2018年、開幕から最下位にまで転げ落ちるように負け続け、ついにはシーズン途中に監督交代という憂き目にも遭ったカターレ富山ですが。
その時以来の、4連敗。
3試合連続逆転負けという苦い経験が続いたかと思えば、3連敗同士の対戦で無得点3失点。言い訳のしようも無い惨敗。
まさに、どん底。
それでも試合は待ってくれません。前節より中3日、アウェイで藤枝MYFCと対戦します。
藤枝との前回対戦は、7月29日の第7節。今節と同様に、やはり連戦の中日、水曜日に開催された試合でした。
その試合では、序盤に立て続けに3点を連取、守ってもしっかりと無失点で完勝したのですが・・・なにやら、それが遠い昔のことのように思えます。
藤枝にとって、今節はそのときの借りを返すリベンジマッチ。前節は鹿児島との対戦で1-2と敗れてしまっていることもあります。それでなくとも負けられないホームゲーム、気合を入れなおして待ち構えていることでしょう。
J2ライセンスも取得し、昇格のためにもこれ以上上位に離されるわけにはいかない藤枝。4連敗などと絶不調に陥っている“格下の雑魚”などに足元をすくわれるわけにはいかないことでしょう。
守備の要にして元カターレ選手でもあるベテラン・秋本 倫孝が、累積警告により今節は出場停止。そのあたりの隙を突いて、前回対戦同様に首尾よく先制し、試合を優位に進めなければならないところでしょうが。
そういった要素に関しては、相手も百も承知でしょう。代わって入る選手を含め、しっかりとした守備を構築しつつ、攻撃陣の奮起に期待しているのではと。
むしろ、藤枝にとってみれば、この4連敗の中でじつに10失点も喫している富山の脆弱な守備にいかに付け込んでいくかが課題で。言い換えれば、それさえしっかりとやりきることが出来たならば、多少の守備の不安など問題のうちに入らないでしょう。
しっかりと攻撃の手を緩めることなく攻め切れば、必ずや富山は自滅パターンに陥ってくれる、と。
・・・などと、どうにも卑屈な書き方をしてしまいましたが。
それでも。
そんな書き方をせざるを得ないわけで。
連敗阻止に向けて一致団結し、遮二無二勝利を目指さねばならなかったはずの前節。
にもかかわらず、相手のプレッシャーに負けて消極的にしか見えないプレーに終始。
PKという千載一遇のチャンスすらフイにし。百歩譲って、そのPKも絶対のものではないとしても。だからといって、その後も無得点でいい理由になどなりはしないわけで。挙句、「いつも通り」に隙を晒し、あえなく追加点を許して自滅。
そんな前節に、連敗阻止への執念、ホームゲームを戦うプライド、勝利への渇望といったものは、感じ取れませんでした。
もしも。
中3日で迎える今節、もしも、なんの改善も見られないとしたら。
勝てる気がしません。5連敗は決まったも同然と、戦う以前に白旗状態かと。
いささか以上に、卑屈な書き方をしていると・・・自分でも、自覚しています。
けれども。
このままでは連敗必至という危機感は、どうしようもなくあるわけで。
根拠もなく「気にし過ぎたら却って良くない。まぁ、なんとかなるだろ」などと、楽観視という名の現実逃避なんぞをする気には、まったくなれないのです。
まさにどん底という現状にあって・・・負けて連敗継続という事態も、確かに怖いです。
しかし。
なにがいちばん怖いかと言えば。
ここまで落ち込んだことで、選手たちが悪い意味で開き直ってしまうのではないか?ということです。
負けて連敗継続となっても、“いつも通り”に、「次につながるように頑張りたい」とか「うつむくことなくやっていく」とか言いつつ、その実、なにも変わらないどころか悪化だけしている、ということになりはしないかと。
敗戦から目をそらさずに受け入れる、と言えば聞こえは良いかもしれませんが。それを受け入れるということと、悔しさを忘れてしまうということは、まったく別の話であって。
負けても悔しくなくなってしまっているのでは?という危惧。
それが、いちばん怖いです。
過密スケジュールに合わせての積極的なターンオーバー、大幅な選手の入れ替えというプランを遂行してきた今季カターレ。しかしここに至って、監督自身から、それがチームスタイル定着を阻害してしまう、芯となる部分をはっきりしきれないという弊害につながってしまった、という旨のコメントが出されたくらいで。
今節もまた、連戦のなかでの編成という課題に取り組まねばならない試合ですが。
そんななかで、どういった選手起用となるかは、図りかねぬ部分も大きいですが。
期待したいのは、戸高。前節は後半のみの出場であり、連続出場の可能性もないことはないでしょう。
前節、PKというビッグチャンスをフイにしてしまった張本人。
もちろん、全責任を彼になすりつけるということはしないし、してもならないでしょう。
けれど、それでも。
やはり、責任は感じていることかと思います。
覆水盆に返らず。失敗を、無かったことには出来ません。
ですが。
いま、やらなければならないことは、なにか?
失敗を悔いて、落ち込むことではありません。それによってプレーが消極的になるなど、もってのほか。
やらねばならないことは、悔しさを忘れることなく、それをバネに、プレーでもって汚名返上していくこと。それだけです。
自分のプレーによって負けてしまったというならば。今度は、自分のプレーによって
チームを勝たせること。それこそが、「次につなげる」ということにほかならないのであって。
落ち込むことも、あるでしょう。
けれど、そこは、正しく落ち込んでほしい。そして、正しく這い上がってほしい。
そう願うばかりです。
正直なところ、現実的には、もう昇格の可能性はほとんどありません。
けれども、悔しい。
どん底に陥った、今季最悪の状況。分かったような顔をして、「もともと期待してなかったし」などとのたまって、見限ってしまう者もいるでしょう。
けれども、悔しい。
なぜ、心がモヤモヤとするのか。なぜ、やるせない気持ちになるのか。
・・・答えは、シンプル。
カターレ富山を、応援しているから。
頑張ってほしいと、勝利を掴んでほしいという願いまでもが消えたわけでは、ないから。
そんなに簡単に、そんなにあっさりと諦めてしまう、見限ってしまうことができるくらいならば、こんなに苦しくなんてなりはしないよ。
この苦しさこそが、真剣にカターレ富山を応援している証。
だからこそ、分かったような口を利きたくない。
斜に構えて知った風なことを言いたくない。
カターレを応援することを、やめたくない。
だから、応えてほしい。
勝ってほしい。
5連敗の断固阻止!
パスのためのパスで逃げるようなサッカーなど、見たくない!
見たいのは、全力でもって勝利をもぎ取る、その姿!!
勝利への執念を、勝ち点3に、連敗脱出に繋げろ!!!
勝たれ!!!富山!!!!!