6月下旬に開幕という異例のスケジュールとなっている今シーズン。
ここまでのホームゲームが全て18時30分もしくは19時開始というナイトゲームであったなかで、今節はシーズン初の14時開始のデーゲームとして行われることとなります。
気づけばもう10月。いやがおうにも季節の移ろい、試合日程の消化具合が意識されるところですが。
それが、3戦連続逆転負けという、最悪の状況でなければどんなに良かったか、と。
迎え撃つ鳥取は、前回対戦で敗れた相手。
ただでさえ苦しい状況にあるなかで、あえなく敗れて連敗継続、同一カード連敗などということになれば、いよいよ救いが無くなります。
もちろん、そんなのは願い下げ。
自分たち自身で乗り越える以外に、この苦境を脱する方法など無いのです。
シーズン残り17試合。残念ながら、「まだ半分もある!」とポジティブには、どうにも受け取れない状況にいます。
いまだ無敗の秋田をはじめとした上位陣が、突如として深刻な不振に見舞われ、調子を落としてバタバタと敗戦を重ねてしまうーーーそんな事態が起こるかといえば、「起こらない!」と言い切って良い、可能性0と割り切って良いほどでしょう。
そう、現実逃避するなと。
そんな“深刻な不振”とやらに、今まさに見舞われてしまっているのが、他ならぬカターレ富山ではないか、と。
ある意味、それこそ非現実的ですらある、3試合連続逆転負け。
不振に陥ったチームが3連敗というだけならば、まだよくある話ですが。
3試合も続けて、勝つチャンスを得ながら、みすみすフイにしてしまうという・・・これが不振でなくてなんだ、と。
そんななかで迎える、今節の鳥取戦。
これもまた奇妙な話ですが・・・3戦連続逆転負けなどという非現実的な事態に見舞われているカターレに対して、それに最も近い相手とのマッチングとなるとは。
不振に陥ったチームが3連敗というだけならばよくある話、とは書きましたが。
秋田に次いで熊本と2位争いをしていたはずの鳥取が、目下3連敗中という。そして今節、富山と互いに4連敗阻止をかけた試合として争うという。
さすがに3戦連続逆転負けでこそなくて、インパクト的には劣るやもしれませんが、それでも。上記したところの「突如として深刻な不振に見舞われる」という表現そのまんまというか。
前回対戦で、ここまでシーズン唯一の2点差負けを、零封負けを喫しているところの鳥取が、いったいどうした?と言いたくもなりますが。
いや、それを言うならば、鳥取側にしても「なんで3戦連続逆転負けなんて有り得ない事態に陥ってるんだ?」なんて言い返したくもなるでしょう。
ともかく。
互いにとって、なんとしても4連敗を避けねばならない試合。敗戦は論外として、ドローでもダメ、求めるは勝利のみ!そして、一刻も早い不振脱出を!・・・そんな試合です。
勝つために、なにをせねばならないか。
後半の連続失点によって逆転を許してしまう守備のあり方。それを改善せねばならないことに関しては、論を待たないとして。
同じくらいに深刻なのが、得点してもさらに突き放して相手の心を折るような追撃ができないこと。
どちらが、ではなくどちらも改善せねばならないことに間違いないのですが、そのなかでも。
攻撃でいかに追加点を奪うかのほうに重きを置かねばならないかと。
たとえ相手の良い時間帯に攻め込まれたとしても、「なにくそ!」と跳ね返すだけの攻撃が見せられたならば。
あるいは、早々に2点、3点と得点を積み重ね、反撃の意思そのものを削いでしまうか。
いずれにせよ。
そもそも得点そのものが出来ないというわけではないのだから。そこを、見失ってしまわないようにせねばなりません。そこで自信喪失から得点すらもストップ、となってしまったのでは、目も当てられない。
1点でダメなら2点、2点でダメなら3点。
昔からよく言われるところの、「攻撃は最大の防御」。
それを実践し、攻め勝つことが求められるでしょう。
期待したいのは、宮城。
ケガから復帰して、前節、試合に戻ってきた彼ですが。その出場できなかったあいだの無念も含めて、持ち前の力を十分に発揮して躍動してほしいです。
二種登録選手を除くチーム最年少ながら、そのサッカーセンスというものは、誰もが認めるところでしょう。
いずれは、強豪川崎フロンターレを引っ張っていくべき選手。なんなら、代表入りすらねらっていかねばならない選手。
だからこそ。この苦境に陥ってしまっているチームを救う、救世主であってほしい。
むしろ、苦境を苦境としない輝きを放って、良い意味で空気を読まない活躍をしてほしい。そう願います。
そして、ディフェンスにおいては、稲葉の活躍に期待。
これまでも、その持ち前の攻撃的守備というプレーが、できていないわけではなく・・・むしろ、出来ていると言い切っていいくらいで。
にもかかわらず、勝利という結果がついてこないという歯がゆさ。
けれども。
挫けることなく、屈することなく、勝利のためのプレーを続けてほしい。
勝利への意思を貫くプレーを、完遂してほしい。そう願います。
頑張りが無駄などではないことを、証明するために。
前回対戦において、2015年以来の敗戦を喫してしまった鳥取戦。しかし、それをそのまま相性の良さが崩れた、ということにしてはならない今節。
これまで苦手としてきた秋田や沼津などに今シーズンもまた敗れたりしているなか、相性が良かった相手にまで屈してしまっていたら話にならない。
今シーズンの選手には関係ない、とか言われそうですが、それでも。
鳥取にとってアウェイ富山戦は、これまで1度として勝ったことのない、鬼門と呼べる場所。
ならば、それを継続してやろうじゃないかと。
お互いにとって連敗からの脱出がかかる、なんとしても4連敗を阻止せねばならない、絶対に勝たねばならない試合ですが。
いまこそ、その鬼門っぷりを発揮せずしてなんとするか。ホームの利を活かさずしてなんとするか。
勝つのは最低条件として。むしろ、それ以上すら望まねばなりません。
昨シーズンの同カードでの、5-0という圧勝劇。その再現を!
前回対戦で敗れたイメージはあるでしょう。けれど、だからこそ!
ここで屈するわけにはいかない!
求めるのは、勝ち点3のみ!
自分たちの可能性を信じろ!!
勝たれ!!!富山!!!!!