レノンをプロデューサーに迎えて作ったレコード「プッシー・キャット」から、この曲では、自分から離れていった妻に向けてこんなことを言っています。
さあ、楽しくやろう、永遠に続くものなんてない。でも僕はいつまでも君を愛しているよ。僕を忘れないで。

12 Don't Forget Me : Harry Nilsson

今夜はこの曲を聴いてお別れです。






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