水曜日に延期されていた第12節・富山‐八戸戦が開催され、ここまでいくつかあった未消化試合がすべてクリアされた今季J3リーグ。これ以降、各クラブ横並びでリーグ戦を戦っていくこととなります。
そんな中で迎える今節・第23節ですが、1試合だけ先んじて土曜日に開催されることとなる富山‐YS横浜戦。カターレにとって、中2日おきに開催されたホーム3連戦の3戦目となります。
ホームで迎え撃つ側とはいえ、カターレの側だけが中2日となる試合。八戸戦はほぼ総入れ替えで、“Bチーム”として臨んだことで、今節は日曜の岩手戦に出場した“Aチーム”メンバーを起用することとなりそうですが。
それでもやはり。圧倒的に準備期間が短いという不利は否めません。
いかに“Aチームが八戸戦を切り分けてYS横浜を想定したトレーニングをしていたとしても、監督、コーチらが同時に見られるわけでなく。
しかも、八戸戦を勝っていたならば、また違ったのでしょうが・・・モチベーションをしっかり上げて臨めるかも、不透明なのではないかと。
それでも。
泣き言を言っている余裕など、ありはしません。
失望させてしまっているホームのファン・サポーターを、これ以上裏切り続けるわけにはいかないのだから。
むしろ、ピンチをチャンスに変えるべき。
準備期間が少ないことをマイナスと捉えず、余計なことをゴチャゴチャと考えずに集中するには好都合、というように。
今度こそ、勝利の歓喜を届けるべく。最大集中で臨まねば。
YS横浜との前回対戦は、今シーズン開幕直後の第2節。無観客のなかで行われた試合でした。
前半のうちに3失点を喫するという、あまりにあんまりな展開でしたが。
しかし、そこで屈することなく勝利を追い求め。
後半だけで4得点を挙げる大逆転で、今シーズン初勝利を挙げるとともにYS横浜戦不敗記録を更新した試合となったのでした。
現在4勝8分け10敗の15位と、どうにも振るわないYS横浜。2巡目に入っても2分け3敗と苦戦が続いているようで。
とはいえ。
同じ10敗であるカターレが、あれやこれやと揶揄することなど出来ないでしょう。
引き分けが8という多さが伸び悩みにつながっているということのようですが、それだって。勝ち切れない一方で、負けなかったともとれるわけで。
実際、前節は上位の熊本を相手に23本ものシュートを浴びながらも、無失点で切り抜け、スコアレスドロー。首位・秋田を相手にも引き分けて勝ち点1を得ていたり。
劣勢でも耐え凌ぐ粘り強さと捉えたならば、ドローもそこまでネガティブな要素とは言えないでしょう。
むしろ、カターレは4分けと比較的少ないドロー決着ながら、それが3戦連続逆転負けなどに見られるような、こらえきれずに敗戦につながっている事例の多さを思えば。
我慢比べの展開となった場合、果たして勝ち切れるのか。予断を許しません。
それでなくとも、YS横浜にとっては3点リードをひっくり返されて敗れた前回対戦のリベンジマッチ。
今度の今度こそ、我慢比べで負けるわけにはいかない!と、あるいはいつも以上に気合を入れて乗り込んでくるやもしれません。
先の八戸戦にしても、先制しながら追加点を奪えずにいるうち、追いつかれてしまい。そこから突き放す強さを見せられませんでした。
メンバー総とっかえであろう今節ですが、その無念はしっかりと共有せねばならない要素。
我慢比べで負けるわけにはいきません。首尾よく先制し、さらに突き放す強さが必要。
今回は3失点を抜きに4得点、あるいはそれ以上を挙げて勝利するーーーそんな気概をもって挑まねばなりません。
期待したいのは、椎名。
中盤戦以降の不振のなか、ともすればシュートそのものに消極的になってしまっているきらいのあるチームのなかにあって。ペナルティーエリア外だから、遠目だから、相手守備陣が立ちはだかっているからーーーいろんな理由で積極性を欠いたプレーになってしまう選手が少なくないなかで。
いい意味で、空気を読まずにしっかりゴールを狙っていけるーーーここまでの3ゴールがいずれもそうであったように。今のカターレにあって、あるいはいちばん相手に向かっていく姿勢を体現できる選手ではないかと。
