行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

変わり映えのない敗戦。改善できない悪癖 ガンバ大阪U23戦

2020-10-12 16:02:09 | カターレ富山
2-3で敗戦。
今季2度目の対戦となったガンバ大阪U23戦約1か月前、勝利したとはいえオウンゴールのみ、実質的に敗戦であったこと。そしてその次の試合で、同じU23チームであるセレッソ大阪に敗れてしまっていること。そして・・・前節の勝利で、ようやく
4連敗という屈辱でしかない状況から抜け出したこと。
いろいろな意味で、どうしても勝たねばならないという気概をみせつけ、それを勝利に、連勝に繋げねばならなかった試合でしたが。
結果は・・・“いつも通り”。変わり映えのしない内容でした。
率直に言ってしまえば

「そんなプレーぶりで勝とうだなんて、ナメてんのか?」
「そんなんじゃ、負けて当然だ」

いささか以上に辛辣に・・・暴言と捉えられても仕方ない書き方は、甚だ遺憾ですが。それでも・・・そう、書かずにはいられない。
名門・ガンバ大阪の未来を担う、才気あふれる若武者たちが相手。いかにプロとして臨む経験が少なくとも、たやすい相手であるはずがありません。
百歩譲って、これが相手の実力が全く未知数な初対戦であったなら、慢心、油断もあったかもしれませんが・・・苦戦を強いられてから1ヵ月しか経っていない。そうあってはならないことなど、わかり切っているはず。
逆に言えば。
褌を締めてかからねばならない相手であることはわかり切っていたはずなのに、その程度のプレーしかできなかったのか?と。
勝利への意志という意味において、明らかに相手に負けていました。
万難を排して、石にかじりついてでも勝ちに行く!という決意を示すプレーが、とてもじゃないが・・・いや、とても、出来ませんでした。

前節同様に最終ラインを3バックで臨むこととなった今節。ガンバ大阪U23もまた3バックであることを意識しての対抗措置ということだったはずですが、この日の相手は4バック。そこにギャップができることとなった、ということのようで。
前節、試合途中で痛んで、担架に運ばれながら交代となってしまった宮城でしたが。どうやら大事無かったらしく、スタメンとして出場。あるいは、また離脱か?という危惧もあっただけに、胸をなでおろしました。

試合は前半からガンバペース。
これまでの同カードでも思い知ってきたことですが・・・やはり、個々の能力が高い。
ボールコントロール、効果的なパス出しなど。やはり、若手主体だからという甘さ、隙というものを期待するのは、虫が良すぎだな、と。
ボールタッチ、攻守の切り替えなど、カターレのそれを1とすると、0.75くらいでやってくる。
それでもなんとかしなくては、と・・・流れからのゴールが難しいならば、今季ここまでの得点源ともなっているセットプレーから、と期待もかけましたが。どうにも、奏功せず。
そして、前半21分。
MF中村 仁郎に決められてしまい、先制を許してしまうことに。
それまでも度々前線で鋭い攻めを繰り出していた中村ですが、チャンスと見るや一瞬の判断でデイフェンスをかわしつつ、思い切り足を振りぬいての見事なゴール。敵ながらあっぱれ、というやつです。
同時に、思いました。
カターレに求められるのは、まさにこういった姿勢じゃないかと。
当然ながら、勝つためには得点が必要。
そのためになにをせねばならないか。言うまでもなく、果敢にゴールを狙っていくこと。
そのあたりまえのことを、あたりまえにやってのける。
連敗を重ねてしまったカターレになにが足りなかったかといえば、まさにそういうところだろう、と。
そして、それを前半のうちに再び思い知らされることに。
38分、FW唐山 翔自に決められ、0-2とされてしまい。
前回対戦時は不在であった、ガンバ大阪U23の若きエース。前節は相模原に無得点で敗れている同チームにあって、エースの得点はチームを勇気づけるものとなったことは間違いありません。
もちろんトップチームの編成上の事情もあるでしょうが、一瞬の抜け出しからの泥臭いゴールというもののクオリティというものは、J1でだって十分に通用するのでは?と。
前半のうちに、2失点。しかも、明らかに相手ペース。
諦めるには早い、と言い聞かせつつも・・・それでも、暗雲というには色濃いだろう、というなかで試合を折り返すこととなってしまったのでした。

カターレが1とするならば、ガンバ大阪U23は0.75、という書き方をしましたが。
正しくは、ガンバ大阪U23が1のところをカターレが1.25だったかもしれません。
つまりは、ガンバのほうが本来あるべき姿。勝利のために得点を追い求めるという、あたりまえのことをあたりまえにやっている。
対して、カターレ。
そのあたりまえのことを、あたりまえに出来ていない。
今に始まったわけではない悪癖ですが・・・どうにも、得点から逆算しての攻撃ということが出来ていない。
いちいちパスした、ボールを持った、というその都度その都度で、「えっと、どうしよう?」と迷いながらプレーしているかのよう。
そんな隙を見せていて、相手が見逃してくれるわけがなかろうに。
結果、相手を押し込むような迫力のある攻撃にはならず。
攻め入る場面があっても、それは散発的。
相手に、「このまま攻撃を続けられても決められてしまうのは時間の問題、じり貧じゃねーか」などと脅威を与えるような攻撃が出来ていたかといえば、まったくそんなことはなく。逆に、「しっかりと対処すれば恐るるに足らず」というところだったのでは?
むしろ、脅威にさらされていたのはカターレのほうで。そのうえで、しのぎきれずに2失点。
メンタル面の脆弱さが足を引っ張っての連敗、その悪癖克服がなっていないことが浮き彫りに。