だからこそ、今節もゴールを期待したいところ。
忖度抜きに、遠慮なしに。チャンスを逃さず、しっかりとモノにしてほしいです。
そしてもうひとり。末木の活躍に期待。
ルーキーイヤーながら、いまやチームの中心メンバーのひとりとしてプレーしている彼ですが。
だからこそ、現状のままならない戦績に忸怩たる思いも抱えていることかと。
もうひとつ、このYS横浜戦については。
前回対戦の大逆転劇は、自身が武と交代で試合を退いたあとでのこと。
もちろん勝利は喜ばしかったことは間違いないでしょうが、その一方で。自分が出場している時間のうちに、もうすこしなにかできたのではないか?という思いもあったのではないかと。
今節は、ある意味リベンジマッチ。今度こそしっかりと自分の役割を全うし、胸を張れる勝利を成し遂げるべく挑んでほしいところです。
あのときは、まだプロ2戦目。その後、経験を積んできた今であれば、同じではないはず。その培ってきた力を存分に発揮し、勝利に貢献してほしい。そう願います。
岩手、八戸、そして今節のYS横浜。相手を格下扱いして増長するなんてのはおこがましい話ですが。けれど、ここまでの戦績を見ても、いずれもカターレよりも下位のチームであることもまた、事実。
ホーム3連勝を成し遂げなければならなかったところ、最良の結果で1勝1分け1敗の五分とすることがやっと。勝ち点9を積み上げなければならなかったところ、最大でも4、それが1にとどまる可能性もあり得る話で。
目先の勝ち負けに一喜一憂するべきでない、とは言いますが。それでも。
目先の1勝を大事にしてこれなかったのが、実質的に昇格戦線から脱落という現状につながっている・・・それを思うとき、なんともやるせない気持ちになります。
なかなか勝てずにいるなかで、メンタル面の弱さがクローズアップされていますが。
このブログでも、何度となく・・・それこそ、しつこいくらいに書いてきた言葉を、今一度、改めて書こうかと。
「勝つことでしか、自信は身につかない」
苦境にあっても、それを跳ね返す力を引き出すための、心の寄る辺となる部分。
今節で言えば、前回対戦で3点ビハインドという絶望的な状況に追い込まれながらも諦めることなくプレーした結果、大逆転に繋げられたという“事実”。
なかなか思うように勝てない中でも。
決して、自分たちに悲観せねばどうしようもないわけではない。それを、忘れてはいけません。
ホーム3連戦の3戦目。いかに苦しくとも、それでも勝利を信じて期待をかけるファン・サポーターの存在を、ゆめゆめ軽んじてはなりません。
消極的なパス回しなど、相手ゴールに向かわない言い訳じみたプレーなど、繰り返すわけにはいきません。それは言語道断というもの。
万難を排し、勝ちに行く。
見せねばならないのは、そんなプレーぶりです。
2015年のカターレにとってのJ3初年度以降、いまだ無敗のYS横浜戦。
今節もまた勝つことで、例外なく無敗を貫かねばならないのは必定。
もちろん、勝てる保証などというものはありません。
前回対戦であざやかな3ゴールをくらってしまったように、その真価を発揮したYS横浜に屈してしまったとして、それは番狂わせなどとは言えないでしょう。そうなったとしたら、それはおそらくこちらの消極性やらからの不手際による敗戦かと。
無論、そんなのは願い下げ。
相性というものがあるなら、それを今節もまた継続するまでのこと。言うまでもなく、全身全霊をもって勝ちに行く姿勢を示し、その結果として勝利を得る、と。
2ヵ月以上にわたって、会心の勝利というものから遠ざかってしまっているカターレですが。
いつまでも続けてしまっていいわけでは、断じてありません。
いつ改善するか?
今すぐ!
目先の勝利に一喜一憂して、なにが悪い!
中2日の強行スケジュール、それでも言い訳になど出来ない状況。
だからこそ、ゴチャゴチャと余計なことを考えず、ただ勝利のことだけを考えて突き進め!
ピンチはチャンス。気を抜くことなく、雑念を捨てて引き締めて臨むことが出来る絶好の機会と知れ!
欲しいのは、ホーム戦勝利!快勝からの勝ち点3!
勝たれ!!!富山!!!!!