それでも。
後半開始時に交代出場となった平松と戸高。その両名がいきなり躍動し。
47分、右サイド深くへドリブル突破した柳下が中央へクロス、相手DFに当たったボールをGKがキャッチし損ねたところ、それを見逃さずに押し込んだ平松!
2点差を追いかけねばならないカターレに勇気を与えるゴールを、昨シーズンの同カードで2ゴールを挙げた平松が決めたのでした。
2点差と1点差では、雲泥の差。
前半と比べたならば、明らかに動きの良くなったカターレ。相手の疲労もあったでしょうが、だんだんとペースを掴んでいく様が見て取れました。
それでも、ガンバもさるもの。なかなか押し込む展開には至らず。
そんななかで、73分。碓井、滝、松原と、3人同時交代。試合最終盤を待たずに5人の交代枠を使い切り、勝負をかけることに。
すると、直後の75分。
同点に追いつくゴールを決めたのは、またしても平松!
この日2ゴール目を挙げ、遂に試合を振り出しに戻すことに成功したのでした。

しかし。
ここで、一気呵成に相手を押し切って、勢いのままに逆転する強さを見せられたなら・・・。
見せなければならなかったところで、できなかった。
すると。
そんな体たらくを、カミサマは許してくれません。見逃してなど、くれません。
82分、鋭いスルーパスにしっかりと反応した唐山に抜け出され、GK勘太と1対1に。
そこで慌てることなく冷静に蹴り込まれ、この日2得点目の勝ち越しゴール。シーズン10点目となるゴールを決められ、再びリードされることに。
なんとか反攻を試みるも、冷静に試合を締めにかかる相手を崩せす。
そして、試合終了。
これまで通算1敗のみとしてきたガンバ大阪U23に2勝めを献上。
前回対戦時同様の2連勝を目指す目論見は、もろくも崩れ去ったのでした。

本当に・・・本当に遺憾ながら。業腹ながら。
だんだん、負けても悔しくなくなってきているのではないか?と、自分に対して怖れの感情を抱いています。
そりゃ、勝負事であればこそ、勝つこともあれば、負けることもある。
けれども・・・。
同じ負けるにしても、負け方というものがあって。
最善を尽くし、力の限り戦い、それでも力及ばず敗れたのだとしたら。
悔しくはあろうけれども、それでも!と、その悔しさをバネにも出来ましょう。
しかし。
明らかに、自分たち自身の至らなさが招いた敗戦。しかも、昨日今日始まったリーグ戦でなし、もうシーズンも半分以上も過ぎた段階で、同じ失敗を繰り返し続けている。
相変わらず、課題を克服できないまま。悪いところを悪いままに引きずる悪癖を、またも露呈。
つまり、どうすれば良かったのか?
まんま、相手に、ガンバ大阪U23にやられたことです。
勝つためには得点が必要、そのために、果敢にゴールを狙っていくこと。
それを貫いたのが中村のゴールであり、唐山の2得点であり。
得点を挙げるという責任を怖がっているのか?というふうにしか見えないーーーそれが、今のカターレ。それが招いた、この低迷。
GKと1対1でも冷静に決めきった唐山。
前回の敗戦時、のちに日本代表にもなり、海外移籍を果たした堂安 律にボコボコにされましたが。今回の唐山にしても、いずれはそのような道をたどっていくであろう逸材だとは思いますが。だからといって、相手が悪かった、ということにはならないでしょう。
もし、おなじようなシチュエーションで、カターレの選手だったら、果たして決められただろうか?と。
得点を挙げねばならない、当然のように挙げて勝利に繋げなければならない場面で・・・2試合連続でPKを失敗してしまうようなメンタルのカターレに、それが出来ただろうか?と。

前節の勝利を良い意味で引き継ぐことが出来ず。悪い意味ではしっかりと引き継ぎ、この有様。
本当に、怖いことです。負けても悔しくなくなってしまうことは。
仕方ない、で済ませてはならないはずなのに、「また負けた」で済まされてしまう・・・結果が覆らない以上、それを受け入れざるを得ないことが。
上位追撃どころか、下位に飲み込まれつつある惨状。
次節は、1週空いてホームゲーム。そこからホーム3連戦となりますが。
そこで、また、何も変わらずに無様を晒すのか?
ホームの期待を、また裏切ってしまうのか?
誰も助けてくれはしません。
自分たち自身で乗り越えることでしか、良化しません。
「次」なんて無い。
「今」頑張ることでしか、変わらない。
結果でしか判断されないプロの世界。
かけられる期待に応える義務を、ゆめゆめないがしろにしてはならないのです。
「今度こそ」を、安売りしないでほしい。
勝利という結果で応えてほしい。
それだけです。



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